「失敗百選」、「失敗は予測できる」(「ISOの本棚」ブログでも紹介)などで知られる「失敗の予防学」の著者:中尾 政之 先生が、今回は、ターゲットを技術的な分野からビジネス分野として、致命的な失敗は、事前の対応次第で予防できるとしてそのマネジメントについて説いている本を紹介します。


なぜ「信じられないミス」が起こるのか?


 そして、ビジネスマン、サラリーマン、経営者の失敗事例や、彼らが失敗を逆転して成功した事例を”ナレッジ・マネジメント”に基づく「科学の目」で徹底的に解剖し、その予防法則についてどうすれば予防できるかを分かり易く伝授しています


本書:「失敗の予防学」です。


人は、なぜ“同じ間違い”を繰り返すのか 」との副題が付いています。


本書は、著者:中尾 政之 先生にて、2007年10月に三笠書房より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。


「”致命的”失敗の9割は、


この「ルール無視」から


生まれている!


---あらゆるケースに対応できる


万能の失敗予防”ナレッジ・マネジメント



本書では、失敗学で蓄積された失敗の事例のデータベースに基づく分析から、パターン化された失敗の予防のための22のルールを取り上げ逐次解説し、その22のルールを実践していけば、失敗は予防できるとして解説しています。またこの22のルールは、従来の失敗の予防学の技術的分野(設計上の問題など)とは異なったよりよいビジネスのためのオリジナルな内容となっています。


本書の「はじめに」で、「人間は必ず失敗する動物。また同じ失敗を繰り返すので、失敗は互いに類似してくるもの」とし、さらにハインリッヒの1:29:300の法則を例示して、「賢者であれば、いわゆる「ヒヤリハット」が2件(自分の1件と他人の1件)もあれば、そこから1件の重大災害を予測できる」と述べている。


さらにどんな失敗や事故も共通ルールに従って発生しているので、その共通ルールを頭に留めておけば将来の失敗や事故が未然に防げると本書での失敗の予防の考え方について述べています。


また「人のふり見て我がふりなおせ」が失敗学の真髄としています。さらに「愚者は体験(自分)の失敗に学び、賢者は歴史(他人の失敗)に学ぶ」とも述べています。


また共感を覚えた言葉としては、「失敗した際に重要なことは、失敗を反省することではなく。また失敗した人を責めることでもなく。失敗を引き起こした仕組みやシステム、構造に着目して改革することにある。すなわち解決策のルール化が重要。さらに失敗は、良い仕事をするための貴重なデータという意識を持つべき。」と述べています。


このことは、まさにISO9001規格における是正処置のマインド部分の本質的な考え方でもあると思います。


本書では、失敗予防のための「転ばぬ先の知恵」の22のルールについて、逐次、5つの章により解説しています。


1章では、「失敗を防ぐ“黄金”の「基本ルール」
--「科学の目」で失敗を分析する--
として、?他山の石の法則:すなわち、類似の失敗シナリオ群から「共通点」を見つけることがポイントになる。すなわち、失敗の「模範例」を頭に入れておけば7割の失敗は防げるとする法則をはじめ、3つの法則が解説されています。


2章では、「将来の“致命傷”を芽のうちに摘む「ハインリッヒの法則」
--「小さな予兆」を見逃さない--
として、?予兆の法則:すなわち、最初の兆しなるものを感知し、「まさか!」を芽のうちに摘み取るという法則はじめ、6つの法則が解説されています。


3章では、「悪条件を「チャンス」に転換する法
--失敗も処理しだいで逆に「信頼感」を強化--
として、?ブランド最優先の法則:いざというときの経営者の舵取りが失敗が活きるか死ぬかにつながり、目先の“取り繕い”はあとで必ず高くつくという法則はじめ6つの法則が解説されています。


4章では、「失敗からイノベーション(革新)を生む力
--失敗を「資産」として活用できる人--
として、?トライ&エラーの法則:結果が期待通りでなかったのは、結果ではなくプロセスのどこかに誤りがあったとし、“常識の2割”は間違い、ここに気づけるかの法則をはじめ3つの法則が解説されています。


5章では、「失敗を防ぐだけに終わらせない最高の「“創造的”危機管理」
--これが「失敗学の伝道師」としての使命--
として?性悪説の法則:人の問題を性善説に立っていては解決できず、「構造の問題」に置き換えてみるべしとし、“マニュアル”はいつも破られるためにあるとする法則など4つの法則が解説されています。


筆者は、そのキャリアからもビジネス現場にも精通し、事例も具体的で分かり易く丁寧に解説されています。なお取り上げられている失敗予防のための22の法則ですが、「おわりに」でこれは、8個の法則が基本で残りはそこから派生したものとし、「失敗名人」のコンピテンシー(すなわち成果を生む行動特性)としては、『おごるな、隠すな、わが身を正せ』とし、失敗学の目的は、成功することにあり、その目的を達成するための手段が失敗学の「失敗を予防して損失を小さくすること」と結んでいます。


失敗の予防学の書籍のjpg
三笠書房
中尾 政之(著)
発売日:2007-10
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:2684
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 「失敗百選」の著者による待望のビジネスバージョン!

なお本書の目次は、以下の内容です。
1章: 失敗を防ぐ“黄金”の「基本ルール」
--「科学の目」で失敗を分析する
他山の石の法則―失敗の「模範例」を頭に入れておけば7割の失敗は防げる/慢心の法則―古典的失敗例“不沈船・タイタニック号”の悲劇を生んだ最大原因 ほか
2章: 将来の“致命傷”を芽のうちに摘む「ハインリッヒの法則」
--「小さな予兆」を見逃さない
予兆の法則―「まさか!」を芽のうちに摘み取る/自己過信の法則―自分勝手な“カイゼン”は命取りになる ほか
3章: 悪条件を「チャンス」に転換する法
--失敗も処理しだいで逆に「信頼感」を強化
ブランド最優先の法則―目先の“取り繕い”はあとで必ず高くつく/大本気の法則―“逃げも隠れも嘘もない”姿勢を示す ほか
4章: 失敗からイノベーション(革新)を生む力
--失敗を「資産」として活用できる人
トライ&エラーの法則―“常識の2割”は間違い、ここに気づけるか/一極集中の法則―“オール・オア・ナッシングのリスク”を排除する ほか
5章: 失敗を防ぐだけに終わらせない最高の「“創造的”危機管理」
--これが「失敗学の伝道師」としての使命
性悪説の法則―“マニュアル”はいつも破られるためにある/過剰適応の法則―“超ダーウィニズム”に足をすくわれないために ほか





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