品質保証QA:Quality Assuranse)について、ともすると従来からの品質保証は、品質の作り込みに重点が置かれ、保証責任の部分は少し手薄となる面があったとし、「品質保証は顧客のためのもの」との視点において、従来からの品質保障に加えて、保証活動をシステム化、標準化したISO9001の品質活動と品質保証責任を法的に追及している製造物責任法(PL)法のそれぞれの特徴を生かしたいわばベストミックス型とも言うべき品質保証活動の進め方を説いている本を紹介します。

すなわちTQC・ISO・PLを統合した顧客からの視点を強化したTQMの時代に合致した品質保証について説いています。

本書:「品質保証活動の進め方」です。

本書は、著者:梅田 政夫氏、編集:鐵 健司氏にて2000年2月に日本規格協会より発行されています。

本書は、日本規格協会出版の9巻からなる[新版QC入門講座]の第4巻になります。

この[QC入門講座]シリーズは、TQM、管理・改善、社内標準化、品質保証などの進め方の基本を解説する1から4巻までの運営編とQC手法について解説する5から9巻までの手法編から構成されています。このシリーズの初版は、1984年ですが、1999年に新版に改定されています。

筆者は、本書の「まえがき」で従来の品質保証活動では、品質管理における「品質の作り込み」の延長線上にあって、視点が企業の側にあり、顧客に対する責任面で不足していたのではないかとし、またISOの品質保証に関しても、欠陥品が顧客に渡った場合の対応等が触れられていないとした上で、以下のように述べています。


「保証するということからすれば、顧客の手に渡ってからが重要であり、PL法は欠陥商品による損失に対し企業責任を追及し、しかるべき保証をさせることを狙いにしている。

 TQCからTQMへの脱皮、成長を指向しているこの際、TQC、ISO、PLを総合し、顧客からの視点を強化して、TQM時代の新しい品質保証概念を固めていくのも有意義と考える

本書はこのような観点からまとめてみた。」


本書は、7つの章から構成されています。最後に各章についてその理解を確認するための演習問題が添付されています。


1. では、「品質保証の考え方
として、「経営と品質保証」について顧客があっての会社、顧客満足の基本は品質などに始まり、「保証すること」、「品質とは」、「品質を保証するとは」などの基本についてその考え方、定義などを整理し、解説しています。


2.では、「品質保証活動の進め方
として、品質管理と品質保証の相互関係や位置づけの違いなどに触れた上で、品質保証活動の概念について概念図を用いて解説し、ISO9001、JISマーク制度、GMPやHACCPなどによる品質保証などを解説し、品質保証体系図を取り上げ、従来からの品質保証はこの品質保証体系図に集約されるとした上で、これからの顧客視点の品質保証モデルの考え方について解説しています。ここでは、「品質保証規定」のモデルが資料として紹介されています。


3.では、「設計品質の保証活動
として、設計品質の課題は、顧客の期待と後工程(製造・検査・輸送・据付など)の要望に応える設計が設計品質の2大要件とし、企画品質、試作・開発、社外及び社内に対する設計品質の保証、デザインレビューなどについて留意すべきポイントを解説してます。この章では、関連資料として、FMEA、FTAなどの「信頼性の保証」、フールプルーフ、フェールセーフなどの「安全設計」、ライフサイクルアセスメント(LCA)が解説されています。


4. では、「生産における品質保証活動
として、製造の品質保証とは、当たり外れのない製品を提供することだとし、「品質の作り込み」と「確認のための検査」が中心課題とし、調達資材の品質の保証の考え方、機械・設備などの工程能力とその管理について工程能力の調査、工程能力指数の算出と評価の手順から、組織の仕事の標準化、作業者の教育・訓練、日常管理、異常値などの項目についてフロー図など交えて解説しています。また関連資料として、「品質保証協定締結に関する規程」が紹介されています。


5.では、「試験・検査部門の品質保証活動
として、品質保証における試験・検査の役割の確認からはじまり、計測管理、試験・検査の技術、PPMの品質保証、検査の信頼性、試験・検査の記録についてその留意すべきポイントなど交えながら解説しています。


6.では、「市場における品質保証活動
として、製品が顧客の手に渡り用いられている市場こそ品質保証活動の正念場であるとして、品質に関わる迷惑をかけないための製品の情報提供の適切性や、迷惑をかけたら償いとし、修理、交換、引取などクレーム対応のポイントと、製造物責任対応などを解説しています。また品質保証の十分条件として、アフターサービスと満足度調査、ブランドイメージの醸成、対社内活動とし、クレーム処理体制や新製品開発への営業部門の役割などに言及しています。この章では、「製造物責任法」が主要部の解説と「クレーム恒久対策手順」が掲載されています。

「品質保証活動の進め方」本のjpeg画像
日本規格協会
梅田 政夫(著)鉄 健司(編集)
発売日:2000-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:143677

なお本書の目次は、以下の内容です。
1 品質保証の考え方
2 品質保証活動の進め方
3 設計における品質保証活動
4 生産における品質保証活動
5 試験・検査における品質保証活動
6 市場における品質保証活動 


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