なぜおいしいアイスクリームが売れないの?
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GM、サムソン、ヒュンダイ、キャタピラーなどの多くのクライアントを持つ品質管理のカリスマコンサルタントでベストセラー「シックスシグマ」の著者のシビル・チョウドリ(Subir Chowdhury)がマネジメントのエッセンスを噛み砕いて物語として説いている本を紹介します。
本書:「なぜおいしいアイスクリームが売れないの?」です。
本書には、「ダメな会社をよみがえらせる3つのレッスン」との副題が付いています。
本書は、Subir Chowdhuryの原作:「THE ICE CREAM MAKER」を中山 宥 氏の翻訳にて、2006年11月に講談社から発行されています。
本書の表紙の帯には、以下のように書かれてあります。
「つぶれかけた
工場が
再生するまでの
勇気と感動のストーリー
21世紀のシックスシグマ
「LEOの法則」の誕生!
L(Listen=聞く)
E(Enrich=価値を高める)
O(Optimize=最適化する)
ピンチを脱出し、業績を伸ばしたいすべての人に
カリスマ・コンサルタントが贈る珠玉のルール
- 他人のささえになりたいという情熱を持て。
- 上司が部下を大切にすれば、部下は客を大切にする。
- 小銭を惜しんで大金を失うな。
- すばらしいアイデアは、すべて従業員と客が持っている。
- 最善では足りない、完璧をめざせ。
- 極度に心配性の人間だけが生き残る。
- いちばん調子が悪いときが本当の実力だ。」
【何をやるときも「質の高さ」を大切にする、世界じゅうの人々に捧ぐ】と本書の冒頭にあります。この「質の高さ」を大切にすることが本書のメインテーマとなっています。
本書の物語は、不振にあえぐアイスクリーム会社「デイリー・クリーム」の再建をかけてこのアイスクリーム会社の工場長のピーターが、旧知のマイクのアドバイスを受けて工場を再建していくという内容です。なおピーターのメンターとなるマイクは、大人気のスーパーマーケットチェーン「ナチュラル・フーズ」を作り上げた元副社長で現在は、地元に戻り「ナチュラル・フーズ」の支店長という設定になっています。
従業員のモラールアップや品質改善の悩みを抱えた経営者やマネジャーには、大いに参考になる情報が本書の至る所にわかりやすく凝縮されており、お奨めの一冊です。
マイクの言葉を介して幾つかの印象的な言葉が発せされています。一端を紹介すると、……。
「商品をもっと売りたければ、まず原点に戻った方がいい。ナチュラルフーズの基礎は、”質の高さ”にある。質を高めるための第一歩は、日々、できるかぎり他の人々の力になろうとすることだ。仕事だからしかたなくものを売る、ではいけない。他人の支えになりたいと言う情熱が自分を原点に引き戻す。」
「利益なんて結果に過ぎない。優れたサービス、すぐれた品質、すぐれたチームワークの副産物として儲けが生まれるだけだ。儲けは決して目標ではない。」
「部下に責任を与えて、ビジネスのだいじな一部分としてあつかってやれば、それにふさわしい反応が返ってくる。適切なツールとトレーニングを与え、励ましと思いやりで勇気付けて意見を出す機会をつくってやれば、仕事にいっそう熱を入れ、会社に貢献してくれる。すなわち、上司は部下たちを大切にすればするほど、部下たちは客を大切にする。これが”質の高さ”の土台になる。」
「質の高さには”人間の力”と"過程の力”の両方が関わる。"人間の力”とは、きみのもとで働く従業員のパワー。”過程の力”はビジネスの進め方をさす。」
「『LEOの法則』の第一段階は、”聞くこと”。従業員や客の声に耳を傾けることだ。”社内のお客さま”と”社外のお客様”どちらも重要になる。」
「客を満足させる質のよしあしは、客が決める。」
「第二段階は、Enrichment(価値を高める)で、これは、客の要望を聞き、その要望をかなえて満足させること。そのためにはあたらしいアイデアとそれを実行する人間が大切。」
「最後の段階は、Optimize(最適化する)。単なる改善ではなく、完璧を目指して努力すること。」
「細部に至るまで完璧にするための5つの心得は、以下のポイント。
1.失敗の代償を認識せよ
2.初めから最良のやりかたをとれ
3.細部まで注意を払え
4.”生産性への極度のこだわり”を養え
5.つねに”完璧”をめざす熱意を部下全員に植えつけよ
「本当の実力は、いちばん調子がいいときではなく、いちばん調子が悪いときに何ができるかによって決まる。」
質の高さ
「アイデアを募集している以上、ひどいアイデアなんて存在しない」
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 緊急事態
第2章 聞き上手になれ
第3章 「LEO」がカギになる
第4章 スティーブ・ジョブズは必要ない
第5章 「完璧」への長い道のり
第6章 持ち帰ってもいいですか?
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