建設業において労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)に対して、災害を未然に防ぐと同時に従業員満足度を高める効果の面でこれを評価している組織は、少なくないと思われます。

   しかし、公共工事の削減と市町村の合併に伴う競合の増加や発注単価の縮減の流れの中にあって、ISOマネジメントシステムに関わる建設業のニーズは、マネジメントシステムの統合にあるとの観点で、既存のISO9001の認証を取得した組織を主たるターゲットとして厚生労働省告示53号「労働安全マネジメントシステムに関する指針」に基づくOHSMSを統合して構築することを提言している本を紹介します。

 またWDI審査(Method for Maintaining Certifications/Registrations of Well Developed and Implemented ISO Management Systems:認証登録を受けて一定期間経過した組織について、審査登録機関が行うサーベイランス審査や更新審査において、組織が厳正な基準に基づき実施する高いレベルの内部監査を利用して行う審査方法のことです。)を活用し、成熟したQMSを運用する組織に対して、内部監査の有効性を向上させることで第三者審査の工数を減らし、組織が削減できた工数をOHSMSの割り付けることも併せてこの本では、提言しています。

本書:「建設業の品質・安全統合システム」です。

WDI審査方式対応の」とのタイトルの冠が付けられてあります。

本書は、著者:豊田 寿夫氏、 牧野 弘史氏, 山梨 紘栄氏の共著で、螢ぁ次Ε┘燹Ε謄奪の編にて、2003年10月に経林書房より発行されています。

本書の「まえがき」で著者一同は、「今、なぜ建設業でOHSMSなのか」について以下のように述べています。

「従来から建設業における安全管理の負担は重く、これらの企業には安全管理に対して多大な費用と労力を要求されている実態がある。

ますます厳しくなる企業間競争の中で、万が一にも労働災害を発生させれば、特に、それが事業者責任にまで及ぶ管理災害の場合には、企業経営は壊滅的な打撃を被ることになる。

 建設業に携わる関係者の多くは、安全管理に対してやるべきことはすべてやったとの認識であろう。

 また、システム化されていない従来型の安全管理方式は、時間と労力を必要とするばかりか、継続的改善の仕組みからもはずれ、事業者が期待する効果がでているとはいえない企業も少なくない。」

本書は、5つの章から構成されています。

第1章では、「 建設業の安全管理―建設業が直面する問題」として建設業におけるOHSMSと統合マネジメントシステムの動向、災害防止活動、ISO9001とのOHSMSの統合などについて概観されています。

第2章では、「建設業の品質・安全のシステム統合」として、ISO9001と厚生労働省告示53号指針とを対比し、建設業としてのシステム統合をどのように進めればよいかを解説しています。

第3章では、「建設業のリスクアセスメント」として、リスクアセスメントの基礎の解説とリスクアセスメント手法の建設業への適用について解説しています。

第4章では、「品質・安全統合システムの構成と審査」として、統合システムでWDI審査を受ける背景として、WDI審査の仕組みとそのための準備、WDI審査の課題などについても言及しています。

第5章では、「品質・安全統合システムの内部監査」として、ISO19011に基づく内部監査のポイントについて解説しています。

WDI審査方式対応の建設業の品質・安全統合システム―経営管理に役立つイー・エム・テックの実践書
経林書房
豊田 寿夫(著)牧野 弘史(著)山梨 紘栄(著)イーエムテック(編集)
発売日:2003-10
ランキング:604718

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 建設業の安全管理―建設業が直面する問題
 1.1 建設業の労働安全衛生マネジメントシステムの動向―システムの統合化へ
 1.2 第10次労働災害防止計画への対応
 1.3 建設業におけるISO9001:2000への移行とその後の課題
第2章 建設業の品質・安全のシステム統合
 2.1 建設業におけるISO9001:2000と告示53号指針の共通性
 2.2 建設業のシステム統合の進め方
 2.3 統合システムの構築-告示53号指針の解釈と建設業への適用
第3章 建設業のリスクアセスメント
 3.1 リスクアセスメントの基礎
 3.2 建設業への適用―危険又は有害要因の特定
 3.3 建設業のリスク管理と監視・測定
第4章 品質・安全統合システムの構成と審査
 4.1 統合システムの審査―WDI審査方式への対応
 4.2 WDI審査の仕組み
 4.3 統合システムの第三者審査-WDI審査の準備
 4.4 WDI審査の課題と統合システム
第5章 品質・安全統合システムの内部監査
 5.1 統合システム内部監査の基礎―ISO19011を中心に
 5.2 WDI審査に対応した内部監査の進め方
 5.3 内部監査員に求められる力量

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