『「感性」のマーケティング』とは、人の「感性」というものをビジネスとして真正面から扱って、マーケティングに活かし、ビジネスとしての現実的な成果を上げていく、そういうマーケティング理論で、マーケティングの実践手法とのこと。また人の心と行動を読み解き、顧客をつかむことを成し遂げる方法。
一千数百社の企業の会を主宰する人気マーケターが説く『「感性」のマーケティング』の本を紹介します。
本書:「「感性」のマーケティング 」です。
「心と行動を読み解き、顧客をつかむ 」との副題が付いています。
本書は、著者:小阪 裕司 氏で2006年11月にPHP研究所から、PHPビジネス新書の一冊として発行されています。
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
「売上は、思い通りに
デザインできる!
マーケティングの大家が満を持して世に問う
感性を軸にして、「科学的」に売上を創る
最新マーケティングメソッド。」
また本書の裏表紙には、内容紹介として以下のことが書かれてあります。
「「売れる商品がないから売れない」
「値段が高いから、立地が悪いから売れない」……
こうした考えはすでに前時代的なものである。
「感性」を軸にすることで、
どんな商品でも、どんな立地でも、あなたの思い通りに「売上を創る」ことは可能なのだ!
本書は、1千社を超える企業の会を主宰し、独自のマーケティング論で絶大な人気を誇る著者が、
今話題の「感性工学」をベースに全く新しいマーケティングを説く。
現場を知り尽くした著者だけに、具体例・実践手法も満載。」
さらに表紙の折り返し部には、以下のように書かれてあります。
『「売上が前年比30倍になったお酒」
「バッジ」で教室数を10倍にした塾
「廊下の幅」で顧客を満足させるホテル
地元の店よりも愛される全国規模の大企業
「住人」を増やし続ける居酒屋……
「感性」を軸にすれば、
これらの成功の秘密が見えてくる!』
本書は、6つの章から構成されています。
第1章では、「感性」でビジネス活動をとらえることの重要性について説明されています。すなわち感性からビジネス活動をとらえないと”ズレ”が発生すると述べています。
第2章では、上記の”ズレ”とは何か?どうしてそうなるのかについて説明しています。
第3章では、「感性」のマーケティングを現場で実践していく上で大切なこととしてマーケティングコンセプトの重要性を説き、マーケティングコンセプト、考え方、理論などを説明しています。
第4章では、第3章の考え方、理論に関して、「感性」を軸としたマーケティングを進めていく上で考慮すべき6つのインパクト:「影響要素」について、例えば、「マスター型のサービス」(顧客のビジョンの具現化を支援するサービス)などの例を挙げて説明しています。
第5章では、「感性」のマーケティングをビジネスの現場で実践し、結果を出していく上で大切なポイントについて、以下の重要な3つの取り組みがあると説明しています。
- お客さんの感性に訴えかけ、感性を育成する
- 人間的なコミュニケーションを行い、顧客コミュニティを育成する
- 感性を軸にした商品ライン・MD(マーチャンダイジング)を持つ
第6章では、「感性」のマーケティング活動を進めていく上でのビジネスパーソンの個々人の取り組みについて説明しています。ここでは、マーケティング力を磨けばよいので、自分の感性を磨くようなこととは、余り関係がないと述べています。





なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 「感性」を扱うマーケティングとは
第2章 「感性フレーム」で見えてくる新たな世界
第3章 感性でビジネスを組み立てるためのモジュール3+1
第4章 「感性」のビジネス活動を左右する六つのインパクト
第5章 今、結果を出していくための三つの重要な取り組み
第6章 これからのビジネスパーソン個々人に必要なことは
- 2006年12月21日
- マーケティング | ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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1. 「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ/小阪 裕司 [ 書評ぽーたる ] 2006年12月21日 20:54
2. ネット初心者からたったの6ヶ月で1000万以上生み出しているメールマーケティング術 [ 情報販売のインフォカート・・・SOHO・起業家を成功に導く電子書籍販売ツール ] 2007年01月10日 05:32
1. Posted by 涼微 2006年12月21日 20:49
たいした内容でもないのに、特に意味はないと思われますが、2番目の位置にトラックバックありがとうございます。
今後とも同じ本を紹介する機会がありましたら、よろしくお願いしますm(__)m