ISO14001:2004(JISQ14001:2004)規格においては、『法的及びその他の要求事項』に関して、環境側面に関係して適用可能な「法的要求事項及び組織が同意するその他の要求事項」について特定化し、それをEMSにおいて確実に考慮に入れた上で、運用管理し、遵守評価し、不適合並びに是正処置及び予防処置といった流れに基づく取り組みが求められています。
また法規制の内容が改正されたり、新たな法規制が施行されたりという情報を把握して以下を必要に応じて更新することが必要です。
- 組織の環境側面に関係して適用可能な法的要求事項及び組織が同意するその他の要求事項を特定し、参照する。
- これらの要求事項を組織の環境側面にどのように適用するかを決定する。
法規制等の要求事項について有料会員に最新情報をデータベースとしてサービス提供している会社などもありますのでそれらを活用するのも有効な方法です。
本日は、環境保全全般にわたる法令・告示等を体系的に整理し、ISO14001取得・更新のための調査要求法規を網羅した定番本の最新版を紹介します。
本書:「環境六法 平成19年度版」です。
本書は、環境法令研究会の編纂にて、2007年3月に中央法規出版より発行されています。
なお本書の帯には以下のように書かれてあります。
環境対策に関わる法令を網羅
温室効果ガス排出抑制/石綿健康被害救済/海洋汚染防止/廃棄物・リサイクル
/特定外来生物/動物の愛護及び管理対策等、法令改正に完全対応した充実の六法。
また同社が行っているISO14001の取得・維持に必要な法規の調査のデータ環境法令オンライン・データベースの「Eco LEAD」のサイトが紹介されています。
本書について出版社では、以下のように説明しています。
「環境基本法をはじめとした環境保全全般にわたる法令・告示を体系的に整理した六法。要望の多かった海洋汚染防止法関連法令を再登載。
省エネ推進、新脱温暖化社会の構築や廃棄物の抑制・再利用等、環境保全に必要な法改正を網羅。
地球温暖化防止のための国際批准対応版。」
なお本書は、平成18年度から2分冊になりましたが、平成19年度においても同じ構成を採用しています。
ISO14001の推進組織においては、是非手元で管理しておきたい本の一冊と思います。
なお本書の目次は、以下の内容です。
環境六法?
環境一般
大気汚染・悪臭
騒音・振動
水質汚濁・地盤沈下
土壌汚染・農薬
化学物質
被害救済・紛争処理
費用負担・助成
環境六法?
地球環境
廃棄物・リサイクル
自然保護
国土利用
関係法令
- 2007年03月20日
- ISO14001
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