2007年度の新卒社員のタイプについて、社会経済生産性本部は、1日に何回もの株取引を行うことで細かく利益を確保しようとする『デイトレーダー型』と命名したとのこと。
社会生産性本部の3/26のリリース資料によると以下のように述べている。
「景気の回復で久々の大量採用だったが、就職氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに早期の転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。」
さらに、社会経済性生産本部では「ネットを通じた横のつながりで情報交換するのもいいが、一人前の働き手になるには、それなりの時間がかかることも忘れないでほしい。自分探しも大事だが、まずは目の前の仕事にじっくり取り組むことを期待したい」とのアドバイスをおくっている。
新人の話題ということで、新人が、これからISO9001などに取組む上での勉強法だが、いきなり規格の要求事項の解説書とか原文とか対訳本とかではなく、最初にやさしい全体像を把握する薄い入門書の類で概要を掴み、次いで一冊の解説本に絞って、徹底的にそれをものにしていくというやり方がベストでないかと思う。
最初に読む本は、とにかく、薄くて、基礎的な概念などが分かる簡単なものから始めるのがお奨め。こちらのブログで紹介しているやさしいシリーズ(ISO9000入門)などがお奨めです。
本日は、ISO 9001:2000の要求事項を正しく理解し、ISO9001の活用を通し、製品の品質を向上し顧客満足を達成するためには、何が重要かを解説している本を紹介します。
本書:「ISO9001の基本概念と有効活用」です。
本書は、著者:住本 守氏、超ISO企業研究会編にて、2005年7月に日本規格協会より発行されています。
本書は、同社の『超ISO企業実践シリーズ』の第2巻になります。
本書の「まえがき」で著者は以下のように述べています。
「製品の品質は、ある意味で4M(Man:人 、Machine:機械・設備、Material:材料、Method:作業方法)を集約した結果として製品に付属するといえる。
この4Mを有機的にかつ有効に結合し、最終製品にまとめ上げる活動の全体を総合的に管理する仕組みがQMSである。
QMSを有効活用するには、QMSで何ができるのか、またQMSとは何を前提にしているかを明確にする必要がある。
これらを明確にすることによって他社に勝る製品の競争力を手に入れるISO9001を超えた次のステップの基礎を築くことが可能になると思っている。」
本書は、4つの章から構成されています。
第1章では、「ISO 9000の概要」
としてISO9001:2000規格の位置づけやISO9000ファミリー規格を策定したTC176、更には、ISO9000、ISO9004、ISO19011などのISO9000ファミリー規格の概要について解説しています。
第2章では、「ISO 9001の要求事項」
として、ISO9001の規格の序文、1. 適用範囲、2. 引用規格 及び 3.定義、4. 品質マネジメントシステム、5. 経営者の責任、6. 資源の運用管理、7. 製品実現、8. 測定,分析及び改善の概要とシステム規格としての特徴や製品に対する要求事項、顧客満足、プロセスアプローチ、継続的改善などのISO9001に組み込まれた仕組みの特徴について解説しています。
第3章では、「ISO 9001の有効活用」
として、QMSが運用状況と現実のギャップについて、製品に対するギャップ(「製品が顧客に受け入れられていない」、「製品の品質が悪い」)とQMSの運営に関するギャップ(「不良が減らない」、「設計変更が多い」、「手直しが多い」、「仕掛品の数が減らない」)などの明確化とそのような問題が発生しない仕組みの観点を取り上げ、QMSの有効活用のための以下のようなフローから成る4つの基本的なステップについて解説しています。
ステップ 1:有効活用のターゲットを明確にする
ステップ 2:問題を認識し改善活動の対象を絞る
ステップ 3:QMSを正しく運用できるよう,品質及びQMSの改善を図る
ステップ 4:経営トップのリーダーシップと品質重視の企業文化を育てる
第4章では、「ISO 9001の審査登録
」として、審査登録の仕組みと、その仕組みを支えている規格類、さらにその制定などについて解説しています。
また付表として、「品質マネジメントの8原則の概要と質問事項」のタイトルで、8原則の概要とそのメリット、関連する施策、原則に則った活動が組織で実施されているかの質問などが表にまとめられてあります。また「ISOの概要」とのタイトルで、「ISOとは」、とかISOの組織の概要などが解説されています。
なお本書の目次は、以下の内容です。
シリーズ発刊にあたって
まえがき
第1章 ISO 9000の概要
1.1 最も売れた国際規格
1.2 誰がISO 9001を作ったか
1.3 ISO 9000ファミリー2000年版
第2章 ISO 9001の要求事項
2.1 概 要
序文
1. 適用範囲
2. 引用規格 及び 3.定義
4. 品質マネジメントシステム
5. 経営者の責任
6. 資源の運用管理
7. 製品実現
8. 測定,分析及び改善
2.2 特 徴
(1) マネジメントシステム規格
(2) 製品に対する要求事項
(3) 顧客満足
(4) プロセスアプローチ
(5) 継続的改善
第3章 ISO 9001の有効活用
3.1 QMSの有効活用の目的と問題の明確化
(1) 製品に関するギャップ
(2) QMSの運営に関するギャップ
3.2 QMSの有効活用に向けての基本ステップ
ステップ 1
(1) 有効活用のターゲットを明確にする
ステップ 2
(2) 問題を認識し改善活動の対象を絞る
ステップ 3
(3) QMSを正しく運用できるよう,品質及び
QMSの改善を図る
ステップ 4
(4) 経営トップのリーダーシップと品質重視の企業文化を
育てる
3.3 QMSの有効活用への具体的なアプローチの例
(1) QMSが完全ではない
(2) QMSの運用に問題がある
(3) QMSが継続的に改善されていない
第4章 ISO 9001の審査登録
4.1 審査登録の現状
4.2 審査登録の仕組みとルール
4.3 組織にとっての審査登録の意味
付表 品質マネジメントの8原則の概要と質問事項
付録 ISOの概要
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- ISO9001
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