CRT(Current Reality Tree:現状問題構造ツリー )とは、エリヤフ・ゴールドラットによる制約条件の理論(TOC 「制約理論」とも言う、あるシステムの目的(ゴール)を継続的に最大化することを狙う、全体的な管理理論である)の思考プロセスの一つ。

 他にもTOCでは、対立解消図(conflict resolution diagram または CRD) 未来問題構造ツリー (Future Reality Tree : FRT) 、ネガティブブランチ (Negative Branch Reservations : NBR) 、ポジティブ強化ループ (Positive Reinforcement Loop : PRL)、前提条件ツリー (Prerequisite Tree : PRT)、移行ツリー (Transition Tree : TT) 、戦略と戦術 (Strategy & Tactics : S&T)などを思考プロセスツールとして提示しています。

  上記のCRTは、好ましくない結果 undesirable effects (UDE)のあいだの因果関係のネットワークを評価して、好ましくない結果のほとんどの根本原因(複数可)を突きとめ、とくに全体の問題点の約7割をカバーする中核問題を探索するための手法になります。

 本日は、組織存続の鍵は、「変化に適応した経営革新・改善」と「強い商品開発」にあるとして、上記のCRTの実践方法を成功事例をもとに紹介すると共にスピーディで成功率の高い新商品開発のために役立つ手法として、“新商品開発スコアカード”についても分かりやすく解説している本を紹介します。

本書:「おはなし新商品開発」です。

本書には、「−事例で分かるCRTや新商品開発スコアカードの威力!−」との副題が付いています。

本書は、圓川 隆夫先生・入倉 則夫氏・鷲谷 和彦氏の共編著にて、2007年1月に日本規格協会より発行されています。同社の「おはなし科学・技術シリーズ」の一冊になります。

本書の帯には、以下のように書かれてあります。

すぐに実践したくなる理論や手法、秘訣を丁寧に解説!

組織存続の鍵は、「変化に適応した経営

革新・改善」と「強い商品開発」にある!

本書は、

「成功事例」をもとにした、ストーリー仕立てで

理論や、すぐに実践できる数多くの手法・秘訣を平易に紹介し

まるで、研修・演習を実際に受講したかのような気にさせる

読者にやさしい指南書」です!


本書は、2001年から3年間の「日本ものづくり・ひとづくり質革新機構(JOQI)氏製品開発部会」での活動、成果物をベースに作られたとのことです。

 第1部で紹介されているCRT手法も、その実施手順をわが国の状況に合わせてカスタマイズされたものとのこと。

また「カルタ式」の手法は、鷲谷 和彦氏のオリジナルな考案によるものとのことです。

更に第2部で紹介されている「新製品開発スコアカード」は、圓川先生の東京工業大学で開発した内容を更に前記、部会で改良したものとのこと。

さらに商品企画の記述は、部会メンバーの加藤雄一郎氏によるとのことです。

本書の表紙の折り返し部の冒頭に本書について以下のように書かれてあります。

「新製品開発は、組織が存続するために必須の活動です。

現在、生産工場の海外シフトや、商品開発のリードタイムの削減など、ビジネス環境が従来に比べて大きく変化してきています。

 このような中、組織は顧客を強く意識した新商品開発はもとより、既存の状態・仕組みに満足することなく経営革新・改善を行うことが不可欠といえるでしょう。
(略)
 成功事例をもとにストーリー仕立てで、理論だけでなく、すぐに実践できる数多くの手法や秘訣を平易に紹介する本書は、組織の活性化に大いに役立つ一冊となるでしょう。」

本書には「コラム」欄が設けられ、そこでは、「思考プロセス」、から「PDPC」、「シックスシグマの活動手法」まで18件のトピックスが取り上げています。

本書は、2部より構成されています。

第1部、第2部とも町工場の2代目社長である「阿部一郎」その長男の「純一郎」、「阿部一郎」の旧友の松井印刷の2代目社長「松井」、そして、松井印刷の管理者たち。さらに経営革新や新商品開発に精通しているコンサルタントの「高橋」などが登場し、一連のストーリーが展開される形式になっています。

 第1部では、「経営革新の中核問題」として、まさに経営革新の中核の問題になる「何を変えなければならないか?」を洗い出すことができるツールとしてのCRTを中心にFRTなども含めて松井印刷の改革のストーリーの取り組みの流れの中で紹介されています。

 第2部では、「新商品開発を進めるヒント」として、「商品開発スコアカード」が組織の現在の新製品開発のあり方の強み・弱みを知り、成功率の高い新製品開発を効率よく、スピーディに行うためのツールとして紹介されています。

さらにFMEA、FTA、QFD、DR、DFMなどが紹介され、実践のヒントも解説されています。

新製品開発のみならず組織の活性化に関心ある人にはおすすめの一冊です。

おはなし新商品開発―事例で分かるCRTや新商品開発スコアカードの威力!
日本規格協会
圓川 隆夫(編さん)
発売日:2007-01
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:133455

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 経営革新の中核問題
プロローグ
 1. コンサルタント高橋との出会い
 2. “CRT”とは
 3. いざ,CRTの開始
 4. CRTの完成へ
 5. 全体最適と部分最適のねじれ現象
 6. ブレークスルーに向けた大事な一歩−キーパーソンの参画
 7. ブレークスルー案とFRT
 8. 松井印刷の改革のスタート
 9. 補助ツール“カルタ”
エピローグ
<付録> カルタ
第2部 新商品開発を進めるヒント
プロローグ
 1. 己を知り,敵を知ろう
 2. 新商品開発のプロセス
 3. 新商品開発のビジョンを作る
 4. お客様の要望を商品仕様として具体化する
 5. 新商品の完成度を高める
 6. 品質を確実に作り込む
 7. スピードある開発を進める
 8. 源流管理−究極の効率化概念
 9. プロジェクトを確実に進める
10. 試作品の試験評価を進める
11. 新技術を特許で知る
12. “何を”,“何に”変えるか
エピローグ
<付録> 特許情報の検索

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