故障モード影響解析FMEA)の目的は、問題が発生する前にプロセス及び製品の問題を予防することにあります
故障モード影響解析FMEA)とは、製品及びプロセスについての問題が発生する前に、問題を識別し、予防する体系的な方法になります。以下のような要領で実施します。

・設計及び工程の潜在的な故障を特定し、予測し、格付けし、評価します。
・潜在的な故障が発生する可能性を除去するか、発生頻度を低くするか、検知能力を上げて発生の可能性を少なくします。
・プロセスをワークシート化して、対策も含めての一連の活動に用いる。

故障モード影響解析FMEA:Failure Mode and Effect Analysis)は、米国軍用規格MIL-P-1629(Procedure for Performing a Failure Mode,Effects and Critical Analysis)として1949年意発行されたのが始まりとのことで、1960年代の半ばから航空機産業の開発に採用され、さらにQS-9000の供給者に対する要求事項(ISO/TS16949にも引き継がれ)に取り込まれ自動車業界から製造業まで広く活用されてきています。

QS-9000では、自動車業界の部品供給者に対して、製品/設計およびプロセスのFMEAを実施して不具合の発生する前にそれらを除く努力をするよう要求しています。

FMEAについての全体像を解説している書籍を紹介します。

本書:「FMEAの基礎故障モード影響解析」です。

本書は、Robin E. Mcdermott, Raymond J. Mikulak, Michael R. Beauregard 著、今井 義男氏訳で、2003年11月に日本規格協会より発行されています。

本書は、10章からなりますが、
第1章と第2章で,FMEAの歴史及びFMEAを実行するとどんな効果が見込めるかを事例に基づき説明しています。
第3章と付属書5で、ISO9001及びQS-9000FMEAの関係が述べられています。
第4章では、コーヒーメーカーの事例についてのFMEAの手順が解説されています。
第5章及び第6章で、FMEAのためのチーム編成と、その運用に関わるノウハウが示されています。第7章では、FMEAが対象とする製品/設計とプロセスの違いについて説明されています。
第8章及び第9章では、FMEAを実施する10段階のステップについて詳しく解説され、家庭用消火器を対象に10のステップが具体的に解説されています。
第10章では、FMEAの対象となる分野の説明があります。

本書の帯には、ISO9000、QS-9000関連、「リスクマネジメント」と「顧客満足のための」必読書と書かれてあります。

FMEAの基礎―故障モード影響解析
日本規格協会
Robin E. Mcdermott(著)Michael R. Beauregard(著)Raymond J. Mikulak(著)今井 義男(翻訳)
発売日:2003-11
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:55322
おすすめ度:3.0
おすすめ度2 基礎ではないですね。
おすすめ度4 読むのに頭が疲れました

なお本書の目次は、以下の内容となっています。
はじめに
第1章 FMEAとは?
第2章 FMEAの目的は?
第3章 ISO 9000,QS-9000及びFMEA
第4章 FMEAの手順
第5章 FMEAチーム
第6章 FMEAチームの裁量権の限界
第7章 製品/設計FMEAに対するプロセスFMEA
第8章 FMEAにおける10のステップ
第9章 FMEAのケーススタディ
第10章 FMEAをいつどの分野で使用すべきか
附属書1:プロセスフローチャートの作成
附属書2:ブレインストーミング
附属書3:厳しさ、発生頻度、及び検出可能性評価についてコンセンサスに達する
附属書4:プロセスを改善する技法
附属書5:QS-9000のFMEAについての要求事項
FMEAの用語集


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