3分間コーチ」は、今すぐに部下にも上司にも負担がかからずかつ効果的に実行できるマネジメントの手法


究極の人材マネジメント・メソッドとも言われています。


3分間コーチ」は、以下の二つの時間を取ることが最優先されるという極めてシンプルなマネジメント手法です。


  1. 部下について考える時間を取ること

  2. 部下と的を絞った短い会話を行うための時間をとること


わが国のコーチング界をリードする第一人者の伊藤 守氏がこの誰にでも、今すぐできて、自然に続く、究極の人材マネジメント・メソッドとされる「3分間コーチ」について解説している本を紹介します


3分間コーチ」手法について、直ちに効果的に実践できるように、部下との会話をどんな場面で、どんなふうに行えばよいかについて具体的かつ明快に説いています。


本書:「3分間コーチ」です。


ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術」との副題が付いています。


本書は、著者:伊藤 守氏にて、2008年3月にディスカヴァー・トゥエンティワン より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。


部下のために
3分の時間をとってください。
それだけで、すべてが変わります。

わが国のコーチング界をリードする第一人者による、
誰にでも,今すぐできて、自然に続く、
究極の人材マネジメント

3秒間ナレッジ付き!


なぜ期待したとおりに仕事は進まないのか?
なぜ、決めたことが実行されないのか?

この3分間が組織を変える!

実行されること
の量とスピードが変わる!」


今、なぜ部下のマネジメントが必要かに関して筆者は、本書の「はじめに」で高い離職率、品質の低下、納期の遅れ、仕事の進捗が見えない、チームワークの低下、社員の利己的な態度などマネージャーの不在がクローズアップされてきているとし、これまでは、上司としての「権威」からものを言うことができていたが、状況が変わり、「権威」を振りかざせば、部下は会社をやめてしまう


現不況下でも新入社員の3割は、3年以内に辞めてしまうと述べ、マネジャーの部下に対するコミュニケーション能力、人材育成の能力が企業の存続に関わる状況になっていると述べています。


本書は、5つの章から構成されています。多数のイラストを用いて明快に解説されています。また各項目の終わりには、その内容のエッセンスが1~2行の文に要約されて3秒間ナレッジとしてまとめられています。


各章の内容を以下にざっと紹介します。


第1章では、「この三分間が組織を変える!
として、「なぜ期待したとおりに仕事は進まないのか?」にはじまり、仕事は人がしているので人は計画とおりには動くわけではないと上司のマネジメントにおけるコミュニケーションの重要性に言及し、三分間コーチの意義とそのため三分間のコーチングカンバゼーションの時間をつくり、部下について考える時間をつくることの重要性が説かれます。また三分間コーチは、コミュニケーションのプラットホームをつくるとして、現在進行形(on going)でどこへいくか、何をしに行くか、どこで乗り継ぐかなどの把握すること。また会話の間の<間>が重要であること。会話の後のセルフトークが、人の行動を決定し創造につながる重要なものであること、さらにこれにより実行されることの量とスピードが変わることなどが解説されます。


第2章では、「その瞬間をつかまえる
として、三分間コーチングがどんな場面で行うと効果的かについて、事が起こる前に、予測し、それをコーチすることが大切と説き、そのため部下を観察し続けることが重要と述べています。とくに課題やビジョンを共有し、部下を観察すれば自然とコミュニケーションは起こるとも述べています。また部下がコーチを求めるのは、仕事の開始時で、仕事の流れに沿った、場面の把握が大切として、その際のコーチングの留意点なども解説しています。また人が求めているは、アドバイスよりもブレーンストーミングの相手とし、さらにコミュニケーションを取る際の<場>をどのように築くか上司の態度が大切として解説しています。


第3章では、「そこに、その<場所>をつくる
として、双方向の有効なコミュニケーションができる<場>をどのようにつくるかを説いています。前章でもありましたが、「何かあったらいつでも聞いてね」では、部下は聞けないと強調し、上司がこの際の質問の仕方のモデルになる具体的な質問をすべしと述べています。またよく観察していて、本人さえも気づいていない言動や行動に「それだよ!」と伝える、アクノレッジメント(承認すること)が効果的としています。また部下に積極的に話させる方法や部下との間で信頼関係を築く方法についても具体的な手法を説いています。なるほどと説得力がある話しが続いています。


第4章では、「これについてコーチする
として、三分間コーチのテーマとして、少し先の未来のビジョンや問いを共有すること、個人の目標を設定すること(WIIFM(what's in it for me:私が手にするものは何?))、互いのゴールを共有し、リソースを最大化することなどがコーチングの目的であると説いています。


第5章では、「コーチ型マネジャーの時代
として、改めてコミュニケーションの重要性、変化したがらない人をいかにして変化させていくか、コーチ型マネジャーが求められている時代であり、「人は、楽しさの中で成長するもの」でそれを創り出すのがコーチ型マネージャーと結んでいます。


二十数年前に「一分間マネージャー」というのが一世を風靡しました。


これは、確かマネジメントのポイントを押さえて要点をどのように部下に伝え、どう褒め、どう叱るかといった内容だったと思います。


本書では、コーチングの観点から強化されたシンプルで効果的で持続可能なマネジメント手法として3分間コーチの手法を説いていますが、著しく継続的に改善されたマネジメント手法に進化していると感じました


部下を一人でも持つマネージャーには、是非、読んでおきたい一冊です


ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ
ディスカヴァー・トゥエンティワン
伊藤 守(著)
発売日:2008-03-13
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:18
おすすめ度:4.5
おすすめ度5 上司に求められているもの
おすすめ度5 マネジメントについてわかりやすく書いてある本
おすすめ度4 通勤時間で簡単に読めました
おすすめ度5 シンプルかつ実践的
おすすめ度4 コミュニィケーションの重要性


なお本書の概要目次は、以下です。
第1章 この三分間が組織を変える!
1 二つの時間をつくる
2 三分間コーチは、コミュニケーションのプラットホームをつくる
3 実行されることの量とスピードが変わる
第2章 その瞬間をつかまえる
1 観察して、その瞬間をとらえる
2 仕事の流れに沿って、場面をとらえる
3 ニーズに沿って、場面をとらえる
4 部下が声をかけやすい環境をつくる
第3章 そこに、その<場所>をつくる
1 どうやって、声をかけるのか?
2 どうやって部下に話させるのか?
3 信頼関係を築く
第4章 これについてコーチする
1 ビジョンをつくる
2 問いを共有する
3 個人の目標を設定する
4 今いる場所を示す
5 リソースを最大化する
第5章 コーチ型マネジャーの時代
1 そもそもコミュニケーションは大切か?
2 いかにして変化を起こすか?
3 コーチ型マネジャーの時代
 






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