「ISO9000を超える」をテーマにISO9001にTQMという視点を加味することによって経営課題の解決に挑戦するプロセスを解説しているのが超ISO企業実践シリーズになりますが、本日は、その8巻を紹介します。

 ここで経営課題として取り上げられているのは『人を育てたい』というテーマで、ある中小企業が、この人を育てるという課題をどのようにとらえ、挑戦し、克服したか、そのプロセスを中小建設業を舞台とした事例ストーリーとして解説されている本を紹介します。

本書:「経営課題−人を育てたい」です。

本書は、超ISO企業研究会 編、村川 賢司氏著にて、2005年7月に日本規格協会より 超ISO企業実践シリーズの8巻として発行されています。

本書の帯には、このシリーズについて以下のように紹介しています。

「TQMへのファーストステップ

ISO9000を超えてこそ

企業の持続的発展がある!

「”ISOは超えるためにある”
 …とまで言わないが、」

「ISOに限定されずに、また振り回されずに、自社の強みになるようISOを発展させ、上手にカスタマイズし活用することによって、企業の持続的発展につながる。自社内に構築されているISOい基づくQMSをいかにして超えるべきか、本シリーズで解説する。
ISOの認証を取得したが、目に見える効果がない、役に立っていないなど、ISOに限界を感じている経営者・管理者必読のシリーズ、遂に発刊!


本書の舞台は、人口約25万人の地方都市の蠑寺工務店という従業員150名で年間売上170億円の中規模建設業(総合建設業だが、土木よりも建築物を主体とした工事施行を請け負っている会社で、設計部門を持たない創業55周年の優良企業を舞台にストーリーが展開される。

主要な登場人物は、以下の通り。

  • 飯島先生:TQMとISO9001に基づくQMSに精通した専門家
  • 小寺会長:二代目
  • 小寺社長:三代目、超ISO企業への推進総責任者で人材育成委員会委員長に自ら就任
  • 青木取締役工事部長:TQMとISO9001に基づくQMSの管理責任者
  • 村上総務・人事部長:人材育成推進事務局長
  • 石原工事課長
  • 鈴木主任:人材育成推進事務局

本書は、プロローグとエピローグと4つの章から構成されています。


 プロローグでは、この蠑寺工務店の生い立ちから、経営の姿勢、関係役員の思い、業務概要などのプロフィールを紹介するともにISO9001とのかかわりについてまとめてあります。

 第1章では、「経営課題の整理と課題解決の方向づけ」と題して蠑寺工務店の抱える経営課題を強み・課題などの分析の結果、最重要課題として「人を育てる」に絞り込まれる過程が描かれています。

 第2章では、「人を育てるための実践事項」として、以下の5つのステップにわけ、ステップごとの重要な取り組みが解説されています。(1)力量を明確化し,教育・訓練を実施する。(2)責任・権限を明確化し,なし遂げる喜びを体験させる。(3)方針を設定・展開し,経営への人々の参画を促す。(4)固有技術及び品質管理実践の力量を高める。(5)力量を認知し,力量を高める機会を作る。

 第3章では、「各階層の役割」として、人を育てるための前記の5つのステップを進める上で各階層(経営者、管理者、現場第一線)がそれぞれ果たすべき役割について整理されます。

 第4章では、「小寺工務店“人材育成”を実践する−超ISO企業への人を育てる道のり」として2章、3章の内容を総合して組織がどのようにして5つのステップを実践していったのかについて具体的に解説されます。

エピローグでは、この一連の取り組みが総括され、ポイントが整理されると共に今後の展望が解説されています。

 品質は、人質とも言います。一朝一夕にいかないのが人材の育成。

本書は、建設業を舞台に展開されてはいますが、ここで示されている考え方や実践のプロセスは普遍的な内容で人を育てるという課題をどのようにとらえ、挑戦し、克服したか、そのプロセスは大いに参考になると思います。

超ISO企業実践シリーズ〈8〉経営課題 人を育てたい
日本規格協会
村川 賢司(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:55592

なお本書の目次は、以下の内容です。
プロローグ
はじめに
小寺工務店と登場人物の紹介
社長の抱える悩み
 (1) 設立55周年記念パーティ
 (2) 幹部会の話題
 (3) 中小企業のためのISO 9000セミナー
 (4) ISO 9000セミナーを振り返る
 (5) 社長の決意

第1章 経営課題の整理と課題解決の方向づけ
1.1 飯島先生の招聘
1.2 懇談の結果
 (1) 強み
 (2) 課題
 (3) 人材育成における課題の整理
 (4) 人を育てるための五つのステップ
第2章 人を育てるための実践事項
ステップ 1
2.1 力量を明確化し,教育・訓練を実施する
 (1) 組織の価値実現のための業務遂行に必要な力量を整理する
 (2) 組織の人々が現実にもっている力量を把握する
 (3) 教育・訓練の計画を立案,実施し,その有効性及び効率を評価する
 (4) TQM発展へのファースト・ステップを実施できる力量を明確化し,継続的に養う
ステップ 2
2.2 責任・権限を明確化し,なし遂げる喜びを体験させる
 (1) 責任・権限を明確化し,組織全体へ周知する
 (2) トップマネジメントがリーダーシップを発揮し,働きがいを高める
ステップ 3
2.3 方針を設定・展開し,経営への人々の参画を促す
 (1) 人材育成に関する方針を明確化し,組織全体へ展開する
 (2) トップマネジメントは人々の参画を促進する
ステップ 4
2.4 固有技術及び品質管理実践の力量を高める
 (1) 固有技術を研鑚して高めることを重視する
 (2) 科学的な方法を活用し継続的改善を進め,プロセスの有効性と効率を高める
ステップ 5
2.5 力量を認知し,力量を高める機会を作る
 (1) 内部コミュニケーションの仕組みを確立し,士気を高める
 (2) トップマネジメントと組織の人々の間で,双方向の積極的なコミュニケーションを行う
第3章 各階層の役割
3.1 経営者の役割
3.2 管理者の役割
3.3 現場第一線の役割
第4章 小寺工務店“人材育成”を実践する−超ISO企業への人を育てる道のり
4.1 超ISOとTQMのコンセプトの習得
4.2 人材育成の推進計画
4.3 人材育成委員会
4.4 人を育てるための五つのステップの実践
 (1) ステップ 1:力量を明確化し,教育・訓練を実施する
 (2) ステップ 2:責任・権限を明確化し,なし遂げる喜びを体験させる
 (3) ステップ 3:方針を設定・展開し,経営への人々の参画を促す
 (4) ステップ 4:固有技術及び品質管理実践の力量を高める
 (5) ステップ 5:力量を認知し,力量を高める機会を作る
エピローグ


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