「汝の時間を知れ」との「ドラッカー365の金言」からの以下の言葉を紹介します。
目標管理などのPDCAサイクルとかの基本になるコンセプトを考え出したドラッカーが成果をあげるためのマネジメントの基本は、計画からではなく、時間からスタートすることと説いています。
「汝自身を知れとの昔からの知恵ある処方は、儚い身の人間にとっては不可能なほどに困難である。しかし、その気がある限り、汝の時間を知れとの処方には誰でも従うことができる。その結果、誰でも貢献と成果への道を歩むことができる。
通常、仕事についての助言は計画せよから始まる。もっともらしく聞こえる。問題はそれではうまくいかないことにある。計画は紙の上で消える。よき意図の表明に終わる。実行されることは稀である。
私の観察では、成果をあげるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。次に時間を管理すべく、自らの時間に対する非生産的な要求を退ける。そして最後に、そうして得られた自由になる時間をおおきくまとめる。
したがって、時間を記録する、整理する、まとめるの3段階にわたるプロセスが、成果をあげるための時間管理の基本である。」
(P.F.ドラッカー「経営者の条件」より)
たとえて言えば、5Sで取り上げられている整理・整頓ではありませんが、確かに整理ができていなければ、整頓は無いとのことと同じ世界のことになります。
整理は、必要なものと不要なものを区分し、不要なものを処分して無くすること。
整頓は、必要なものについて段取りとか手順とかを考えて、必要度の高いものから、手前側に並べてなど、使いやすさの便宜を図ることです。
マネジメントの計画を整頓とすれば、整理は、時間の管理ということになり、時間の管理ができていないと計画することの意味が無いとのことで極めて当たり前の考え方と納得できます。
自分の時間をマネジメントするのに、何に何時間などの時間を記録し、それを分類した上で要・不要の仕分けをし、不要時間を排除すべく管理する。
確かに時間管理からスタートするのが、しっかりとした成果をあげる基本と思われます。
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- 2006年09月14日
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