REACH』(リーチ:Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)は、EU(欧州連合)における人の健康と環境保護ならびに欧州化学産業の競争力の維持向上等を目的とした化学物質の登録・(安全性)評価・認可・制限などに関わる法律で、一般にREACH規則と呼ばれています


REACH規則は、EUで2006年12月に採択され、2007年6月から施行されています。環境省などのREACH規則の概要の資料では、REACH規則は、特徴として以下の新たなアプローチが追加されていることなどがあります。


  • 既存化学物質と新規化学物質の扱いを、ほぼ同等に変更
  • これまでは政府が実施していたリスク評価を、事業者の義務に変更
  • サプライチェーン(流通経路)を通じた化学物質の安全性や取扱いに関する情報の共有を、双方向で強化
  • 成型品に含まれる化学物質の有無や用途についても、情報の把握を要求


なおREACH規則の詳細な情報は、以下のサイトから入手できます。



本日は、このREACH規則について概要から、具体的な登録手続きの詳細や企業対応についての実務的な内容も含めて図表を多用して分かり易く解説している本を紹介します


本書:「図解 REACH規則と企業対応」です。


本書は、REACH研究会の編著にて、2008年2月に日刊工業新聞社 より発行されています。


本書は、(社)中小企業診断協会東京支部のエコステージ実務研究会のメンバーが中心になってREACH規則対応について研究した成果がまとめられたものとのことです。


本書の表紙カバーの下部には、以下のように書かれています。


他国も化学物質規制に向けて動き出した!


実務者必読!情報伝達、


リスク評価がよくわかる。」


本書は、5章から構成されています。フロー図など図表が多用されており、実務的に活用できるようにまとまった構成となっていると思います。


第1章では、「REACH規則の背景
として、世界の環境政策、とくに化学物質管理の取組の経緯について国際、EU、日、米、中の主要なこれまでの取組について概観し、さらにEUの環境政策と化学物質管理について、EC条約、REACH規則の目的を規定する第1条などを参照してREACH規則の運用の全体像について解説しています。


第2章では、「REACH規則とは
として、REACH規則の適用範囲から用語定義に始まり、その特徴、さらにその中核となる、登録、評価、認可、制限のそれぞれにおいて何が要求されているか、そのための具体的な手順、プロセスなどを詳細に解説しています。


第3章では、「リスク評価と情報伝達
として、REACH規則で重視されるサプライチェーン内での化学物質に関わる情報伝達について、川上企業に求められる安全性データシート(SDS)に関するREACH規則に関わる要求内容、また川下企業に求められる義務、REACH版SDSの記載要領などが解説されています。また年間10トン以上の化学物質の登録において求められる化学物質安全性報告書(CSR:Chemical Safety Report)の内容、またCSRで求められる暴露シナリオの内容などを解説しています。さらにREACH規則における分類と表示について特にGHSでの分類と表示について解説しています。


第4章では、「REACH規則の適用ポイント
として、REACH規則の適用地域とEUの法体系の概要が解説され、2008年6月1日よりスタートする予備登録・登録についての欧州化学物質庁のガイダンスからトピックス的な内容を抽出して解説。そして物質の特定と命名法、成型品の問題などを解説しています。またITツールについて、運用を管理するREACH-ITとデータベースのIUCLID5などのツールの概要EUの運営に関わる各機関の概要を解説しています。さらに2006年9月に設置されたアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)の設立の背景から、その組織と活動の概要について解説しています。


第5章では、「各国の化学物質規制動向
として、我が国の化審法(化学物質の審査及び製造の規制に関する法律)の制定の経緯と2004年4月より施行の改正化審法の概要を解説し、これからの我が国における化学物質管理について方向性などREACH規制と対比して解説しています。また米国で1976年制定の化学物質規制のTSCA(有害物質規制法:Toxic Substances Control Act)の概要、また中国での化学物質に関する法体系と化審法に対応する「新規化学物質環境管理弁法」の概要について解説しています。


REACH規制について概要から、REACH規則で対象の製造・輸入事業者に義務づけられる要求内容の登録・(安全性)評価・認可・制限など具体的な川上から川下までのサプライチェーンを含めた企業対応の実務までを各国の化学物質管理に関する規制動向などにらんで体系的に図表を参照しながら分かり易く解説しています


化学物質の管理に関わる実務担当者はもちろん、輸出入業・製造業にたずさわる人は、読んでおきたい1冊です


図解REACH規則と企業対応 (B&Tブックス)
日刊工業新聞社
REACH研究会(編さん)
発売日:2008-02
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:12174

なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 REACH規則の背景
 1.1 REACH規則の全体像
第2章 REACH規則とは
 2.1 適用範囲と用語定義
 2.2 登録
 2.3 評価
 2.4 認可
 2.5 制限
第3章 リスク評価と情報伝達
 3.1 情報の伝達
 3.2 安全性データシート(SDS)
 3.3 化学物質安全性報告書(CSR)
 3.4 暴露シナリオ
 3.5 分類と表示、GHSの導入
第4章 REACH規則の適用ポイント
 4.1 REACH規制の適用範囲、EU法体系
 4.2 予備登録・登録関係
 4.3 物質の特定と命名法
 4.4 成型品の問題整理
 4.5 ITツール
 4.6 運営機関
 4.7 アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)
第5章 各国の化学物質規制動向
 5.1 化審法
 5.2 TSCA(有害物質規制法)
 5.3 中国化審法





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