ISO/TS16949要求事項の徹底理解
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自動車業界向けの品質マネジメントシステムのセクター規格であるISO/TS16949:2002規格(以降TS2と略記)の要求事項の解説書が発行されていますので紹介します。
著者達の自動車メーカーでの実務経験や各種品質マネジメントシステムの審査経験をもとに、ISO9001を基礎としながら、TS2規格の要求事項についてどのように理解し、実践すればよいかといったエッセンスについて、多数のフローチャートや図を用いて、さらに実施例も交えて分かり易く解説しています。
本書:「ISO/TS16949要求事項の徹底理解」です。
「―自動車業界用品質マネジメントシステム―」との副題が付いています。
本書は、須合 雄孝 氏ならびに大森 直敏 氏による共著で、TS研究会の編にて、2007年8月に日刊工業新聞社 より発行されています。
本書の「まえがき」で著者は、TS2の我が国での認証登録件数が大きく伸びていること。
更に欧米やとくに中国を中心としたアジア地区での認証登録件数が増加していることに伴って国内の設計などの支援部門でもTS2対応の必要性が増加していること。
そして、自動車メーカーの品質、納期、コストに関する要求は、他の産業界よりも一段と厳しく、その方向にシフトしている。
TS2認証取得で組織のQMSをさらに強固なものとし、企業の体質強化がニーズが大きくなっているとした上で、以下のように述べています。
「ISO/TS16949:2002(TS2)の到達目標の一つは「特にサプライチェーンにおける欠陥の予防、ならびにばらつきやムダの低減に重点を置いた、継続的改善をもたらす品質マネジメントシステム(QMS)を開発すること」と定義されている。また、キーワードとして「プロセスアプローチ」、「顧客満足度」、「QMSの継続的改善」、「パフォーマンスの改善」の4点が挙げられるが、TS2の特徴は、QMSの有効性を継続的に改善することと併せて、リコールにつながるような製品の欠陥や品質不良コストの削減など、品質パフォーマンスの向上を目指していることである。」
さらにTS2について、自動車に限らず製造業にとって取り組む価値の大きな規格であり、TS2への対応により確実な品質保証体制や、継続的改善につながるQMSを確立でき、品質パフォーマンスの改善や企業体質の強化にもつながるメリットのある規格であると強調しています。
本書は、3部から構成されています。
第?部では、「ISO/TS16949:2002への対応について」
として、「ISO/TS16949:2002とは」からはじまり、「ISO/TS16949:2002要求事項の特徴」、「ISO/TS16949の認証取得による効果を出すためのポイント」、「ISO/TS16949:2002に取り組む際の重要なポイント」、「これからTS2認証取得をする組織への期待」といった項目で、とくにISO/TS16949規格が制定された背景、狙い、意図、認証取得する意義から今後の動向、とくにISO/TS16949:2002規格についての改定の特徴からその内容について解説しています。ISO9001:2000規格の特徴を整理した上で、QS-9000:1998との違いを比較しながら解説しています。
第?部では、「規格要求事項の詳細解説」
として、TS2の「0.序文」から「8.5.3 予防処置」までの規格本文について、規格のベースとなるISO9001:2000の各要求事項(黒枠で囲っています。)の意図とポイント(ここには、TS2での追加点、差異なども含めて掲載されています。)、そしてTS2の補足要求事項(破線で囲い、網掛けしてあります。)のIATFのガイダンス等も参考にしながらの詳細な解説、さらにTS2に基づくQMS構築のポイントについてその留意すべきポイントや参考事例なども交えて解説しています。またTS2要求事項の概要を箇条書きで記載していますが、その詳細は、IAOBの著作権の制約から概要のみ取り上げたものとなっています。この解説には、フローチャートや図などでプロセスの内容および他のプロセスとの関係が分かり易くされています。また関連用語について「関連する用語の定義」の欄でISO9000:2000などを引用しながら解説しています。本書のメインになります。
第?部では、「ISO/TS16949:2002による品質マネジメントシステムの構築に向けて」
として、TS2の認証取得に向けてのQMS構築の手順や重要なポイント、認証取得までのプロセス(タイムスケジュールやステップなど)について解説しています。
これからTS2の認証取得に取組もうとする組織の関係者だけでなくすでにTS2の認証を取得している組織の関係者、さらにはISO9001のグレードアップを目指している自動車業界に関係しない製造業の組織の関係者にも参考になるものと思われます。
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1部 ISO/TS16949:2002への対応について
1. ISO/TS16949とは
2. ISO/TS16949:2002とは
3. ISO/TS16949:2002要求事項の特徴
4. ISO/TS16949の認証取得による効果を出すためのポイント
5. ISO/TS16949:2002に取り組む際の重要なポイント
6. これからTS認証取得をする組織への期待
第2部 規格要求事項の詳細解説
まえがき
0. 序文
1. 適用範囲
2. 引用規格
3. 定義
4. 品質マネジメントシステム
5. 経営者の責任
6. 資源の運用管理
7. 製品実現
8. 測定、分析及び改善
第3部 ISO/TS16949:2002による品質マネジメントシステムの構築に向けて
1. ISO/TS16949:2002への移行に当たって
2. ISO/TS16949:2002認証取得までのプロセス)
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