この本は、「利益の生み出し方」について悩んでいるビジネスパーソンに捧げる本です。」


というのが本書の「はじめに」での著者の冒頭の言葉。


「利益の生み出し方」がトップマネジメントだけでなく、中間管理職から現場の社員にも求められる時代。


にも関わらず、和書には、「これぞ」という本が見あたらないとして、「いかにして利益を増やすか」をテーマに、ビジネス書のヒットセラーとなった勝間さん(『お金は銀行に預けるな』など「ISOの本棚」でも何点か紹介)が、これまでのキャリアの中で仮説→検証→フレームワーク化のサイクルを繰り返し実践する中で得てきた明快なハウハウ等を説いている本を紹介します


勝間式「万能利益の方程式」として、以下の式を示し、利益を向上させるための原則を説いています。


利益=(顧客あたり単価−顧客あたり獲得コスト−顧客あたり原価)×顧客数


本書:「勝間式「利益の方程式」」です。


商売は、粉もの屋に学べ!


との副題が付いています。


本書は、著者:勝間 和代 さんにて、2008年4月に東洋経済新報社より発行されています。


本書の帯には、上で紹介した勝間式「万能利益の方程式」に加え、以下のことが書かれています。


あなたの利益が


画期的に増えていく、


目からウロコの


黄金ルール!



副題のなぜ「商売は、粉もの屋に学べ!」なのかですが、これは、経営コンサルタントの常識とのことで、粉もの屋とは、ケーキ屋、パン屋など小麦粉を材料とした商売とのことで、『小麦粉は世界中の食品の中で、カロリー単価が最も安い商品の一つ』とのことで、『利は、元にある』ということになるかと思われます。


しかし、穀物市場への投機資金流入などにより小麦粉の価格は、この1、2年で2倍以上に高騰しています。また輸入小麦の政府売渡価格は、4月に30%引き上げされたのですが、この秋にも値上げが予定されています。粉もの屋さんもこれからは、状況が変化し、「万能利益の方程式」で利益を確保していくことが必要かも知れません。


本書の中で「儲け」について著者が収集されたという含蓄の深い言葉があります。本書の表紙の折返し部で『勝間式「儲け」の格言集』として紹介されている一部を以下で紹介します。


  • 利益の源泉は、実は他社が追いつくまでの時間的な余裕である。

  • 「インターネットは貧乏神」。関わった人の収益が一律に下がってしまう

  • ビジネスで成功するコツは、成功するまで「仮説→検証→実行」を繰り返すこと

  • ショボイ競合がいる大きなマーケットほど、ねらい目である

  • 顧客セグメンテーションの基本はやはり年齢・性別・所得にある

本書は、8章から構成されています。ロジカルにすっきりとまとまった展開で全体的に明快で分かり易い説明となっています。


イラストや概念図など図表も多く挿入され、またキーワードや重要部分は、ゴシックの太字の表示や枠囲み、反転白抜きなどのメリハリの付いた表現の文章となっています。


また各章の終わりには、その章に関連する筆者のお薦めの参考文献が参照されています。また巻末にも再度、まとめて筆者のお薦めの参考文献集が掲載されています。これらの参考文献でその章の関連事項を補完することができるよう配慮されています。


第1章では、「なぜ、利益の概念が必要なのか
として、かっての売り上げノルマの指標から利益管理に移行すべき時代環境に変わっていること等の背景のもと「いま、何故利益追求か」を説いています。成熟化社会を迎えた国内市場は、すでに飽和状態。このような過当競争下では、単に売上高や市場規模だけを追っていては、企業の最終目的である利益は確保できないことになる。骨折り損のくたびれ儲けになる。そこでだれでも分かるシンプルな方法で、利益を最大化していくための独自の手法が必要としています。


第2章では、「利益はどう計算するのか―慣れればカロリー計算のようなもの
として、従来の損益分岐点分析などの計算に関わる以下の「固変分解」による管理を行っているとし、これは、直感的に利益管理に活用するには、分かり難いとし、上の勝間式「万能利益の方程式」を紹介し、その概要、利点等について解説しています。


利益=売上高×限界利益率−固定費

<限界利益率=1−変動費比率、または、限界利益÷売上高>


損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費比率)



第3章では、「利益を上げる方程式の解き方
として、「万能利益の方程式」について、カジュアルフレンチレストランのオーナーとの視点から 「万能利益の方程式」に関わる4つのパラメータについて、利益をあげるためのシンプルな原則について解説しています。


第4章から第7章までで前記の4つのパラメータについてどうやって実現していくかという原則を各パラメータに関わる5つの基本知識、それらを活用する2大テクニックならびにその適用の考え方等について順次、解説しています。第4章:「原則1どうやって顧客単価を上げるのか」、第5章:「原則2 どうやって顧客獲得コストを下げるのか」、第6章:「原則3 どうやって顧客原価を下げるのか」、第7章:「原則4 どうやって顧客数を伸ばすのか」。この各章が本書のエッセンス部分となっています。


第8章では、「明日からできる行動習慣―利益の増やし方をどうやって身につけていくか
として、本書の 「万能利益の方程式」をレビューしています。以下の4つの原則と各原則についての5つの基本知識をまとめると共に、職場の風土作りに関わる行動習慣10を示しています。


  • 原則1:顧客単価を1円でも引き上げる。戦略の無い値下げはしない

  • 原則2:顧客獲得コストを計算。顧客獲得コストが安いチャネル・手法を活用

  • 原則3:地道なコスト改善。かけるべきところへはコストをかけつつ全体的なコストの引き下げを図る

  • 原則4:顧客の普及率に伴ったステージを意識する。市場と対話しながら。施策にメリハリを付ける


本書では、シンプルでアクションプランにつながりやすい利益のマネジメントのための明快な利益指標が提示されていると思います


万能利益の方程式」の考え方は、商人の知恵のような世界で語られて来た世界ともまた近似しているように思います。


儲からない事業を続け、赤字を垂れ流している状況は、不幸な事態で経営者の罪悪で筆者の言うように「儲からない仕事は、辞めること」かも知れません。


一番困難な『撤退』という経営者の決断力が問われます


たとえ、適切で原則的と思われる努力を積み上げても負のスパイラルに入り込むと蟻地獄のような世界でなかなか脱却することは困難になります。


「儲かる事業を創造する」ことも儲かっていればこそできることで順境にあってこそ危機感をもって「儲かる市場」と「儲かる事業の創造」にむけてのイノベーションの仮説→検証→実行を繰り返していくことが利益獲得の予防処置になるかと思われます



勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
東洋経済新報社
勝間 和代(著)
発売日:2008-04-04
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:5
おすすめ度:3.5
おすすめ度3 利益について明解に学べる
おすすめ度3 勝間和代さま
おすすめ度3 評論家としては一流
おすすめ度4 内容はためになるが・・
おすすめ度5 現代の福沢諭吉、勝間和代に乾杯!

なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 なぜ、利益の概念が必要なのか
第2章 利益はどう計算するのか―慣れればカロリー計算のようなもの
第3章 利益を上げる方程式の解き方
第4章 原則1 どうやって顧客単価を上げるのか
第5章 原則2 どうやって顧客獲得コストを下げるのか
第6章 原則3 どうやって顧客原価を下げるのか
第7章 原則4 どうやって顧客数を伸ばすのか
第8章 明日からできる行動習慣―利益の増やし方をどうやって身につけていくか





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