5つの会社を経営し、世界を飛び回りながら仕事は毎朝2時間で片づけ、週末はサーフィンを欠かさないという著者:泉 正人氏が、今から7年前には、多忙を極め、3つの会社を経営し、毎日、3人でこなしても終わらないような量の仕事をひとりで抱え、朝6時から夜12時過ぎまで働いているにも関わらず、毎日毎日、やらなくてはいけない仕事が増えて、ついに体調を崩し、倒れてしまったとのこと。
その際に、『自分に「仕組み」をつくろう!』と思い至ったとのこと。
その結果、どんどん仕事が楽になり、そして会社も成長していったとのことです。
『「仕組み」とは、「誰が、いつ、何度やっても、同じ成果が出せるシステム」』であるとして『成果の出る「仕組み」仕事術のノウハウ』を説いている本を紹介します。
本書:「最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術 」です。
本書は、著者:泉 正人氏にて、2008年3月にディスカヴァー・トゥエンティワンより発行されています。本書、2008-03-14現在、Amazon.co.jp ランキングの和書の1位をキープしています。
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
「自分の仕事にルールをつくれ!
「才能に頼らない」
「意志の力に頼らない」
「記憶力に頼らない」
5つの会社を経営し、世界を飛びまわりながら
仕事は毎朝2時間で片づけ
週末はサーフィンを欠かさない著者が教える
”それでも結果がでる”仕事の技術
筆者が実行し、成果を出してきた「仕組み」仕事術のノウハウについて誰にでもすぐ応用できるように分かりやすく丁寧に解説しています。
本書は、5つの章から構成されています。
第1章では、「「仕組み」があなたの仕事を変える」
として、仕組みがなぜ必要かに始まり、仕事を「作業系」と「考える系」に分け、とくに「作業系」の仕事をルーチンワークとして「仕組み化」するといったことなど「仕組み化」が効果的な仕事は、どのような仕事かなどを説いています。
第2章では、「「作業系」の仕事を徹底的に効率化する」
として、仕事について徹底的に効率化していくためのツールとその活用方法について説いています。
第3章では、「あらゆるタスクを一元管理する」
として、「仕組み」で自分を効率的にコントロールしていくノウハウについて説いています。これを活用して筆者は、それまで一日要したルーチンワークを2時間で完了できていると述べています。
第4章では、「「仕組み」で考える人はこうしている”7つの習慣”」
として、イラストを交えて、シンプルに箇条書きでその7つの合理的な習慣について説いています。
第5章では、「「仕組み」仕事術が目指すもの」
として、それまでの章での「仕組み」仕事術の内容について総括しています。ルーチンワークにできる「作業系」の仕事を効率的に「仕組み化」して、時間を空けて、「考える系」の付加価値の高い仕事に振り向けていくことで、すなわち:「仕組み化」にいおり、これから百倍もの格差が生じると述べています。最後に「才能とは、努力を継続する力である」との羽生善治棋士の言葉を引用し、お金も、仕事も継続が肝心としています。
かなり以前に労働時間の短縮の問題で、社員は、就業時間中に何にどのくらいの時間を振り分けているかを細かく調査・分析したことがありましたが、会議の時間などが想像以上に大きかったことを思い出しました。
「作業系」の仕事については、徹底的に標準化して、誰がやっても同じ対応が可能としておくことは、業務の効率化の基本的なことになりますが、そのような意識が現実にあったとしても、日常の多忙なパターンに埋没してしまう懸念があります。そのようなマンネリを打破して「仕組み化」に向けてのモチベーションを継続していく時には、相当なエネルギーも必要になります。
自分の仕事の効率を見直し、幾つかの方法を取り込んでみようかとのトリガーを与えてくれる本です。仕事の効率を改善したいと考えておられるビジネすパースンには、お勧めの一冊です。
仕組みづくり=自動化 人は一人では成功できない!!
「仕組み」をつくる具体的ノウハウたっぷり!
効率化の先にある本質が書かれている
仕組化のための実践マニュアル!
なお本書の概要目次は、以下の内容です。
STRUCTURE PART_1 「仕組み」があなたの仕事を変える
STAGE 01 なぜ「仕組み」が必要なのか
STAGE 02 「仕組み化」が必要な仕事とい、そうでない仕事
STAGE 03 自分の仕事に「仕組み」をつくる
STAGE 04 「仕組み」でチームを動かす
STAGE 05 続ける「仕組み」をつくる
STAGE 06 「仕組み」仕事術・3つの黄金ルール
STRUCTURE PART_2 「作業系」の仕事を徹底的に効率化する
STAGE 01 チェックシートを徹底活用しよう
STAGE 02 仕事の内容と手順をチェックシート化する
STRUCTURE PART_3 あらゆるタスクを一元管理する
STAGE 01 データ管理の基本を押さえよう
STAGE 02 TO DO リストを使って、あらゆるタスクを一元管理
STAGE 03 一日かかっていた仕事が2時間で終わる!考えない仕事術
STAGE 04 メール処理に「仕組み」をつくる
STAGE 05 情報収集も「仕組み化」しよう
STRUCTURE PART_4 「仕組み」で考える人はこうしている”7つの習慣”
STRUCTURE LAST 「仕組み」仕事術が目指すもの
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- 2008年03月14日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
- コメント(1)
1. Posted by いずみ 2008年03月14日 17:09
はじめまして。
『「仕組み」仕事術』著者の泉です。
とてもすばらしい書評をありがとうございます。
私が仕事に追われているときに
生み出した仕組み術ですが、
なにか参考になるところがあれば
とっても嬉しくおもいます!
今後とも、よろしくお願いいたします。