食品加工工場、食品販売、流通、給食、外食産業、病院、老健施設、訪問介護、環境整備などの関係者向けに微生物(菌)について図解などにより分かり易く解説している本を紹介します。
本書:( 【ビジュアル図解】)「よくわかる菌のはなし」です。
本書は、著者:青木 皐氏により、2007年3月に同文館出版より発行されています。
本書の帯には、以下のように書かれています。
「菌を知り、
菌と上手に共存しよう!
日常生活から食品、医療、環境関連まで、われわれの暮らしと関わる
菌の正体がよくわかる!」
また本書の表紙の折り返し部には、以下のように書かれています。
「O157、鳥インフルエンザ、ピロリ菌、SARS、HIV…最近、新聞などで良く見聞きする微生物たち。
これら微生物は、いつどこでわれわれの生活に影響を与えるかわからない。ホテルに宿泊しただけで、ある日突然ウイルスに感染したり、レストランの料理人がある日、食中毒の加害者になることもある。(略)
本書は、こうした複雑な微生物を真っ正面からとらえ、専門用語を排しながらビジュアルに解説。」
本書は、10章(100テーマ)から成ります。また各章の終わりには、コラム欄が設けられ、微生物にまつわるトピックスが取り上げられています。本書の説明の要領は、100の項目について、右側のページにタイトルとその解説文が掲載され、左側のページには、その内容を分かり易く補足するための図表類が掲載されるというスタイルになります。日常生活から食品、医療、環境関連まで、暮らしと深く関わる菌について分かり易く解説されています。
1章では、「菌とはどういうものか?」
として、「001:バイキンって何?菌って何?」から「006:善玉菌と悪玉菌」までの内容で、微生物とくに菌の概要について解説されています。
2章では、「日常生活の中の菌」
として、日常生活において関係してくる菌との関係について、手洗い、うがい、食中毒、ペットとの暮らしなどの話題、さらには、SARS、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ、ウエストナイル熱などが取り上げられ解説されています。
3章では、「食品衛生・食生活と菌」
として、食中毒、食品工場、HACCP、ISO22000、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌、サルモネラ菌、ボツリヌス菌、ノロウイルス、O157、カンピロバクター、などのテーマが取り上げられ解説されています。
4章では、「医療(疾病)と菌」
として、「感染とはどのようなことか?」に始まり、「お見舞い・付き添い・ボランティアの注意点」まで医療(疾病)に関わる23項目が取り上げられて、解説されています。
5章では、「環境と菌」
として、土壌菌とそのバイオ浄化などへの活用技術の話題からはじまり、ゴキブリやハエ、野生動物などの害虫・害獣の感染症との関係からその侵入防止や対応策、災害後の感染症の注意などの環境にまつわる微生物のテーマが取り上げられ解説されています。
6章では、「清潔・清浄と菌」
として、食品・医療関係で求められる「清潔」の取組とそこから生まれる事故のない「安心・安全」から汚れと正しい清掃の方法、5Sに基づく衛生管理に関わるマネジメントなどのテーマが取り上げられ解説されています。
7章では、「衛生習慣と菌」
として、食品関係や医療・介護の現場で求められる手洗いなどをはじめとした衛生管理の基本的事項がテーマとして取り上げられ解説されています。
8章では、「美容・健康と菌」
として、便、肌、発汗とにおい、ニキビとアトピーなどの美容・健康と菌との関わりについてのテーマが取り上げられ、解説されています。
9章では、「菌の制御と利用」
として、殺菌・消毒・除菌・抗菌などの違いにはじまり、消毒薬の使い方、安全な消毒方法、病院の感染症対策とその基本、汚染予防に相応しい設備、ウイルスの制御、かび対策、バイオテクノロジーの概要などの菌の制御から利用といったテーマが取り上げられ、解説されています。
10章では、「菌と上手につき合う法」
として、見えない菌とどのように付き合ったらよいか、省薬剤(レスケミカル)、衛生害虫に対応するペスト・コントロールの考え方、菌との共存で安心・安全を実現していくなどのテーマが取り上げられ、解説されています。
なお本書の目次は、以下の内容です。
1章 菌とはどういうものか
2章 日常生活の中の菌
3章 食品衛生・食生活と菌
4章 医療(疾病)と菌
5章 環境と菌
6章 清潔・清浄と菌
7章 衛生習慣と菌
8章 美容・健康と菌
9章 菌の制御と利用
10章 菌と上手につき合う法
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- 2007年08月29日
- 微生物、菌、バイオ
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