「食の安心・安全」に関わる取り組みをどうするかといった論議の中で、昨年の9月に制定されたISO22000:2005規格(食品安全マネジメントシステム)が注目を集めています

フードチェーンに関連する組織が消費者への信頼確保のための施策として、ISO22000と如何に関わり、具体的には、どのようにこれを活用していくべきか」を明らかにするという観点から発行された書籍を紹介します。

本書:「よくわかるISO22000の取り方・活かし方」です。
「食の安全・安心への手引き」との副題が付けられてあります。

本書の編著者は、池戸 重信氏で、湯川 剛一郎氏、湯地 和夫氏、日佐 和夫氏の共著で、2006年6月に日刊工業新聞社より発行されています。

本書の「出版にあたって」のところで、以下のようにISO22000に関わる課題について記載されている。

ISO22000を現場的に導入検討するにあたって、ISO9001,HACCP、トレーサビリティ、前提条件プログラム(PRP[GMP:適正製造規範、GAP:適正農業規範、GHP:適正衛生規範など]に対してどうのように対応するか。」

現行の食品衛生法に基づく総合衛生管理製造過程の承認制度、EUのGAP、一部の各都道府県が実施しているHACCPを中心としたトレーサビリティを含めた食の安心・安全に関する認証制度、さらには、西オーストラリア政府が構築したSQF 1000及び2000などとの関連。」

本書の序論に続く、第1編の第1章、第2章で、ISO22000の位置づけをどう見るべきかとの視点から上記の課題も含めて概観されています。

第3章では、ISO22000規格の概要として、ISO22000規格の解説ならびに関連規格のISO/TS22004,22003、22005のガイドライン規格についても触れた上で、ISO22000の活用メリットを説明しています。

第4,5,6章では、ISO22000以外の食品関連規格や、その他の国際法規、我が国の認証制度について解説されています。

第2編で、ISO22000規格導入の手引きとして、リスクアセスメント手法及び食品安全・品質マニュアルの作成事例について詳細に解説がされます。

また第3編では、ISO22000におけるPRP(前提条件プログラム:一般的衛生管理プログラム)についてのフードチェーンにおける各分野毎の解説,GHP、GRPなどについて解説されています。

また第4編では、食品トレーサビリティの取り組みについて詳しく解説しています。

第5編は、ケーススタディ(事例研究)として、腐敗・変敗から見たケーススタディなどが微生物危害のハザード分析力量向上の観点から解説されています。

以上のように本書では、フードチェーンに関連する企業・組織が消費者への信頼確保のための施策として、ISO22000をいかに認証取得し、現場でどのように活用していくべきかをわかりやすく解説しています

よくわかるISO22000の取り方・活かし方―食の安全・安心への手引き
日刊工業新聞社
池戸 重信(著)湯地 和夫(著)湯川 剛一郎(著)日佐 和夫(著)
発売日:2006-06
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:243988

なお本書の目次は、以下の内容です。

【序論】人間と食べ物との関係に対する再認識
フードチェーン全体を意識しての消費者との乖離の是正
食品の安全性管理技術・制度の変遷と現状
ISO22000の位置付けと果たす役割
ISO22000の活用法
【第1編】ISO22000の国際標準化動向
 第1章「わが国の食品安全性確保制度と国際標準化の動向」
  第2章「ISOおよび食品関連規格の認証」
  第3章「食品マネジメントシステム(ISO22000:2005)規格の概要」
  第4章「ISO22000以外の食品関連国際規格の概要」
  第5章「ISO(国際標準化機構)とその他の国際法規などについて」
  第6章「わが国の認証制度」
【第2編】ISO22000規格導入の手引き
 第1章「食品安全マネジメントとは」
  第2章「ISO22000規格要求事項の構成および内容」
【第3編】ISO22000におけるPRPの具体的取り組みの指針
 第1章「ISO22000導入におけるPRPの概要と位置づけ」
  第2章「一般的衛生管理プログラム」
  第3章「PRPとしての洗浄・殺菌の実際:適正衛生規範(GHP)」
  第4章「農業分野におけるPRP:適正農業規範(GAP)」
  第5章「水産物・畜産物におけるPRP」
  第6章「製造・加工における PRP」
  第7章「流通におけるPRP」
【第4編】食品トレーサビリティ
 第1章「手法としてのトレーサビリティ」
  第2章「食品トレーサビリティの規格化の動き」
  第3章「食品トレーサビリティシステム導入における留意事項」
  第4章「食品トレーサビリティシステム導入の進め方」
【第5編】ケーススタディ(事例研究)
 第1章「ケーススタディの背景」
  第2章「ケーススタディによる教育的意義」
  第3章「過去の経験から見た現在への問題解決のヒント」
  第4章「腐敗・変敗から見たケーススタディ」
  第5章「食中毒事例から見たケーススタディ」


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1. 序文  [ ISOの窓 ]   2006年12月10日 11:58

ISO22000:2005規格を取り上げて初心者の方を対象として規格要求事項について簡単なポイント解説を順次すすめていきたいとおもいます。 本日は,その第1回で、規格の【序文

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