起業家の本質
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起業家による起業家のために書かれた本を紹介します。
本書:「起業家の本質」です。
Wilson Harrellによる原著:「For Entrepreneurs Only」(1994年刊)について、板庇 明氏訳、西川 潔氏監修にて、2006年7月に英治出版より発行されています。
著者のウィルソン・ハーレル氏は、アメリカの有力ビジネス誌『Inc.』の元発行人で、1992年には、「アントレ・プレナー・オブ・ザ・イヤー」の受賞者。
自身、ヨーロッパで140$を元手に会社を設立し、クラフト、ナビスコ、グッドイヤーなどの販売代理業者として世界的な規模まで会社を成長させた実績を持つ。
インク誌は、「急成長企業を経営する起業家のための雑誌で、ウィルソン・ハーレル氏がこの雑誌を創刊するに至った動機は、会社の絶対サイズに関係なく,会社を急成長させる意志を持つ人を手助けしようと考えて」とのこと。
本書は、米国では起業家を中心に多大な影響を与え、10万部以上売れたとのこと。
起業家=創造力+積極性+自由本書の表紙の帯には、折口 雅博氏、堀 義人氏、松田 公太氏、西川 潔氏の推薦の弁が載せられてあります。
また表紙の折り返しには、本書から抜粋して「企業にとって『本当に』必要なものとは何か」とのタイトルで以下のことが書かれてあります。
「起業家精神がビジネスの問題すべてへの答えであるという私の主張は、しばしば批判を浴びます。
見方が一面的すぎるというのです。その点は認めます。
ただ、私は自分の全存在をもって、こう信じています。
「独創性」なしにビジネスは,長く生き残れない、と。
そして「独創性」は「自由」なしに存在しえません。
「自由」と「起業家精神」と同じ意味なのです。
ですから必然的に結論はこうなります。
「自由」とその申し子である「起業家精神」なしには、どんなビジネスも経済も国家も長く生き残ることはできない。」
本書では、例えば、リスクについて,以下のように説いています。
「起業家は、現在どんな事業を進めているとしても、それが成功すると確信しているので,彼らの頭のなかにリスクというものはない。
次の質問は当然その方法についてです。「起業家はどんな精神プロセスでリスクを取り除くのですか?」
それはリスクに想像力を加えるということで解決します。もう一つは、『積極性』。それも剥き出しの積極性です。
これが起業家であるということなのです。」
この言葉は、こちらのブログでも紹介した「イノベーションに成功する者は保守的である」のドラッカーの言葉とも正に一致しています。
起業家の4つの成長フェーズ(「天才起業家時代」、 「カリスマ時代」、「存在感のない社長の時代」、「ビジョンを持った指導者の時代」)とそこで生じる課題とその解決ノウハウが提示されています。…など起業家論が盛り沢山展開されています。
「起業家以外読むべからず」とありますが、そう言われると誰でも読みたくなるのでは。
なお本書の目次は,以下の内容です。
解説 社会が求める「本当の」起業家とは?
Part 1 起業家の本質
起業家だけが知る恐怖
社会を変革する人々――第三のマーケット
起業家革命
起業家は「生まれる」のか、それとも「なる」のか
起業家の二つのタイプ
起業家の四つの変遷
起業家の意思決定プロセス
起業家に必要なリーダーシップ
「小さい」と言わないで
お金か自由か
Part 2 旅を始める
決してリスクは冒さない
100万ドルのアイデアを試す方法
世界最高の顧客をつかむ
必要な人材を確保する
日本の時代
Part 3 夢を成長させる
資金を調達する
経営権は絶対守る
販売力を拡げる
広告ゲームに勝つ
広報――PRという秘密兵器
不況こそチャンス
起業家を買収できるか
Part 4 危機を管理する
会社が倒産する
起業家保険をかける
社外の起業家を味方にする
銀行との付きあい方
法的な問題を解決する
幹部が離反するとき
組合と起業家の関係
自由を持ちつづけること
フォーチュン500社を経営するトップたち
Part 5 起業家の創出
起業家と家族
あなたの子供を真の起業家に
自由をください
「景気急上昇」の招き方
武器を持とう
大統領への公開状
Part 6 未来の起業家へ
アウトソーシングと新しい起業家
女性起業家への期待
トータル・クオリティ・アントレプレナーシップ
次世代のマネジメント・システム
明日の企業像
明日の企業の報奨システム
起業家を育てる組織
エピローグ――起業家人生
訳者あとがき
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