統計の見方・使い方が面白いほどわかる本
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ISO9001:2000規格の8項:「測定、分析及び改善」の8.1項:「一般」では、以下のように要求されています。
『(略)
これには、統計的手法を含め、適用可能な方法、及びその使用の程度を決定することを含めること。』
8.2項:「監視及び測定」のデータの入手において、或いは、「監視及び測定」の結果から得られたデータなども含めての8.4項:「データの分析」や8.5項:「改善」などに効果的な統計的手法を活用することで、『監視、測定、分析及び改善のプロセス』の有効性を継続的に改善する展望に繋がるかと考えられます。
肝心のデータが少ないと統計的手法の活用は、やりにくい面がありますが、少しデータをプールしていくと統計的手法が有効に活用できる場面が増えます。また少ないデータから全体を推測することも統計手法の特徴の一つでもあります。
本日は、このようなISO9001への適用ということではありませんが、統計を幅広いビジネスに活用するとの視点から、統計を利用するうえで必要な基本事項を35項目ピックアップして、解説している統計の活用の入門書を紹介します。
本書では、とくにビジネスにおいて統計を活用していく上で、得られたデータからそのデータが示している事実を適正に把握し、問題解決等に活用していくための基本が、多数のイラストを用いて、分かり易く解説されています。
本書:「統計の見方・使い方が面白いほどわかる本」です。
「データから事実を明らかにし問題解決するポイント35」との副題が付いています。
本書は、著者:田中 英之 氏にて、2008年2月に中経出版より同社の「知りたいことがすぐわかる」シリーズの一冊として発行されています。
本書の表紙の折返し部には、以下のように書かれています。
あなたはデータを過信しすぎていませんか?
統計を身につけるメリット
- 他人のデータにごまかされなくなる
- ロジカルシンキングができ、説得力が付く
- データの恐ろしさがわかる
- 今までとは違う課題へのアプローチがマスターできる
本書は、7章から構成されています。全部で35項目が取り上げられ、原則4ページで1つの項目が解説されるという構成で、最初のタイトルに続き、そのタイトルの補足説明に続いて本文が続き、2ページ目、4ページ目は、それぞれイラストなどの図表でその項目の説明を補完するという構成になります。
第1章から第6章までの章の終わりには、『解析こぼれ話』のコラムが設けられ、統計にまつわる逸話が挿入されています。
本書の終わりには、折り込みで『上手に統計を使って問題解決するまでの手順』並びに『統計をつくるツボ』が添付されています。
第1章では、「やってみよう! 統計」
として、『1.統計は、どんな人でも使える』から『5.統計は、万能でなく限界もある』という項目で、統計を活用する上での基本事項が解説されています。
第2章では、「統計の第一歩はデータから」
として、『6.データ収集にはいろいろな手段がある』とデータ入手の方法からはじまり、母集団と標本、データの種類とデータの形式などを4項目解説しています。
第3章では、「見やすくして読む」
として、データを見やすく処理する手順を中心に『10.データを処理する手順を知る』~『16. 分析ツール「基本統計量」を利用する』までデータの読解する力をつけるための方法について解説しています。
第4章では、「分布は左右つりあい型が基本」
として、数量データに対応する正規分布、カイ二乗分布や、カテゴリーデータに対応する二項分布、ポアソン分布などの主な分布と特徴などデータの広がりをグラフにして視覚的に特徴を把握し、それに応じた処理の考え方等について解説しています。
第5章では、「組合わせがあるデータを処理する」
として、『22.組合せがあるデータ処理を押さえる』~『25.クロス集計でデータ間の関係を求める』などの項で、表計算ソフトの機能を用いて組合せのあるデータ処理の方法(散布図、相関、クロス集計)などの手順と方法について解説しています。
第6章では、「時系列データを取り扱う」
として、『26.時系列データをパソコンで処理する』~『29.時系列分析の方法を理解する』などの項で、表計算ソフトの機能または、アドインソフトを活用してのトレンド傾向のあるデータを取り扱う「回帰分析」、周期変動があるデータを取り扱う「移動平均法」、「指数平滑法」など時系列分析の手法と手順について解説しています。
第7章では、「実践! よくある問題に取り組む」
として、『30.現実社会の複雑な問題を分析する』~『35.要因の可能性を判断する』などの項で、多変量解析に関する『重回帰分析』、『クラスター分析』、『主成分分析』、『因子分析』、『判別分析』などの「エクセル統計」のソフトを使っての統計解析事例を通してその手法と手順について解説しています。
統計の活用の基本について、多数のイラストを交え、分かり易く解説しています。統計の基本について楽しく学べる入門書です。
なお本書の概要目次は、以下です。
第1章 やってみよう! 統計
統計数字を正しく理解するために基本を身につけ、自分のキャリアアップに使おう
第2章 統計の第一歩はデータから
統計の基本は信頼できるデータを入手することが先決。よいデータの入手方法を紹介
第3章 見やすくして読む
データを見やすくするには、データを見て、読解する力をつけることが大切。
第4章 分布は左右つりあい型が基本
グラフをつくって視覚的にその特性を探す。形を見てからその処理を考える。
第5章 組合わせがあるデータを処理する
平面にデータを描き、データの特性を見る。表計算が強い味方になる。
第6章 時系列データを取り扱う
未来の予測をする。数学の素養がなくても表計算ソフトの分析ツールを使えば可能に。第7章 実践! よくある問題に取り組む
特殊なソフトを使えば、統計がさまざまな問題解決に役に立つことを紹介する。
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