冒頭にISO9000の重要性についてとのことでW・エドワード・デミング博士の以下の言葉が紹介されています。

生き残りたくない者は、これをしなくてもよいのだ。」

 アメリカで絶大なる支持を得た Perry L. Johnson(ペリー・L. ジョンソン)氏の「ISO9000」の翻訳書で、基本となるISO9000の考え方、技術的な要求事項とガイドライン、実務への活かし方等を解説している本を紹介します。

本書:「ISO9000 2000年、そして、それ以降」です。

 本書は、Perry L. Johnson氏による原著「ISO9000 THE YEAR 2000 BEYOND」を 日本技術士会技術翻訳センターの小林 宏臣氏他の翻訳にて2003年2月に日本法令より出版されています。

 本書では、ISO9001:2000規格について、米国で発展したプロセスアプローチやデミングサイクルの関連において取り上げられ、ISO9000から派生した規格として16章で米国の自動車業界のQS-9000、ISO/TS16949、17章で航空宇宙産業に関するAS-9100と電気通信産業のTL-9000なども解説がされています。

 本書の「緒言」で著者は本書の意図するところについて以下のように述べています。

「短期的には、ISO9000品質システムの実施は、品質、生産性の向上、およびコストの低減に対して、国内および国際市場の維持と創生をもたらすであろう。現時点においても、多くの主要な米国のビジネスおよび政府組織が、供給者品質保証認定の資格要件としてのISO9000の登録を要求している。

 ISO9000規格は、1987年に初めて発行され、1994年に改定された。2000年には、ISO9000規格に大きな改訂作業がなされた。

 全ての分野の経営者、技術者、実業家など、特にそれらの人々のうちで品質管理技術に精通していない人々に、ISO9000規格とその適用、ならびにそれが2000年改正によりもたらされた主要な変更についての包括的な情報を提供する目的で、本書は書かれている。」

本書の表紙には、以下のように書かれてあります。

  • ISO9000、規格の詳細、この規格はどんなものか、
    どのようにしてこれに適合させるのか。
  • この基準、ガイドライン、実施のできるまでの経緯
    助けになる自己監査テストと品質マニュアルのサンプルを含む

  • 貴方の会社がISO9000の移行と登録の体制が
    できているかどうかを評価する自己査定テスト
  • すべての重要な文書の要求事項の
    モデルとなるマニュアルの例

本書は、4部から構成され、17章あります。

第1部は、「ISO9000全般」として、4つの章があり、ISO9000とはなにか、どのように適用され、どんな影響力を持つか、またISO9000規格の起源は、どんな経緯で米国、海外で展開されてきたか、QMSのメリットは、さらにISO9000規格の構成要素としてファミリー規格ISO9001の第二版(1994年版)と第三版(2000年版)の対比やISO9004:2000などの概要を解説しています。

第2部は、「技術的要求事項とガイドライン」として、第5章から12章までの8つの章からなり、「品質マネジメントの開発と運営管理」から1994年版の規格の流れに沿って、それが2000年版ではどのように改定されたか、またISO9004:2000規格も参照し、推奨されるQMSを構築するには、どのように対処すべきかなどを解説しています。第12章では、2000年規格での新しい要求事項を取り上げ、解説しています。

第3部は、「実務にISO9000を使う」として、第13章から第15章までの3つの章があり、13章では、ISO9000のスタートからシステム構築、運用など良い成果を生むためにはどうするかといった観点で書かれ、第14章では、ISO9000の審査登録のためのステップが、第15章では、ISO9000の未来として、EUの動き、米国での認証機関、ISO9000の未来などに言及しています。

第4部は、「ISO9000から派生した規格」として、16章では、QS-9000からISO/TS16949の概要が、第17章では、AS9100とTL9000が解説されています。

巻末に付属書A:「ISO9001:2000 自己評価」、付属書B「品質マニュアル」が添付されています。

ISO9000 2000年、そして、それ以降
日本法令
ペリー・L. ジョンソン(著)Perry L. Johnson(原著)
発売日:2003-02
ランキング:694362

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 ISO9000全般
 第1章 今日の先端は明日の必須
 第2章 米国と過去から:ISO9000規格の起源
 第3章 ISO9000の利益
 第4章 ISO9000規格の構成要素
第2部 技術的要求事項とガイドライン
 第5章 品質マネジメントシステムの開発と運営管理
 第6章 品質マネジメントシステムの文書化
 第7章 供給者への対応
 第8章 顧客への対応
 第9章 アウトプットへの設計と製造
 第10章 アウトプットの品質の確保
 第11章 アウトプットの管理と改善
 第12章 2000年改訂版からの新しい要求事項
第3部 実務にISO9000を使う
 第13章 ISO9000の実施
 第14章 ISO9000への登録
 第15章 ISO9000の未来
第4部 ISO9000から派生した規格
 第16章 ISO9000を採り入れた自動車産業
 第17章 その他のISO9000から派生した規格
付属書A ISO9001:2000 自己評価
付属書B 品質マニュアル(見本)

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