「コスト」は品質の一要素との観点から、コスト低減の活動は、品質保証の活動の一部として、QMSの仕組みをうまく活用しながらどのようにコストダウンの取組みを進めるかについての方法論を具体的な事例を交えて分かり易く解説している本を紹介します。

本書:「経営課題−コスト低減を実現したい」です。

本書は、著者:丸山 昇氏て、超ISO企業研究会の編集で、2005年7月に日本規格協会より発行されています。

同社の【 超ISO企業実践シリーズ】の6巻になります。

このシリーズは、自社内に構築されているISOに基づくQMSをいかにして超えるべきかその基本的な事項の解説と、具体的な実践ガイドを提供しているシリーズの一冊です。

本書の「まえがき」で『コスト』に関係して著者は以下のように述べています。

「多くの企業は、現実的には、「品質」と「コスト」を切り離して考えるわけにはいかない。

またISO9001を利用して「コスト削減」ができたらこんなにうまいことはない。

このテーマに取り組んでいるときに、飯塚先生は何度も「品質とコストは別物ではない。

コストも品質の一部だ。

コストは品質で決まる」といってくれた

基本的には、この考え方を本書は貫いているつもりである。

「ISO9001をうまく使う」ということについて、今回のテーマに限らずまず一番に考えるのは、ISO9001が本来持っている特徴を十二分に発揮させることで、次にそのやり方を工夫することで効果をおおきくすること、そして3番目にはISO9001の枠組みを利用してISO9001にはない別の活動を効率的に行う、という段階があろう。

本書ではこれらを大いに活用して、そのポイントを要所となる箇所で、「”超ISO”への着眼点」として示している。

 

本書では、ISO9001の要求項目と連動させて以下の7つの基本ステップに基づくコスト低減活動を提示しています。

  • ステップ 1:「コストダウン推進体制を整備する」仕組みを作る
  • ステップ 2:「不良をなくす」
  • ステップ 3:「5Sでムダをなくす」
  • ステップ 4:「製造(サービス提供)工程の中にひそむムダをなくす(製造工程の原価低減)」
  • ステップ 5:「間接業務の中にひそむムダをなくす」
  • ステップ 6:「購入品や外注加工費の低減を図る」
  • ステップ 7:「設計段階でコストを下げる」


 
 一見、二律背反のあちらを立てればこちらが立たずのように思える「品質」と「コスト」との関係についてこれは、本来、コストも品質の一部との観点からISO9001の仕組みと連動させトータルのコスト低減活動として推進することでうまく整合させ、更なる顧客満足度の向上につながるという取組みが分かり易く解説されています。


本書は、本書の狙いならびに、本書の活動の舞台となるM社の概要、コスト低減の基本ステップなどを俯瞰したプロローグに続く、2つの章、ならびに「もうかる企業体質」に向かってのステップアップ等の取組等をまとめたエピローグで構成されています。

プロローグでは、「はじめに」の後、従業員60名のプレス工場で金型製作の技術を生かし、自動旋盤などの切削加工も行い、電機、自動車などの部品供給メーカーで20億円の年間売上で、2004年にISO9001の審査登録を行ったとする蝪誉什扈蠅粒詰廖α反イ覆匹紹介されます。

 次いで登場人物(大山社長:M社を創設した父親を継いだ職人気質を持った2代目社長。大山専務:32歳社長の息子で、家電メーカー勤務を経て6年前に入社。現在、QMS管理責任者、品質保証課長も兼務。金木部長:経理課長だが部長待遇。作田部長:現社長と共に苦労、職人で現場の職人、作業者から慕われている。田中課長:技術課長、10年前に採用され、温厚で若手技術者のまとめ役。飯島先生:TQMとISO9001に基づくQMSの分野に精通している専門家)が紹介されています。

社長のもとに、飯島先生が訪れたところから始まる。社長の悩みは、コスト。中国を代表とした海外生産の勢い強く。顧客である自動車メーカー、家電メーカのコストダウン要求は強く。根本的な対策が必要な状況。M社の関係者が集まったとことで、飯島先生よりコスト低減活動の基本。コストダウン活動の整理。さらにコスト低減のための上記の7つの基本ステップの概要が解説されます。

第1章では、「コスト低減のための実践事項」
として、以下の7つの基本ステップと蝪夕劼任亮汰内容が解説されます。この章が本書の中心になります。 この章で具体的な活動が解説されます。またそれぞれのステップについて「"超ISO”への着眼点」としてISO9001規格との関連が解説されます。
 例えば、第1.1の「コストダウン推進体制を整備する」においては、5.4.1項「品質目標」、5.5.3項「内部コミュニケーション」、8.5.1項「継続的改善」がが取り上げられ、ここではM社の取組みについて、フロー図、QC工程表、QC七つ道具などのQC手法などの図表等が多く用いられ、分かり易く吹き出しなどでその活用手順や中味等が解説されています。


第2章では、「階層別自己診断チェックシート」
として、コスト低減活動に関する経営者・管理責任者用、部門責任者用、担当者用に分けて、前記の第1章の7つの基本ステップについての推進状況を確認するための『階層別自己診断チェックシート』が示されています。

なお付録に品質管理の主な手法として、「パレート図」をはじめ9つの手法についての概要の解説が添付されています。

超ISO企業実践シリーズ〈6〉経営課題 コスト低減を実現したい
日本規格協会
丸山 昇(著)超ISO企業研究会(編集)
発売日:2005-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:356354

なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき

プロローグ
はじめに
M社と登場人物の紹介
社長の抱える悩み
コスト低減のための基本ステップ
第1章 コスト低減のための実践事項
ステップ 1
1.1 コストダウン推進体制を整備する
(1) コストダウン推進の体制と仕組みを作る
(2) コストダウン目標を設定する
(3) コストダウンの進捗を管理する
(4) 改善で人を育てる
ステップ 2
1.2 不良をなくす
(1) 製造工程を標準化する
(2) 製造工程を管理する
(3) 是正処置(再発防止対策)と予防処置で不良を減らす
(4) QC手法を活用する
ステップ 3
1.3 5Sでムダをなくす
(1) 5Sを知る
(2) 5Sの効果を確認する
(3) 5Sを進める
(4) 5Sの実例を学ぶ
ステップ 4
1.4 製造(サービス提供)工程の中にひそむムダをなくす(製造工程の原価低減)
(1) 工程改善をする
(2) “作りすぎのムダ”を排除する
(3) 加工時間のムダをなくす
(4) 設備を有効に活用する
(5) 検査を効率化する
(6) 現場のパフォーマンスを管理する
(7) 多能工を養成する
ステップ 5
1.5 間接業務の中にひそむムダをなくす
(1) “プロセス”を知る
(2) フロー図を作る
(3) フロー図による改善を進める
ステップ 6
1.6 購入品や外注加工費の低減を図る
(1) 購買品の不良をなくす
(2) 適切な業者の評価・選定をする
(3) 購買価格を見直す
(4) “無試験検査”や“工程保証”を導入する
(5) ABC分析による在庫管理や重点コストダウンを実施する
ステップ 7
1.7 設計段階でコストを下げる
(1) 過去の失敗を繰り返さないようにする
(2) 標準部材や標準モジュール化を推進する
(3) 効果的なデザインレビューを行う
(4) 原価企画を取り入れる
(5) ライフサイクルコストを下げる
第2章 各階層別自己診断チェックシート
エピローグ
付録 品質管理の主な手法

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