『コレットチャック』(国内シェア6割)、『カム』(国内シェア9割)という自動旋盤の部品を製造している社員数92人のエーワン精密という会社


この会社は、以下のような点から現在、注目を集めています。


  1. 創業以来、37年連続経常利益率35%超を継続している(平均利益率:41.5%)

  2. 短納期を追求し、現在では、1日500件以上もの注文に即日対応。その7割を即日納品

  3. 大手からの値下げ要求がある中、30年間販売価格据え置き

  4. 町工場としては、はじめてジャスダック市場に株式を上場


株式会社エーワン精密の創業者社長であり、2007年10月より取締役相談役である梅原 勝彦氏が、高収益を続けている秘密からなぜ短納期ができるのかという理由、ものづくりの考え方、そして、その独自の経営哲学について語っている本を紹介します。


なぜ単なる町工場がこれだけの利益率を、好不況に関係なく保ち続けられるのか


そして、組織なし会議なし管理なしでも高収益を続けるのかといった秘密を解き明かしています



本書:「経常利益率35%超を37年続ける 町工場強さの理由」です。


本書は、著者:梅原 勝彦 氏(なお著者は、以下のような経歴:1939年東京都生まれ。戦後、ねじ製造を営む父の会社が倒産し、一家離散の憂き目に遭う。12歳から父の知人の工場で働きながら夜間中学を卒業。65年、実兄とともにカム製造を手掛ける会社を設立し、軌道に乗せるが、方向性のちがいから70年に独立し、エーワン精密を創業。現在、同社は、年商22億1000万円(2007年6月期)、従業員92名、本社・東京都府中市。2003年、ジャスダック市場に株式上場。2007年10月、取締役相談役に就任。また2007年には、企業家賞を受賞。 )にて、2008年3月に日本実業出版社 より発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


2007年企業家賞受賞!


常識を覆せば


利益率が高くなる


7割の注文を当日発送


会議の時間は年間30分以下


リーダーは自然に生まれる


町工場初の株式上場



また本書の表紙カバーの折返し部には、その秘密の中味の一端について、以下のように書かれています。


組織なし会議なし管理なしでも


高収益を続ける町工場の秘密


  • 短納期だけれど時間はかける

  • 経験者より素人のほうがいい

  • タイムカードはいらない

  • 不況のときは次の状況の準備をする




本書は、6章から構成されています。


第1章では、「驚異の記録~37年連続売上高経常利益率35%以上
として、利益の源泉は、『高品質』、『短納期』、『適正価格』の3つの基本を愚直に実践したことと述べ、どのようにしてその企業経営の基本を身につけてきたかを振り返って語っています。


第2章では、「町工場こそわが人生
として、終戦から1年が経った小学校2年生のとき、父親の会社が倒産し、一家が離散し、鹿児島の親戚に預けられたことからはじまり、12歳にねじ製造工場の職人として働くことになったことや、小型自動旋盤との出会い、カム製造の事業化の思い、エーワン精密設立から今日までに至る艱難辛苦のエピソードや子供に会社を継がせなかった考え方などが語られています。


第3章では、「短納期の秘密
として、他社でなかなか真似ができないエーワン精密の短納期について取りあげ、それを可能にしている最大の要因は、社員とした上で、特徴の一つは、作業に取りかかるまでの時間が早いこととし、注文伝票兼作業指示書の見本を交えてその流れを解説しています。他社にそのことができないのは、管理が不要という状態で生産が進められるからなど含めて、在庫、稼働率の考え方や、社員のモチベーションの高さ、自前の販売網など短納期を実現できる秘密を解き明かしています。


第4章では、「これが利益を出す経営だ
として、社員の高いモチベーションの背景となっている同社の風土の側面について、終身雇用などの社員重視の姿勢、経験者より素人のほうがいいなど採用の考え方、組織の考え方、立ち話が会議の代わり、タイムカード不要、給料は年功序列、賞与は実力主義、不況の時は次の好況の用意、会社を出たら私人など 同社で進められてきた利益を出す経営の仕組みなどについて解説しています。


第5章では、「成功するために必要なこと
として、起業できるかどうかを測るものさしは強い志があるかどうかなど筆者の人生哲学、成功哲学について語っています。


第6章では、「日本のモノづくり再生計画
として、多くの町工場では、機械を24時間フル稼働させるという無理をしながら、ギリギリのところで耐えている現状に触れた上で、中国や東南アジアには町工場の代わりはできないと述べ、現状を打破して日本のモノづくりを再生すべく提言を述べています。また梅原モノづくり財団(仮)設立にむけての思いを述べています。


本書には、「本当に強い中小企業に生まれ変わるためには、何が必要なのか」を考える多数のヒントが提供されており、製造業の関係者には、お奨めの一冊です。


経常利益率35%超を37年続ける 町工場強さの理由
日本実業出版社
梅原 勝彦(著)
発売日:2008-03-20
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:1237



なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 驚異の記録~37年連続売上高経常利益率35%以上
・利益の源泉は基本にあり
・図面をみせると製品が出てくる?
・経営者は利益にこだわれ
第2章 町工場こそわが人生
・親方になってお家再興
・自動旋盤との運命的な出会い
・市場があって技術があれば必ずものになる
・強い志があれば必ず道は拓ける
・先を読んで動く
・もう一度汗をかけ
・私が税金を嫌がらない理由
・町工場だって上場できる
・子どもに会社を継がせない
第3章 短納期の秘密
・短納期だけれど時間はかける
・他社が短納期をまねできない理由
・すべての在庫が悪ではない
・自前の販売網をもつ
第4章 これが利益を出す経営だ
・終身雇用は当たり前
・社員は社長の背中をみている
・経験者より素人のほうがいい
・組織がなくても問題なし
・立ち話が会議の代わり
・タイムカードはいらない
・給料は年功序列、賞与は実力主義
・不況のときは次の好況の用意をする
・会社を出たら私人
第5章 成功するために必要なこと
・起業できる人、できない人
・現代の若者はひ弱か?
・お金に負けない生き方
・学問のススメ
・読書と早起き
・私の成功は内助の功があったから
第6章 日本のモノづくり再生計画
・危機に立つ日本の町工場
・中国や東南アジアに町工場の代わりはできない
・日本の中小企業はもっと利益に執着せよ
・日本は移民を受け入れるべき
・企業家賞で知名度アップ
・梅原ものづくり財団(仮)設立に向けて
・モノづくりを若者にとって魅力のある産業に







にほんブログ村 本ブログへ



(広告)


Dell


デル株式会社


「ISOの本棚」ページのトップへ!


RSS twitter livedoorクリップ Buzzurl Google Bookmarks delicious Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマーク はてなブックマーク
Add a comment

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

Google 翻訳
Categories
運営者情報
track word
Profile

discus05

旅行なら
<

簡単検索
全国のホテルをあなた
好みで検索できます。
■日程
チェックイン
チェックアウト

■1部屋あたりのご利用人数
大人
小学校高学年
小学校低学年
幼児
(食事・布団付)
幼児(食事のみ)
幼児(布団のみ)
幼児
(食事・布団不要)

■部屋数 部屋

■宿泊料金の範囲
■地域を選択する
  
QRコード
QRコード
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
RSS


【このページをRSSリーダーに登録する!】
Googleに追加
My Yahoo!に追加
livedoor Readerに追加
はてなRSSに追加
goo RSSリーダーに追加
Bloglinesに追加
Technoratiに追加
PAIPOREADERに追加
newsgatorに追加
feedpathに追加

track feed ISOの本棚

  • seo