強い会社はこうして作られる!−ITIL実践の鉄則
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J-SOXなどの企業のコンプランアンスや社会的責任の観点から、企業の内部統制を強化するためのベストプラクティスとしてITIL(Information Technology Infrastructure Library)が注目されています。
ITILとは、Information Technology Infrastructure Libraryの略で、1989年に英国商務省(OGC)によって発行されたITサービスマネジメントに関する成功事例をまとめた7冊のライブラリになります。これは、ITサービスマネメントに関わる問題の解決策としてまとめられたものです。
今日では、ITILは、ビジネスの形態や業種に関係なく、ITサービスマネジメントのデファクトスタンダートとしての位置づけになっています。また常にIT技術の進歩の水準と合致させるため現在も繰り返し改訂が進行中でライブラリの継続的改善が進められています。
ITILの7冊のライブラリは、以下の内容です。
1.Service Suport:『サービスサポート』(青本)
2.Service Delibery:『サービスデリバリー』(赤本)
3.Bisiness Perspective:『ビジネスの観点』
4.Plannnig to Inplement Service Management:『IT サービスマネジメント導入計画立案』
5.ICT Infrastructure Management:『ICT インフラストラクチャー管理』
6.Application Management:『アプリケーション管理』
7.Security Management:『セキュリティ管理』
これらの中で、ITILの中核をなすのは、1.2.になります。
すでにITIL ver3が本年の5月に上記の7冊が5冊に集約されて発行されています。
本日は、ITILに取り組んでいる企業の経営者ならびに管理者から一般社員までの幅広い層をターゲットに、ITIL(Ver2)についてIT関連企業の現場でITILをどのように理解し、具体的にどのようなアクションを起こせばよいかを分かり易く解説している本を紹介します。
本書:「強い会社はこうして作られる!−ITIL実践の鉄則 」です。
本書は、著者:久納 信之 氏にて、2007年6月に技術評論社より発行されています。
本書の表紙の下部に、本書の特長について以下のように紹介されています。
ピンと来なかったITILが
すっきり分かる!
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- ITILは、導入ではなく、実践または参考にあるものである
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- 「顧客」「ユーザ」とは消費者のことでない
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- インシデント管理と問題管理はここが違う
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- 問題が解決したら終わりではない
- ITILは、導入ではなく、実践または参考にあるものである
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本書は、13章からなります。各章では、最初に基礎解説編で基本的な用語や概念などの解説があり、それと併せて一問一答編が設けられ、そこではQ&Aによる解説が行われるという構成になっています。質問に対して、結論的なものが最初に示され、以降、その解説分が記載されるような構成になっています。全般的にイラストなどの図表が多用され、具体例など含めて実務的に解説されています。とくに要点となる箇所では、『確認』あるいは、『総括』などとして箇条書きなどでまとめてあります。また筆者は、ITILの実践について、日常業務に対して問題意識を持ち、その問題について改善しようと考えることが大切としています。ざっと本書の概要について目次のような形でレビューします。
第1章では、「ITILとは何か?」
として、 基礎解説編では、ITILの書籍と資格の解説にはじまり、ITILの概念までが解説されています。さらに、一問一答編では、「何のためにITILを導入するのですか? 」をはじめ7つのQ&Aを通してITILの概要が解説されています。
第2章では、「サービスデスク」
として、 基礎解説編では、サービスデスクについてその目標、構造、活動、KPI(Key Performance indicater:重要業績評価指標)などについて解説されています。また一問一答編では、「「サービスプロバイダ」と「サービスサプライヤ」の間にはどんな関係がありますか?」など4問のQ&Aによる解説が続きます。
第3章では、「インシデント管理」
として、基礎解説編では、インシデント管理の目標、主要な活動、KPIが解説され、一問一答編では、「『インシデント』とは何ですか?」 をはじめとして2問のQ&Aが示されています。
第4章では、「問題管理」
として、 基礎解説編では、問題管理の目標、同じく活動(問題コントロール、エラーコントロール、問題のプロクティブな予防、重大な問題の完了後のレビュー)、KPIについて解説されています。一問一答編では、「問題管理は何をするプロセスですか? 」など3つの疑問とその回答が示されています。
第5章では、「変更管理」
として、 基礎解説編では、変更管理の目標、活動、CAB(Change Advisory Board:変更諮問委員会)および変更管理のKPIが解説されています。また一問一答編では、「変更管理はどんなプロセスですか? 」など4つの疑問に関する回答が示されています。
第6章では、「リリース管理」
として、 基礎解説編では、リリース管理の目標、活動、フルリリース、デルタリリース、パッケージリリース、リリース管理とDSL(Definitive Software Library:確定版ソフトウェア保管庫)、リリース管理のKPIについて解説され、「リリース管理は何をするプロセスですか? 」とのQ&Aが示されています。
第7章では、「構成管理」
として、 基礎解説編では、構成管理の目標、活動、ソフトウェアライセンスの管理、構成管理のKPIについて解説されています。また一問一答編では、「構成管理のプロセスでは何を管理するのですか?」など4つのQ&Aが示されています。
第8章では、「サービスレベル管理」
として、基礎解説編では、サービスレベル管理の目標、活動、KPIなどが解説され、また一問一答編では、「サービスレベル管理は何をするプロセスですか? 」さらに、SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意書)の書き方についても解説しています。
第9章では、「可用性管理」
として、 基礎解説編では、可用性管理の目標、基本要素、活動~可用性計画立案 、基本コンセプト、KPIについて解説し、また一問一答編では、「可用性管理は何をするプロセスですか?」など3つのQ&Aが掲載されています。
第10章では、「ITサービス継続性管理」
として、基礎解説編では、ITサービス継続性管理の目標、活動、ITサービス継続性管理計画の定期的なテスト、KPIについて解説され、また一問一答編では、「ITサービス継続性管理は何をするプロセスですか?」など2つのQ&Aが解説されます。
第11章では、「キャパシティ管理」
として、基礎解説編では、キャパシティ管理の目標、サブプロセス、主な活動、KPIについて解説しています。また一問一答編では、「キャパシティ管理は何をするプロセスですか?」およびどのように実施するかのQ&Aが示されています。
第12章では、「ITサービス財務管理」
として、基礎解説編では、ITサービス財務管理の目標 、主な活動 、キーワード~各種のコスト、考え方 、KPIが解説され、また一問一答編では、「ITサービス財務管理は何をするプロセスですか?」など2問のQ&Aが示されています。
第13章では、「ITILのビジョン・判定・測定についての疑問」
として、 この章は、一問一答編のみから構成されていて、「「ITILのビジョン」とは何ですか? 」など5問のQ&Aが示されています。
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 ITILとは何か?
第2章 サービスデスク
第3章 インシデント管理
第4章 問題管理
第5章 変更管理
第6章 リリース管理
第7章 構成管理
第8章 サービスレベル管理
第9章 可用性管理
第10章 ITサービス継続性管理
第11章 キャパシティ管理
第12章 ITサービス財務管理
第13章 ITILのビジョン・判定・測定についての疑問
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