ISO 9001について旧版(1994年版)から2000年版への移行を実施された組織も、ほとんどの組織がすでに2000年版としての更新審査が終わることになると思います。2000年以降にISO9001の認証を取得された業種は、建設業が目立ったように思います。
建設業において、QMSについてレビューされる際に、品質マニュアル以下のQMS文書を見直しをしたいと考えておられる組織、さらにこれからISO 9001の取り組みを考えておられる組織を対象に、ISO9001規格についての分かり易い解説と建設業のための品質マニュアル作成について、分かり易く解説している手引き書を紹介します。
なお本書には,CD-ROMが添付され、建設業のための品質マニュアルのひな形(WORD)と各帳票類のひな形(Excel)が添付されていますので、これを自社向けに編集して用いることができるようになっています。
本書:「中小建設業のための品質マニュアル作成の手引」です。
本書は、高橋靖照氏、坂本卓氏、三井進平氏、 八塚亨氏、森隆氏、久保井洋太氏の共著で、(株)ISOサポートセンターの編集により、2003年3月に日経コンストラクションの編集・発行で、日経BP社 より出版されています。
本書の内容は、高橋靖照氏の執筆により、月刊誌「アイソス」2002年5月号から11月号に『建設業におけるISO 9001:2000』として掲載された記事に加筆されて作成されています。
本書は、二部より構成され、第一部では、 ISO 9001:2000規格の要求事項についての解説が掲載されています。第二部では、品質マニュアルと帳票の事例が紹介され、解説されています。
第一部では、 ISO 9001:2000規格の要求事項について、各要求事項の項番毎に解説と特に建設業においての構築上のポイントが設けられ、詳しく解説されています。
第二部の中小の建設会社を想定して、品質マニュアルと帳票の事例が掲載されています。建築物の設計、工事監理及び施行、並びに土木構造物の施工を例に記載されています。
特に品質マニュアル事例については、左右の見開きで、左側のページがISO 9001:2000規格の要求事項右側のページが品質マニュアル事例と対比して、どの規格要求事項に対しては、どのような品質マニュアルでの記載となるかを通して,ISO9001:2000規格の要求事項内容が理解でき、品質マニュアル策定に関するノウハウを学べるように工夫されています。
なお帳票は、共通性の高いと思われる18例が取り上げられています。(目次に28枚と記載してますが、何ページかに及ぶ帳票があるためです)
なお本書の目次は、以下の内容です。
第一部:ISO9001:2000の要求事項とその解説
1. 適応範囲
2. 引用規格
3. 定義
4. 品質マネジメントシステム
5. 経営者の責任
6. 資源の運用管理
7. 製品実現
8. 測定、分析及び改善
第二部:品質マニュアル、帳票の事例
1. 品質マニュアルの事例
(23ページの品質マニュアル事例を、要求事項に対応させて解説)
資料:品質方針書。要員の力量一覧表など
2. 帳票の事例
(延べ28枚の建設業向けの帳票の作成事例を紹介)
特別付録CD-ROM付
- 2006年07月24日
- ISO9001
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1. 品質方針 [ 「意味?」-ISOミニ辞典 ] 2006年10月10日 21:43