最近、ノーベル賞の各賞の発表が相次いでありました。日本でも物理学賞でカーボンナノチューブの飯島先生が候補かとかが話題になっている間に、なんと2007年ノーベル平和賞にアル・ゴア前米副大統領と、国際組織の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が決定との報道が入ってきました。


 ドキュメンタリー映画「不都合な真実」を通じて地球温暖化の危機を訴えてきたアル・ゴア前米副大統領および温暖化問題の影響などについて研究報告をまとめているIPCCがノーベル平和賞ということで環境問題が地球規模の安全保障の問題として広く認識されつつある中でこの受賞は、象徴的な意味合いがあるように思われます。


環境問題は、国境を超えて、二十一世紀の人類が直面する最大の脅威になっています。


一般的に我々を取り巻く環境問題には、急激な気候変動、オゾン層破壊など今回のノーベル平和賞の対象となった地球規模の問題から、地域の問題まで、多岐にわたる内容を含んでいます。今日、企業活動において、この環境問題についてどのように向き合ってマネジメントしていくかという環境経営の位置づけは、極めて重要なものになっています


本日は、環境問題環境経営の基礎について分かり易く解説している本を紹介します。


本書では、地球規模から地域の問題までの環境問題について、発生原因や対策を社会制度、経済システム、法体系などから検討し、私たちが「環境」をどのように捉え、それを管理(マネジメント)していくかについて解説しています。さらにISO14001などの環境マネジメントシステムとの関わりについても認証取得とか環境マニュアルの作成といった観点ではなく、企業活動や製品の関わりといった幅広い視点から解説しています。


本書:「環境経営入門」です。


Environmental Management」との英文のタイトルがついています。


本書は、岡本 眞一先生の編著ならびに當間 政義先生および近藤 明人先生および嶋村 幸仁先生の共著にて、2007年9月に日科技連出版社より発行されています。


本書の「まえがき」で本書の位置づけについて、環境問題について汚染発生のメカニズム解明や対策技術などの理工学分野からのアプローチもあるが、社会制度、経済システム、法体系などの側面から検討する文科的アプローチを通して、「環境」をどのように捉え、それをマネジメントしていくかを示すものとしています。またISO14001について、従来、出版されている多くの書籍は、環境マニュアルの作成や受審対策のみに偏ったハウツーものが多いので、環境経済や環境会計などの企業が関わりをもつ多くのテーマについて、その背景の解説、企業の活動や製品を通じての環境との関わりを概説するとしています。


なお本書の一部の章では、岡本先生の前著:「環境マネジメント入門」(「ISOの本棚ブログ」でもすでに紹介)について関連箇所の記載は、最新の内容に見直した上で、改訂して記述しているとのことです。


本書は、10章から構成されています。環境マネジメントシステム教育のテキストとしての観点から章構成のつながりにも配慮され、環境問題環境マネジメントシステムについてはじめてという方にも多くの図表なども用いて分かり易く配慮された内容となっていルと思います。また各章の終わりには、その章の理解のための問題が掲載されています。またその章に関係する参考文献が挙げられています。


第1章では、「環境とその管理
として、「環境」の定義にはじまり、その社会的な側面にも焦点を当て、各種の環境問題とそのマネジメント(管理)について解説しています。


第2章では、「環境と経済
として、企業経営において環境にまつわる利害関係者との各種の関わりが重要な位置づけになっているとその背景を解説した上で、環境と経済との関わりについて解説しています。


第3章では、「環境問題と経営
として、環境問題にまつわる行政、家計、企業との環境主体の関係について、「環境へ配慮する」との意識と行動が重要と解説しています。企業の環境問題の3つの対策手法についても解説しています。


第4章では、「企業の環境経営
として、企業の環境に配慮した経営では、どのような観点が重要か、環境経営の変遷からはじまり、企業行動のアプローチ、環境ビジネス、企業の環境管理に関わる組織などを取り上げて解説しています。


第5章では、「ISO環境マネジメントシステム
として、ISO14001規格の特徴、マネジメントシステム認証制度、エコアクション21、エコステージ、KESなど中小企業向けの環境マネジメントシステムの動向などを解説しています。


第6章では、「環境会計
では、環境会計は、企業内部で効果的な環境保全活動を実施し、利害関係者に環境配慮活動について理解を得るのに有効で、さらに環境保全活動の投資効果、環境改善の効果を定量化するのにも有効とし、環境会計の考え方、種類、応用について解説しています。


第7章では、「環境リスク管理と環境コミュニケーション
として、化学物質の漏洩による土壌汚染など環境リスクの問題と、企業の環境に配慮した活動を利害関係者に理解して貰う環境コミュニケーションの代表的な手法から環境パフォーマンス評価(ISO14031規格による環境指標(EI)、環境状態指標(ECI)、環境パフォマンス指標(EPI)、マネジメントパフォーマンス指標(MPI)、オペレーショナルパフォーマンス指標(EPI))、環境リスクと評価、環境情報の開示などの概要について解説しています。


第8章では、「製品の環境配慮
として、原材料の調達から、製造、使用、廃棄の製品の全ライフステージでの環境影響評価を行うツールとしてのライフサイクルアセスメント(LCA)について、解説しています。またELV、WEEE、RoHS、EuP、REACHなどのEUでの環境政策をはじめとした海外の環境規制、さらにISOなどの環境ラベル規格などの概要も解説しています。


第9章では、「環境マーケティング
として、商品、流通チャンネル、価格、販売促進のいわゆるマーケティング・ミックスの4Pと環境配慮製品リサーチに関わる事例と支援ツールとの関係をはじめ、環境広告、グリーン購入などについて解説しています。


第10章では、「環境調和型社会の構築
として、廃棄物政策について重点解説すると共に環境調和型社会の構築の観点からISO環境マネジメントシステムの目指すべき方向についても言及しています。


環境経営入門
日科技連出版社
当間 政義(著)近藤 明人(著)嶋村 幸仁(著)岡本 真一(編集)
発売日:2007-09
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:105533

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 環境とその管理
第2章 環境と経済
第3章 環境問題と経営
第4章 企業の環境経営
第5章 ISO環境マネジメントシステム
第6章 環境経営
第7章 環境リスク管理と環境コミュニケーション
第8章 製品の環境配慮
第9章 環境マーケティング
第10章 環境調和型社会の構築






にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


やっぱりまとめ買いがおトクでしょ。


輸入家具でこだわりの書斎づくり


「ISOの本棚」ページのトップへ!


RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク
Trackback URL

Add a comment

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile

discus05

旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo