ISO14001にはじめて取り組む人にとってわかり難い点となっているのは、ISO14001の特徴的な取り組みの根幹部分でもある環境側面の考え方、更には環境影響評価の進め方、また著しい環境側面の決定から環境目的・目標を設定し、実施計画を策定していくまでの一連の手順かと思われます。
この一連の内容と各種の環境技術についての分り易い解説書を紹介します。
本書:「環境側面と環境技術」です。
本書は、小野 隆範氏と和田 基一郎氏の共著で、2005年7月に日科技連出版社より発行されています。
同社の2004年版対応ISO14000’S審査登録シリーズの第5巻となります。ISO14001の第1版(1996年版)に対応していたISO14000’S審査登録シリーズの第6巻からの改定となります。
本書の意図するところについて、本書の表紙の折り返し部分には、以下の内容が書かれてあります。
「本書は、環境側面の抽出と環境影響評価の具体的な進め方について、製造業はもとより、建設業及びサービス業に関する事例を入れながら、やさしく解説しています。
環境影響評価の結果、著しい環境側面が決定されると、これらを改善していくために環境目的及び目標に取り込みます。
この改善を達成するために実施計画を作成しますが、本書ではこの一連の流れについても、具体的に解説しています。
そして、実施計画及びその実行段階で必要になってくる環境技術について、最新の情報を掲載してあります。
環境技術に関する技術がなければ、どこまで改善できるかの検討ができず、立派な目標を立てても手段の見つからないということになってしまいます。
この点をカバーするのが本書の第6章です。」
本書では、とくに環境影響評価と環境目的及び実施計画の策定までの進め方について、具体的な手順とこの目的に利用するための帳票事例も示してわかり易く解説しています。
製造業、建設業、サービス業の業種に適合した帳票様式と手順の事例を取り上げ説明しています。
環境技術については、大気汚染防止技術、水質汚濁防止技術、騒音・振動防止技術、化学物質関連技術などの技術分野毎に、関連する法規制対応も交えて、その概要をわかり易く解説しています。
なお本書の目次は、以下の内容です。
序章 環境側面と環境技術
第1章 環境側面と環境影響
第2章 環境影響評価
第3章 環境目的・目標及び実施計画
第4章 環境影響評価及び環境目的・目標設定の進め方
第5章 環境側面抽出、環境影響評価、環境目的・目標の設定の事例
第6章 環境技術
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- 2006年09月26日
- ISO14001
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