ガソリンを給油したが、25.1円分の暫定税率の廃止の寄与は大きく、確かに安いという実感。


道路特定財源にまつわる暫定税率、一般財源化、道路整備中期計画などの是非を巡って与野党がもめています。


小売価格に占めてきた税負担率はガソリン約58%、軽油約44%と石油製品の税負担率は、他製品と比較しても極めて高い位置づけにあります。


またこの石油諸税の80%が道路整備に使われてきた現状にあります。


私の感じている時代の流れからすると、暫定税率部分は、このまま廃止して消費者に戻し、道路整備は、最小限の範囲に留め、また一般財源化といった用途が曖昧なものでなく、石油製品に課税するのであれば、新たに地球温暖化対策税、環境税、クリーンエネルギー税といった観点からの税金として位置づけるというようなことであれば多数の国民のコンセンサスも得られるのではないかという気もします。


本日は、クリーンエネルギー社会』の科学・技術について解説している本を紹介します。


本書の「はじめに」で著者は、以下のように述べています。


石油依存を脱却して、石炭・天然ガス・原子力を中心にして、それに太陽・風力・バイオマスなど自然エネルギーが補完的に使用される社会を構築することが必要であるとの考えに立って、そのために求められる技術をとりあげ、わかりやすく解説しています。」


環境対策に不可欠な ”クリーンエネルギー”とは、何か?


本書では、文明の発展とエネルギーとの関わり、日本と世界のエネルギー状況等を概観し、『多量にエネルギー消費して経済発展を遂げる路線から脱却し、地球環境の保全に考慮しながら持続性のある発展を目指す路線へと切り替える』との観点から、石炭、天然ガス、石油代替燃料などから自然エネルギー(太陽光・風力・バイオマス等)、原子力、環境への対応などについて論ずると共に、さらにその先にある水素エネルギーシステム及びエネルギーシステムの将来について展望しています


本書:「クリーンエネルギー社会のおはなし」です。


本書は、著者:吉田 邦夫先生にて、2008年3月に日本規格協会 より、同社の『おはなし 科学・技術シリーズ』の一冊として発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれています。


好奇心が知識に変わる


この一冊!




本書は、8章から構成されています。


このシリーズの他の本と同様に多数の図表を用いて分かりやすい解説となっています。


また要所に「3つの産業革命」から「ハーバーとボッシュの生涯」などのトピックスを取りあげた11件のカラム欄が設けられています。


簡単に各章の概要を紹介します。


第1章では、「人間社会とエネルギー
として、エネルギー(energy)の語源の話題に始まり、人間社会の文明の発展とエネルギーの歴史的関係などを振り返った上で、日本と世界のエネルギー状況について、エネルギー需給状況の現状を解説しています。さらに「クリーンエネルギー」について石油代替エネルギー、再生可能エネルギー、新エネルギーなどを概観するとともに「クリーンエネルギー」には、どのような要件が求められるかを解説しています。


第2章では、「石炭エネルギー
として、石炭について、その性質と構造、種類、需給動向、利用技術等を解説しています。また石炭からメタンまでの燃料のH/C比で並べて比較し、超重質油(シェールオイル、オイルサンドなど)の資源開拓の現状、更には、二酸化炭素の海底・地中貯留技術の開発の概要について解説しています。


第3章では、「天然ガス
として、石炭、石油、天然ガスの排ガス特性を比較した上で、最もクリーンな排ガス特性を持つ天然ガスの需給動向について解説しています。次にメタンハイドレートについて、資源の分布からメタンハイドレートからガスを生産する仕組みのイメージなど含めて利用に向けての課題などを解説しています。また世界需要が伸びているLPG(液化石油ガス)需給動向、天然ガスから得られるGTL(Gas to Liquid)やDME(Dimethyl ether:ジメチルエーテル;別名:メトキシメタン)などの石油代替燃料の製造技術と世界のプラントの建設計画、さらには、GTL及びDMEにバイオエタノールを加えた合成燃料と従来燃料とを比較しています。


第4章では、「自然エネルギー
として、先ず、太陽エネルギーについては、太陽電池について、その市場、メーカー、シリコン材料、そして発電コスト等についての将来展望を述べています。次に風力エネルギーについて、風力エネルギー賦存量の推測、風車の構造と種類、さらに風力発電の導入量推移について解説しています。さらにバイオマスについて、多岐にわたるバイオマスの分類や利用技術、資源量、そして、自動車用のバイオ燃料について、ガソリン代替のバイオエタノール及び軽油の代わりになるバイオディーゼルの利用状況などが解説され、最後に自然エネルギーの利用における課題、とくにコスト面と経済性の側面などを展望しています。


