ISO9001ISO14001OHSAS18001ISO13485ISO/TS16949ISO22000ISO/IEC27001などの複数のマネジメントシステムについてこれまで組織の内部事情などによりばらばらに運用してきたマネジメントシステムをより経営ビジョンや目標と密着した形態でシームレスに統合して運用したいと考えておられる組織の人は、多いのではないかと思います。当然ながら統合審査を受審すれば、審査費用も安くなることになります。

 組織内でその思いをもって努力され、統合マネジメントシステム(以降IMSと略記)を構築され、成果を挙げておられる組織も多くあります。

 このようなIMSを構築するためどのように進めたら良いかという組織のニーズに応えてその指針となるようなIMSの本は、比較的少ないように思います。

 本日は、組織内で幾つかのマネジメントシステム事務局等を経て経験豊かな著者が企業とマネジメント・システムの関わり、IMSの作り方、統合マニュアル、品質・環境マニュアルなど、IMSのイロハから奥の手までをIMS構築者の視点から解説している本を紹介します。

本書:「図解 ISO統合マネジメントがわかる」です。

ILOガイドライン/厚生労働省指針対応」との副題がついています。

本書では、IMSとしてISO9001:2000、ISO14001:1996、OHSAS18001:1999の統合を取り上げています。

本書は、著者:鈴木 信吾氏で、2001年10月に技術評論社より発行されています。

残念ながら本書は、絶版となっているようです。

 また本書の中でも少し触れていますが、本書の発行以降にISO14001規格は、第二版に改定されていますが、統合マニュアルの一部には、第二版の規格に対応しての修正が必要ですが、本書のIMS構築の考え方等のその他の部分については、そのまま適用できる内容となっています。

本書の「まえがき」で著者は、以下のように述べています。大いに共感できる言葉です。

「『われわれ規格ユーザーは、審査を意識しすぎたマネジメントシステムを運用しているのではないだろうか?

 定期審査を繰り返しながら、企業で活動している私の率直な感想である。
諸般の事情から認証を取得し維持する必要があるのも事実だろうが、認証したからといって、登録証が事業の成功を保証するものではない。
(略)
 マネジメントシステムの原則は、対象とする活動(品質、環境、安全衛生など)に関係なく共通である。本来一つの仕事を、管理体制の都合などからバラバラにマネジメントするのは本末転倒である。

 本書は、ビジョンや経営目標の達成を目指し、実務者が使いやすいシステムを追求した成果をまとめたものである。結果、マネジメントシステムの統合に到達した。私は、人の創造性と活力を生かす統合マネジメントシステムを提唱する。」

本書は、Chapter1から4までの4つのChapterから構成されています。

Chapter1では、「企業とマネジメント・システム」として、IMSの役割、ISOマネジメントシステムについての基本用語や考え方、またマネジメントシステムを船に例えてビジョン指向のマネジメントシステムの筆者の考えを述べています。


Chapter2では、「統合マネジメント・システムの作り方」としてISO他の規格統合化の方向性、環境マネジメントシステム、労働安全衛生マネジメントシステム、品質マネジメントシステムの概要について解説した上で、IMSの構築について、その考え方、具体的な進め方、構築の要点、構築ステップの例の順に詳しく解説しています。

Chapter3では、「統合マニュアル」として、統合マニュアルを作成する手順について、全体的なPDCAサイクルを重視して、マニュアルを策定する方法で、どちらかといえばISO14001をベースにIMSを構築する方法を解説しています。このChapter3が本書の中心になります。具体的には、ISO9001:2000、OHSAS18001:1999、ISO14001:1996の各規格の各要求事項について、その項目の意図する内容の解説から、規格が求めるもの、組織においてそれに対応する具体的な手順等について、統合マニュアルにどのように反映すべきかを分かり易く解説しています。

