環境問題の杞憂
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環境庁の技官を経て、現在、大学の人間環境学部で教鞭をとる著者が、地球温暖化、環境ホルモン、電磁波、ガン、アトピー、狂牛病、水道水などの環境科学についての「専門家の常識」「理科系の常識」が一般の人たちに伝わっていないとの現状から、理科が苦手な人も含めて『環境の科学』の実態について解説している本を紹介します。
本書:「 環境問題の杞憂 」です。
本書は、著者:藤倉 良 先生で、2006年11月に新潮社より,新潮新書の一冊として発行されています。
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
「地球温暖化、環境ホルモン、電磁波、
ガン、アトピー、狂牛病、水道水……
根拠なき不安を
打ち破る!」
「<、あれそんなに
悪くないじゃない!>>
日本は「世界一健康に良い国」
環境問題で寿命は縮まない
ガンもアトピーも増えていない
日本の国土は酸性雨に強い
水道水はもっとも「安全」な水」
また本書の表紙の折り返し部には、以下のように書かれてあります。
「「環境」に関する話題については、日常生活や健康に身近なテーマとして関心が高い一方で、驚くべき誤解や非常識が世間一般にまかり通っています。
一面的な悲観論に振り回されてストレスを溜めたり、不要な努力や出費を強いられたりするのは、なんともばからしい。
地球環境から健康器具まで、中学・高校レベルの科学知識で冷静に捉え直してみれば――。
意外にシンプルで「悪くない」環境問題の現実が見えてきます!」
本書の5章「環境の『常識』に惑わされない」で著者は、以下のように述べています。
「それでは、生活者としての私たちは、どうすればよいのでしょうか。
(略)
私個人は、地球温暖化が最大の脅威だと思っていますし、化石燃料の消費を抑える努力は全世界でやらなければいけないと思っています。
本書で触れることはできませんでしたが、国内では廃棄物をどうするかが重要な問題です。(略)
けれども、「環境」に気を使いすぎるあまり、マスコミに時々出てくるあやしげな「危険情報」に惑わされ、ストレスを溜め込む必要はありません。(略)
簡単に言えば、マスメディアで言われていることをそのまま鵜呑みにしない。
その情報源にまでさかのぼってみる。
行政の見解を調べてみる。
そのためにはインターネットは重要なツールであるということです。」
以上のように環境問題について科学的なデータに基づき冷静に判断することの重要性を説いています。
環境問題について環境科学の観点から考えるきっかけになる一冊と思います。
なお本書の目次は、以下の通りです。まえがき
1、日本も捨てたものじゃない
日本は世界一健康に良い国である
日本はドイツ以上の環境大国である
日本の環境は年々良くなっている
悪いニュースばかり聞こえてくる理由
2、健康不安に打ち勝つ
環境ホルモンとはなんだったのか
風呂場は路上より危険である
環境問題で寿命は縮まない
ガンもアトピーも「増えて」いない
何が人をガンにするか
本当に気にすべき「食の安全」とは
電磁波が人体に与える影響
3、所詮は人が決めたこと
なぜフロンは禁止されたか
環境に関するふたつの基準
基準は気合いで決まる
ダイオキシン、ここまでなら大丈夫
環境基準を決める
水道水はもっとも「安全」な水である
4、暮らしやすい地球のために
地球は温暖化していない?
温暖化が寒冷化をもたらす?
災害への備えは金利で決まる
環境税は払いたくないことに効果がある
日本の国土は酸性雨に強い
5、環境の「常識」に惑わされない
江戸は環境都市ではなかった?
ディーゼル車vsガソリン車、合成洗剤vs石鹸
「環境にやさしい」とはどういうことか
規制の代償
環境科学はわからないことばかり
忘れてはならない費用対効果
あとがき
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