第5章では、「原子力
として、核分裂の解説にはじまり、原子炉の構成、原子炉の種類、核燃料のウラン資源とその製錬技術、核燃料サイクルなどに関連する取組の概要、核融合とその課題などから、原子力に関わる今後の見通しなど解説しています。


第6章では、「環境への対応
として、異常気象と地球温暖化の状況から、温室効果の現象と温室効果ガスの発生とその発生量の推移状況、国際的な対応の流れ、京都議定書、世界及び日本の現状と将来、共同実施(JI)、排出権取引(ET)、クリーン開発メカニズム(CDM)を含む京都メカニズム、環境税、さらには、産業部門及びCO2冷媒ヒートポンプ給湯器などを含む家庭部門の省エネルギーの取組等について解説しています。


第7章では、「水素エネルギー
として、石油代替エネルギーの最有力候補で、究極のクリーンエネルギーである水素エネルギーについて、水素の物性値などから金属水素化物、既存のまた新しい水素製造技術、アメリカ、EU、我が国の水素エネルギー開発の現状などを解説しています。また主要な燃料電池とその特徴から、燃料電池自動車、家庭用、携帯用燃料電池について解説し、最後に水素社会確立の課題について水素アイランド構想などの展望を含め解説しています。


第8章では、「エネルギーシステムの将来
として、大規模設備で大量生産し、大量消費するハードなシステムが地球に破滅をもたらすと警告し、太陽や風力エネルギーなど小規模で分散するエネルギーを積極的に使用するとしたロビンス(A.B.Lovins)による『ソフトエネルギーパス』の考え方を解説しています。また分散型電源の分類から、熱と電気をハイブリッド利用するコジェネレーションシステム、多数の分散電源から電力消費機器をネットワーク化し、自律分散制御して活用していくマイクログリッドの考え方、さらに性質が大幅に異なる分散電源の発電を蓄える目的に用いる蓄電システムについて鉛蓄電池とナトリウム/硫黄電池(NaS電池)の2種類の2次電池についてその構造や動作について解説しています。最後に循環型社会の構築について、3R(レデュース、リユース、リサイクル)、完全リサイクル技術、循環型社会形成推進基本法、廃棄物処理法、資源有効利用促進法、各種リサイクル法などのリサイクル関連法の現況、ゼロエミッション・システムの考え方からその事例、そして、本書のテーマともなっている低炭素社会から脱炭素社会への展望などを解説しています。


資源小国の我が国の『アキレス腱』とされるエネルギー問題について、本書では、環境対策の観点から不可欠な ”クリーンエネルギー”とは何かと言う問題から、既存のエネルギー(石炭・石油)から新エネルギー(太陽光・風力・バイオマス等)、また究極のクリーンエネルギーである水素エネルギーへの流れやエネルギーシステムの将来を展望しています


エネルギー問題に関心がある人には是非とも読んで頂きたい一冊です


クリーンエネルギー社会の書籍のjpg画像
日本規格協会
吉田 邦夫(著)
発売日:2008-03
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:231375


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 人間社会とエネルギー
1.1 文明の発展との関わり
1.2 日本と世界のエネルギー状況
1.3 エネルギー変換と保存の法則
1.4 クリーンエネルギーとは
第2章 石炭エネルギー
2.1 石炭の性質と構造
2.2 石炭の種類
2.3 石炭の需給動向
2.4 石炭の利用技術
2.5 超重質油
2.6 二酸化炭素の海底・地中貯留技術
第3章 天然ガス
3.1 天然ガスの需給動向
3.2 メタンハイドレート
3.3 LPG(液化石油ガス)需給動向
3.4 石油代替燃料
第4章 自然エネルギー
4.1 太陽エネルギー
4.2 風力エネルギー
4.3 バイオマス
4.4 自然エネルギーの展望
第5章 原子力
5.1 核分裂
5.2 原子炉の構成
5.3 原子炉の種類
5.4 核燃料
5.5 核融合
5.6 今後の見通し
第6章 環境への対応
6.1 異常気象と地球温暖化
6.2 温室効果
6.3 国際的対応
6.4 京都メカニズム
6.5 環境税
6.6 省エネルギー
第7章 水素エネルギー
7.1 水素エネルギーシステム
7.2 燃料としての水素
7.3 水素の製造技術
7.4 水素エネルギー開発プロジェクト
7.5 燃料電池
7.6 水素社会確立の課題
第8章 エネルギーシステムの将来
8.1 ソフトエネルギーパス
8.2 循環型社会の構築
8.3 低炭素社会から脱炭素社会へ





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