ポカミス』は、人であるが故に起こしがちな「ぼんやり」とか「うっかり」とかから生じるミス。


ポカヨケ』は、とくにハードウェア上で有効なポカミスを防止する仕組みや設備のことを言います。


言い換えると『ポカヨケ』は、人のミスが原因で不良品を作ってしまったり、不良品を顧客のところに流出させてしまったりという不具合を防止するための仕組みで特に有効なハードウェア(機械的な仕組み)が『ポカヨケ』ということになります


一方、ISO/TS 16949:2002規格では、3.1.3項でポカヨケ(error proofing)について、以下のように定義しています。


不適合製品の製造を予防するための製品及び製造工程の設計・開発


この「不適合製品の製造を予防」との目的は、TS2の到達目標がサプライチェーンにおける欠陥予防とバラツキ及びムダの低減に重点を置いているためで、一般的な『ポカヨケ』が目標とする対象としては、上記の品質保証に加え、『ポカミス』から派生する設備保全(PM)、生産管理、安全なども含まれます。


また『ポカヨケ』は、トヨタ生産方式の基本概念の一つにも数えられています。

本日は、このポカヨケ』をテーマに、現場で個別に実践されている『ポカヨケ』の品質保証活動の中での位置付け、そして『ポカヨケ』の考え方、進め方について理論的に体系付けまとめて解説している本を紹介します


現場で工夫され、有効とされるポカヨケの仕組みの事例が図解で「ねらい」、「改善前」、「改善後」を対比して多数紹介されています。


またポカミス防止のソフト面からの対策となる職場管理面からの取組や、近年複雑化している業務における、人のミスに対応すべく、人間の本質から人間の行動を研究するというヒューマンファクターに関係する知見についても解説しています。


本書:「ポカヨケ」です。


本書は、名古屋QS研究会 の編集にて、2001年5月に日本規格協会から「実践 現場の管理と改善講座」(改訂版)の第4巻として発行されています。


本書は、9章から構成されています。内容は、多数のイラストなどの図表が挿入されていて分かり易い内容となっています。


1章では、「ポカヨケとは
として、ポカミスとは何かについて、人の特質との関係にはじまり、特に人は、何故ミスをするかについて「技能の問題」、「性格の問題」、「生理的な条件」、「感情の起伏による影響」などの分類から、日常生活でのポカミスとポカヨケの工夫の例などを解説しています。さらに製造でのポカミスとポカヨケについて、「記憶上のミス」などのエラーモードを分類し、『ポカヨケ』の5事例について、「ねらい」、「改善前」、「改善後」をイラストで比較し解説しています。


2章では、「品質保証活動とポカヨケ
として、品質保証活動のポカヨケの重要性について、工程能力調査活動、工程管理活動、ポカヨケの実施の3つの活動が重要と述べ、エアドライバーでボルト類の締め付け作業について、設計・評価段階と前記の3つの活動との関係を解説しています。また「再発防止のためのポカヨケ」において留意すべき取組の流れ、そして、管理手順と図面、QC工程表、検査基準、作業標準等に組み入れられたり、FMEAやFTAなどを事前に適用して行う「未然防止のポカヨケ」について概説しています。さらに「ポカミスの予測とポカヨケの設置」について、ワークシートの例や手順の解説も含めて、FMEA、FTA、QAマトリックスをそれぞれ、どのようにポカヨケの設置に適用し、品質保証レベルを改善していくかを解説しています。


3章では、「ポカヨケの考え方
として、製造品質のバラツキ要因と4Mとの関係、病原菌を不良品と見なしての4つの考え方による不良品の発生防止対策(「原因自体の除去」、「原因の影響の除去」、「計測と処置」(流出防止)、「診断と調節(治療)(予防管理)」について解説しています。また、それらの対策をポカヨケにどのように適用するかについて、「考え方」と「主な仕掛け(例)」とその「適用例」とについて表を用いて解説しています。


4章では、「ポカヨケの仕組みと例
として、ポカヨケの仕組みについて識別、警報装置、治具方式、連動方式、全数選別方式に分類し、それぞれの考え方に基づく工夫とポイントについて解説すると共に、各事例について「ねらい」、「改善前」、「改善後」のイラストを用いてどのような方法で実施するかを示しています。


