ISO 9001:2000規格の追補となるISO 9001:2008が今年の10月に発行の予定です


ISOによると追補と改訂の公式の違いはないとのことですが、規格の利用者への便宜が高く、かつ影響度が低いことを強調して追補としているものです。


ISO 9001の大きな変更は、次回2012年以降の改訂時に検討を行う予定とされています。


当初の計画では、ISO 9001の追補とISO 9004の改訂は、2009年5月の同時発行を目指していましたが、2007年6月のISO/TC176/SC2のヘルシンキ総会で作業の進捗に対応して、上記のように(ISO 9004:2009は、2009年8月)スケジュールが変更されています。


JIS Q9005/9006をベースとしたISO 9004:2009改訂規格の名称は、「品質マネジメントシステム−持続可能なマネジメントに関する指針」となります。


またISO 9000:2005の改訂についてもISO 9004:2009の発行を待ってからとなり、2009年8月以降の規格の発行となります。


このISO 9001の追補の基本的な考え方は、「ISO 9001:2000の明確化、使い易さ、易翻訳性」、「ISO 9000ファミリーとの一貫性」、「ISO 14001:2004との両立性の改善」などで以下のようなポイントが追補されます。


  • ISO 9001の適用範囲、目的、タイトル、適用分野は、変更なし
  • 品質マネジメントシステムの8つの原則の適用は、変更なし
  • プロセスアプローチの重視
  • 適用除外できるケースの明確化
  • 「アウトソース」の文言を削除し、管理するプロセスとして定義を明確化
  • 記録の要求から記録の管理に重点化
  • プロセスの妥当性確認についての定義の明確化


今回の追補の発行に伴って組織のQMS構築・運用について大きな影響はないと思われます





ISOを活用して“強い企業”に向けたTQM総合質経営を目指すという、『超ISO企業研究会』が提唱しているISOからTQM総合質経営への4段階の発展モデルがあります


ここの発展モデルで目指しているTQM総合質経営がJIS Q9005の持続可能な成長の実現を可能とするQMSになります。


このISOからの成長モデルについては、『超ISO企業研究会』による「ISOからTQM総合質経営へ」(「ISOの本棚」でも紹介)の本で提示されています。


さて、本日は、前記の発展モデルのレベル3へのセカンドステップへ向けた基本的考え方、方法、具体的進め方について解説している本を紹介します。


着実に利益を上げる“強い企業”になるためにISO 9001の認証取得の実績をいかに有効活用すればよいか?」のステップを具体的に提示しています。


特に、セカンドステップとして取り組む典型的な7つの経営課題((1)魅力的製品・サービスの開発.(2)総合コスト競争力の強化.(3)自律的人材の育成.(4)問題解析力の深化.(5)知識・情報技術の活用.(6)経営資源の最適化.(7)QMSの再設計)について組織能力を高めつつ克服していく活動やセカンドステップの実践における24のポイントなどについて詳細に解説しています


本書:「競争優位の品質マネジメントシステム」です。


TQM総合質経営に向けたセカンドステップ! (ISO beyond)」との副題が付いています。


本書は、飯塚 悦功 先生の監修、ならびに超ISO企業研究会の編著にて、2008年3月に日本規格協会 より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


「ISOを使って”強い企業”へ

経営課題の達成やその過程を通じて、

組織能力を高める!強くなる!



また本書は、このようなレベルの方に最適ですとして、

  • レベル1:ISO 9001「決め事を定めて、そのとおりに実施できる企業」(普通の企業)
  • レベル2:TQMの基礎「効果も考慮しながら、決め事をさらに改善していくことができる企業」(そこそこ強い企業)

が挙げられ、目指すべきレベルアップ(本書は、レベル3を目指すものですが)について


  • レベル3:TQM品質保証「魅力ある製品、サービスの開発力及び総合コスト競争力がある企業」(強い企業)
  • レベル4:TQM総合質経営「環境変化に適応し、存在目的等を見直しつつ、継続的成長の可能な企業」(尊敬される企業)