Chapter4では、「品質/環境マニュアル」として、Chapter3とは違って、ISO9001の品質マニュアルをベースにISO14001を統合した例が紹介されています。

imsbook1.jpg
技術評論社
鈴木 信吾(著)
発売日:2001-10
ランキング:587655


なお本書の目次は、以下の内容です。
はじめに
Chapter1 企業とマネジメント・システム
1-1 統合マネジメント・システムの役割
・企業活動と品質、環境、労働安全衛生マネジメント
・企業の成長とマネジメントの課題
・統合マネジメント・システムの役割
・PDCAを回す経営ツール
1-2 ISOマネジメント・システム
・マネジメントの共通言語としてのISO
・マネジメント・システムの定義
1-3 ビジョン指向のマネジメント・システム
・シンプルなシステムを
・船はどこへ行くか
・本章のまとめ
Chapter2 統合マネジメント・システムの作り方
2-1 規格統合化の動向
・ISOのGMS構想
・AS/NZS 4581
・企業・組織の選択肢
2-2 規格の概要
・環境マネジメント・システム
・労働安全衛生マネジメント・システム
・品質マネジメント・システム
2-3 マネジメント・システム統合の考え方
・マネジメント・システムの流れ
・手順の統合レベル
2-4 統合の進め方
・トップの強い意志
・事務局の統合
・改造か新設か
・統合マニュアル・サンプルの利用
2-5 統合マネジメント・システム構築の要点
・現状からの離脱
・文書化の程度
・メリハリのあるシステムを
2-6 マネジメント・システム構築ステップの例
・構築ステップ例
・敵を知る
・己を知る
・監査に何を期待するかを決める
・マネジメント・システム構築と運用
・継続的改善
Chapter3 統合マニュアル
3-1 統合マニュアルの作成
・マニュアルを作る意味
・規格が要求するもの
・統合マニュアルのサンプル
3-2 マネジメント・システムの目的
・目的を書くねらい
・リーダーシップとマネジメント
・プロセス指向
・自前のマネジメント・システム
3-3 適用範囲、用語の定義
・様々なマネジメントと統合の度合い
・現実的な注意事項・適用除外
・用語の定義の重要性
3-4 統合マネジメント・システムの概要
3-5 方針
・方針の作り方
・方針の取り扱い
3-6 体制
・社員の参画
・責任と権限
・内部監査の責任・権限
・管理責任者
3-7 法的及びその他の要求事項
・規格の要求するもの
・現実な対応
3-8 環境側面
・環境側面とは
・著しい環境側面の決定
3-9 リスク・アセスメント
・リスク・アセスメントの目的
・リスク・アセスメントの実際
3-10 目標、計画(マネジメント・プログラム)
・規格の要求するもの
・企業の求めるもの
3-11 運用管理
・重点管理の発生源対策
・手順書は一つ
・重要な管理ポイントを明確にする
・文書化の程度
・供給者、請負者
・要員に必要な能力の明確化
3-12 緊急事態への準備及び対応
・品質の緊急事態という視点
・緊急度合いに応じた連絡先を決めておく
・テストの意味
・規格の要求するもの
3-13 製品実現の計画
・現状をそのまま文書化し補強する
・環境、労働安全衛生の組み込み
3-14 顧客関連のプロセス
・要求事項の決め方で製品が決まる
・顧客要求の変化
・顧客の定義
3-15 設計・開発
・チームを作る
・製品の環境側面
・設計技術者の能力
3-16 購買
・規格が要求するもの
・購買上の重点課題を可視化する
3-17 製造及びサービス提供
・規格が要求するもの
・工程設計の重要性
・工程設計の検証
3-18 監視機器及び測定機器の管理
・監視測定のポイント
3-19 測定、分析及び改善
・概要
・改善項目の見つけ方
・統計的手法
3-20 顧客満足
・顧客満足度の監視方法
3-21 内部監査
・内部監査の統合
・内部監査の基準
・内部監査員の要請
・内部監査の組織
・内部監査の総括報告
3-22 プロセスの監視及び測定
3-23 製品の監視及び測定
3-24 社内、市場の品質状況に関する監視及び測定
3-25 環境、労働安全衛生に関する監視及び測定
3-26 目標に関する監視及び測定
3-27 不適合品の管理
3-28 データの分析
3-29 継続的改善
3-30 是正処置・予防処置
・是正処置と予防処置
・是正処置の引き金
・予防処置の引き金
3-31 マネジメント・レビュー
3-32 資源の提供
3-33 訓練、自覚及び能力
・規格の要求するもの
・教育・訓練のニーズ
・能力確保のための処置
・有効性の評価
・ILOガイドラインでの訓練
3-34 コミュニケーション
・規格の要求するもの
・現実的な対応
3-35 インフラストラクチャー
3-36 作業環境
3-37 文書、記録の管理
・規格の要求するもの
・統合システムの文書
Chapter4 品質/環境マニュアル
4-1 目的
4-2 マネジメント・システム
4-3 経営者の責任
4-4 資源の運営管理
4-5 製品の実現
4-6 測定、分析、および改善
参考文献


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