5章では、「ポカヨケの標準化
として、ポカヨケの標準化の2つの側面(「ポカヨケの定着」と「ポカヨケの適正な運用」)を確認し、ポカヨケの標準化のステップについて解説しています。またポカヨケ装置の設計上の標準化の考え方とポイント、ポカヨケの水平展開などを解説しています。そして製造現場での標準化について、ハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアの3つの側面からの仕組み作りと教育・訓練が重要とし、またポカヨケの保守管理について、ポカヨケ装置の受入検査、定期検査、日常点検、更にポカヨケの使い方の留意点などを解説しています。


6章では、「ポカヨケの実施手順と事例
として、ポカヨケ実施上の7つの心構え、「手順1:ポカヨケの対象を明確にする」から「手順8:日常管理を徹底する」に至る基本手順を解説しています。さらにポカヨケの実施例として、A部品欠品対策の事例(多くの部品から構成されるキット製品Xを梱包・出荷する工程)をとりあげ、どのようにポカヨケを実施し、改善を進めるかとの事例を解説しています。


7章では、「ポカヨケ推進のための活動
として、ポカヨケ推進の仕組みについて製造部門と技術。品質保証部門との関係の体系図で示し、製品設計、生産技術、製造などの担当部署で進めるポカヨケの留意点及びQCサークル活動で進めるポカヨケの推進について解説しています。


8章では、「その他の分野のポカヨケ
として、生産職場の使命としてQ(品質)、C(原価)、D(量・納期)、S(安全)、M(士気)があるとの確認に始まり、これまでの章で解説した品質保証のためのポカヨケに加えて、設備保全(PM)、生産管理、安全の面で求められるポカミスを防止するためのポカヨケが必要とした上で、設備保全(PM)、生産管理、安全に関するポカヨケについて事例を交えてその留意点等について解説しています。


9章では、「ヒューマンファクターとヒューマンエラー
として、ポカヨケの仕組みを工夫する上で、人はなぜミスを犯すのか、人間の行動を本質から研究するヒューマンファクターとヒューマンエラーの理解が必要との観点からヒューマンファクターに関わるm-SHELモデルとの関連、スウェインやリーズンのヒューマンエラーの分類、さらにはヒューマンエラーの発生するメカニズム及びヒューマンエラーの事故防止対策などについて解説しています。


ポカヨケの書籍のjpg画像
日本規格協会
名古屋QS研究会(編集)
発売日:2001-05
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:147286
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 技能、性格、肉体的・精神的状態


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
1 ポカヨケとは
1.1 ポカミスとは
1.2 製造でのポカミスとポカヨケ
2 品質保証活動とポカヨケ
2.1 品質保証活動におけるポカヨケの重要性
2.2 再発防止のポカヨケ
2.3 未然防止のポカヨケ
2.4 ポカミスの予測とポカヨケの設置
3 ポカヨケの考え方
3.1 製造における品質管理
3.2 ポカヨケの考え方
4 ポカヨケの仕組みと例
4.1 識別によるポカヨケ
4.2 警報装置によるポカヨケ
4.3 治具方式の工夫によるポカヨケ
4.4 連動方式の工夫によるポカヨケ
4.5 全数選別方式によるポカヨケ
4.6 ポカヨケを組み合わせた仕組み
4.7 ポカヨケを構成する機器
5 ポカヨケの標準化
5.1 ポカヨケを定着するための標準化
5.2 ポカヨケの作業標準
6 ポカヨケの実施手順と事例
6.1 ポカヨケ実施上の心構え
6.2 ポカヨケ実施の基本手順
6.3 ポカヨケの実施例−A部品欠品対策
7 ポカヨケ推進のための活動
7.1 ポカヨケ推進の仕組み
7.2 製品設計担当部署で進めるポカヨケ
7.3 生産技術担当部署で進めるポカヨケ
7.4 製造担当部署で進めるポカヨケ
7.5 QCサークル活動で進めるポカヨケ推進
8 その他の分野のポカヨケ
8.1 PMとポカヨケ
8.2 生産管理とポカヨケ
8.3 安全とポカヨケ
9 ヒューマンファクターとヒューマンエラー
9.1 ヒューマンファクターの必要性
9.2 ヒューマンファクターとヒューマンエラー
9.3 ヒューマンエラーの分類
9.4 ヒューマンエラーのメカニズム
9.5 ヒューマンエラーの事故防止対策






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