の方向性が提示されています。


本書は、4章から構成されています。


本書は、経営課題についてどのようなステップで克服していくかという事例の解説も含め具体的に解説されています。


またセカンドステップの実践ポイントの解説も「ねらい」、「強化事項」、「実践ポイント」など要点が明快に整理されていて、分かり易い内容となっています。


以下に各章の概要を紹介します。


第1章では、「TQM 9000セカンドステップ
として、超ISO企業による4段階のISOからTQM総合質経営に至るモデルを概観しています。またとくに本書のターゲットであるセカンドステップ(レベル2→レベル3)における狙いや留意すべきポイントなどについて解説しています。


第2章では、「七つの経営課題に挑む経営者
として、セカンドステップに共通する固有の7つの経営課題を取りあげ、どのようにそれを解決・克服するかの超ISO企業シリーズで取りあげられていた企業事例で社長の悩み(魅力的製品・サービスの開発/総合コスト競争力の強化/自律的人材の育成/問題解析力の深化/知識・情報技術の活用/経営資源の最適化/QMSの再設計)が取りあげられ、いつもの登場人物の飯島先生のアドバイスのもとセカンドステップの考え方とどのように解決していくかの基本的な解決ステップが各想定した会社の社長と飯島先生とのやりとりを通じて展開されています。


第3章では、「セカンドステップの実践ポイント
として、QMS視点からのセカンドステップの実践ポイントについて『1. 人々の重視のポイント』から『24. 予防処置活用のポイント』の24項目について、表題、TQM9000発展表の項目番号と項目名(例えば、5.3 品質方針」に続いて、簡単な要点解説に続いて、『レベル3のねらい』、『レベル2からの強化事項』、『レベル3に向けた実践ポイント』の順で実践の要点が分かり易く解説されています。


第4章では、「TQM(総合質経営)に向けたさらなる展開
として、レベル3からレベル4へのステップステップアップを図っていく上でのヒントといった観点からレベル4(TQM総合質経営)のモデルとなる取組の事例などが紹介されています。


競争優位という言葉が品質マネジメントの上についています。M.E.ポーターの競争優位の戦略を連想する言葉です。


ちなみにポーターは、20年以上も前になりますが、競争優位のための3つの基本戦略として、「1.コストリーダーシップ戦略」、「2.差別化戦略」、「3.集中戦略」をあげていました。


本書は、上記のようなコスト、差別化、集中なども視野に競争優位の基本戦略に関わる経営課題の解決の方向性から具体的なステップアップのポイントが分かり易く解説されています


ISO 9001からのステップアップを考えておられる組織の関係者には、そのステップアップのガイドとしての役立つ考え方が満載されていて、是非とも読んで頂きたいと思います。



競争優位の品質マネジメントシステムの本のjpeg画像
日本規格協会
超ISO企業研究会(編さん)
発売日:2008-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:178902



なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 TQM 9000セカンドステップ
 1.1 ISO 9001の現状
 1.2 企業戦略とマネジメントモデル
 1.3 TQM 9000のレベル1及びレベル2と、レベル3の違い
 1.4 レベル3へのステップアップのための概念
 1.5 競争優位の品質マネジメントシステムへの展開
第2章 七つの経営課題に挑む経営者
 2.1 魅力的製品・サービスの開発
 2.2 総合コスト競争力の強化
 2.3 自律的人材の育成
 2.4 問題解析力の深化
 2.5 知識・情報技術の活用
 2.6 経営資源の最適化
 2.7 QMSの再設計
第3章 セカンドステップの実践ポイント
 1. 人々の重視のポイント
 2. 供給者との協働のポイント
 3. 経営課題の抽出のポイント
 (略)
 22. 供給者との共生関係の活用のポイント
 23. 改善活動の組織体制のポイント
 24. 予防処置活用のポイント
第4章 TQM(総合質経営)に向けたさらなる展開
 4.1 レベル3を超えて
 4.2 レベル4(TQM総合質経営)のモデル
 4.3 レベル3からレベル4へのステップアップ
 4.4 OK社におけるレベル4への取組み
付録 超ISO企業研究会が開発した支援ツール・参考図書








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