米国のカリスマ・マーケッターといわれるDAN.S.KENNEDY(ダン・S・ケネディ)が書いたダイレクト・マーケティングの決定版とされ、1990年の初版が刊行されてから、マーケッターのバイブルとして読み継がれてきた本:「THE ULTIMATE SALES LETTER」の翻訳版を紹介します。すでにこちらのブログでもダン・S・ケネディの本は、「究極のマーケティングプラン」、「大金持ちをランチに誘え!」 で紹介しています。
本書:「究極のセールスレター」です。
「シンプルだけど、一生役に立つ!
お客様の心をわしづかみにするためのバイブル」との副題が付いています。
本書は、著者:ダン・ケネディ、監修:神田 昌典氏、翻訳:齋藤 慎子さんにて、2007年4月に東洋経済新報社より発行されています。
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
初版から15年、
米国で読み継がれる「超」定番。
待望の日本版登場!
世界的グルが書いた
ダイレクト・マーケティングの奥義
(「危険なほど効果的」との神田昌典氏の吹き出しが付いています)
本書の「監訳者まえがき」で神田 昌典氏は、本書について以下のように述べています。
「10年ほど前、インターネットで商品を売り始めたころ、ダイレクト・マ-ケッターの多くは、どのようなホームページが最も効果的に売上を上げることができるか、試行錯誤していた。
(略)
しかしネット上での販売経験が積み重なるにつれて、結局のところ、本書に書かれている、手紙の時代にうまくいった原理原則が、ネットにおいて最も効果が高いことが証明されていった。
要は、媒体がどうのこうのではなく、人間を知っているかどうかなのである。人間が購買決定する瞬間の心理を見つめる。そして、その心理をおこすために必要な情報を、誠実に、提供すること。その真実の瞬間から、目をそらしていない本書の原理原則は、いつの時代でも活用できるだろう。
技術の進展と共に、媒体は手紙、電子メール、ブログ、SNSとめまぐるしく変わっていく。しかしその変化の中でも、ますます繁栄していくのは、やはり原理原則を貫く人々なのである。」
本書は5つの章から構成されています。
第1章では、「書く前の準備」
としてセールスレターを書く前にするべきこととして以下の心構えなどを紹介している。1.書くという考えや手順に怖じけない。
2.ビジネス・商品・サービス・顧客などの自分の知識の価値を認識。
3.参考になるいいアイデアやサンプルを集め整理しておく。
4.「売ること」を考える。
5.とにかく書く。
6.完璧主義にならないこと。
第2章では、「書く手順」
として、ステップ1の「お客を「しっかり理解する」からステップ28の「発送する」に至る28のステップを通してセールスレターの作成の手順を説明しています。多数の実務的な事例が紹介され、顧客をひきつけ売りを伸ばすためのセールスレターの具体的なノウハウが満載の内容になっています。売り手側の思いをどのようにセールスレターに組み込んだらよいかを懇切丁寧に解説しています。この章が本書の中核になっています。
第3章では、「汎用性が一番高いセールスツール」
として第2章で習得したセールスレターの使い方について、『使い方1:有望な見込み客を集める』から『使い方8:公私共にあらゆる種類の通信文やコミュニケーションに』までの8つの使い方が解説されています。
第4章では、「百万ドルの秘訣―「連続」「繰り返し」の効力」
として、セールスレターが効果を発揮するためには、1回限りの発送でなく、期間を設定して集中的に繰り返し、連続してセールスレターをつくり発送することの重要性を解説しています。
第5章では、「「ハイテク」セールスレター 」
としてインターネットなどでのセールスレターの活用について解説しています。


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 書く前の準備
第2章 書く手順
第3章 汎用性が一番高いセールスツール
第4章 百万ドルの秘訣―「連続」「繰り返し」の効力
第5章 「ハイテク」セールスレター
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- 2007年05月11日
- マーケティング | ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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