松下幸之助著の『指導者の条件』からの言葉を紹介します。

こちらの言葉:「指導者、つねに出処進退をあやまたないことが大切である」との言葉であります。松下幸之助著の『指導者の条件』からの一節であります。ここでは、明治維新の大政奉還に及んでの話であります。

「明治維新は近代日本の出発点であるが、その過程には、多くの戦いもあり、また犠牲もあった。しかしまた、見方によっては、一国が大きく脱皮し、新しいスタートを切るという大事業が、あの程度の争いや犠牲で達成できたというのは驚くべきことではないだろうか。うっかりすれば、国内が真っ二つに分かれて戦火をまじえ、外国の植民地と化すといったおそれもあったわけで、そうしたことなしに局地的な争いだけですんだことはまことに幸いであった。その原因は大きく言えば、日本のよき伝統というものが働き、当時の指導者の人々の多くが意識するとしないとに関わらず、そうした伝統にのっとり、日本のためということを考えて行動したからだと思う。その中でも特筆されることの一つとして、いわゆる大政奉還がある。」との前段に続き
「この大政奉還は、いわば当時の衆知の所産であろうが、何といってもその最後の断を下したのは、時の将軍徳川慶喜その人であったと思う。慶喜については、いろいろちがった評価もあるようだが、この場合の彼のいわゆる出処進退をあやまらない決断が、明治維新を成功させる一つの大きな力になったと思う。」(更に途中略す。まとめとして)
「この出処進退をあやまたないということはまことにむずかしい。特に進むことは比較的やさしいが、退くことはこれは人情としてもなかなかできにくい、けれども、やはりひくべき時にひくということができなくては、ほんとうにすぐれた指導者とはいえない。古来戦でも、名将といわれた人は、ひく時にその真価があらわれたという。この場合の慶喜の偉さも、日本全体のことを考え、一慶喜、一徳川家という私を捨て、身をひいたというところにあり、そこに指導者として学ばねばならないものがあると思う。」(松下幸之助「指導者の条件」より)


しかしながら昨今の世相を見ると、指導者としての我が身の出処進退の断を下せないような指導者が増えているとすれば、残念ながら我が国の伝統も廃れてきていると言わざるを得ない。


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