シックスシグマについての体系的な解説書を紹介します。
本書:「シックスシグマ・ハンドブック」です。
フォード、GM、フェデラルモーグル、マクドナルド、エイボン、ヒューズ・エアクラフトなどをクライアントに持つ経営・品質管理コンサルタントのThomas Pyzdekによる原著「The Six Sigma Handbook」をシックスシグマ研究会が翻訳し、日本能率協会マネジメントセンターから2002年3月に発行されています。しかし、現在、品切れになっているケーズが多いようです。 本書は、高額ですが、原著は、アマゾンでもその1/4以下の10,000円 前後で購入できるようですのでお勧めかもしれません。
本書は、すでにこちらの2月10日のブログで紹介したシックスシグマの体系的な解説書であります。
本書は、シックスシグマの備えているマネジメント的側面、シックスシグマの背景に貫かれている哲学的側面、シッスクシグマでよく使われる問題解決手法や統計ツールなどの方法論的側面などについて余すことなく網羅的に解説しているハンドブックであります。
本書の構成は、なぜこれからシックスシグマに取り組むか?から始まり、シックスシグマのトレーニングの方法、顧客中心型企業に求められる要求事項、どのような測定指標を取り上げシックスシグマに適用するか、シックスシグマプロジェクトの運営方法、よい測定を行うための基本原則、シックスシグマでよく使う問題解決ツール(チェックシート、パレート分析、特性要因図、工程フローチャート、工程マップ、探索的データ解析(EDA)について解説、数値的統計手法(仮説検定、分散、標準偏差、属性データ管理図、指数加重平均チャートなど)について解説、実験計画法、応答表面法、χ2検定、クロス表分析などのツールの説明、さらにシックスシグマと信頼性エンジニアリングとの関連、FMEAや系統図法などが解説されています。
「経営幹部」から「シックスシグマチャンピオン」、「グリーンベルト」、「ブラックベルト」、「マスターベルト」などのシックスシグマのプロジェクト上の位置づけに応じて本書で学ぶべき推奨範囲が異なる形で提示されています。
シックスシグマ・ハンドブック | |
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なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 シックスシグマにおけるリーダーシップ
第2章 シックスシグマにおけるトレーニングと教育
第3章 シックスシグマの原則
第4章 シックスシグマにおける企業達成目標とその測定指標
第5章 シックスシグマプロジェクトの運営
第6章 測定およびデータの原則
第7章 シックスシグマの初級手法
第8章 シックスシグマの中級手法
第9章 シックスシグマの上級手法
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- 2006年03月31日
- シックスシグマ
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