A6サイズのノートに情報を集約し、パソコンを使った検索術と組み合わせて行う有効な情報整理についてのノウハウを公開している本を紹介します。
筆者は、これまでに、環境、運輸などの業界紙で記者として活躍のかたわら、雑誌、フリーペーパー向けに原稿執筆、写真撮影なども行っています。また行政や企業を取材してビジネス記事を書く一方、取材メモの整理と原稿作成に苦労した体験等に基づき、効率的な情報管理の方法についても研究を重ねてきた筆者が積み上げてきたその情報の「一元化」管理術および知的生産術のノウハウを解き明かしています。
この方法の効果について、筆者は、
「とりあえずまっさらなA6ノートを一冊用意して、3日間だけ、あらゆることをそのノートにメモして下さい」
「そうすれば、情報一元化の効果が実感できる」
と述べています。
本書で、筆者は、情報について分類・整理しても、使えなければ意味がないとし、アイデア帳、スケジュール帳、レシート、会議録、日記帳、行動記録、本の感想、家計簿、切り抜き資料といった「書きもの」「貼りもの」をすべて整理しないままどんどん時系列的に書き殴り、情報を突っ込んでいく万能のノート(A6ノート)を作る方法を紹介しています。
併せて、実際に見直したい記述や資料などについて思い通りに使うための、(検索のためのキーワード等の情報を都度、入力しておくことが必要ですが)パソコンによる検索術とを併用しての「一元化」管理術を伝授しています。
本書:「情報は1冊のノートにまとめなさい」です。
「100円でつくる万能「情報整理ノート」」との副題が付いています。
本書は、著者:奥野 宣之 氏にて、2008年3月にナナ・コーポレート・コミュニケーションより発行されています。
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
何冊も
使い分けるから
うまくいかない!
分類・整理しても使えなければ意味がない。
実際に情報を使うための
「一元化」管理術
誰でも今すぐできる!ローテク知的生産術
複雑に管理しても続かない・使えない。情報を活かすには、すべて一箇所にまとめる。
実は、それがいちばん使える方法。
本書の序文の「一冊にまとめる方が、結局うまくいく」のなかで、何故1冊のA6ノートへの集約なのかという点については、継続できることを重視したためとし、この方法の特徴は、
- 気楽で、単純
- アレンジの効果がある
- 確かな効果がある
としています。
本書は、6章から構成されています。
全体的に多数の写真やイラストを用いて方法の詳細について具体的に分かり易く情報管理術を解説しています。
すぐにも読者が本書の方法を試してみたくなるような説得力を持って書かれています。
第1章では、「複雑なのは続かない、使えない」
として、この方法の特徴・利点について既存通常の手帳による情報の整理の方法と比較して解説しています。とくに情報を一箇所にまとめ、分けずに時系列に書き込んでいけばいい本書の方式について、「シンプル」、「続けられる」、「いくらでもメモ」、「携帯できる」、「必ずある」、「活用できる」、「データベースが作れる」、「かけがえのないノート」などが特徴と述べています。
第2章では、「情報を一元化する技術」
として、筆者の実際的なノートの使い方の基本的な部分について解説しています。その方法は、「書く」と「貼る」が中心として、特に何でもここに書くこと、時系列を守ること、日付ラベルのふり方などを含めてどのように書いて、どのように貼って一元化していくかといったルールや工夫について解説しています。
第3章では、「予定と記録を一元化する「時間管理術」」
として、スケジュール、行動記録、日記などの目的・用途別に自作シートの作成など交えてどのようにノートに織り込むかを解説しています。
第4章では、「ネタになる断片メモの「保存法」」
として、資料やメモなどの断片の情報の保存方法とそれをどのように活用するかを中心に解説しています。電話番号やパスワードなどを基礎データ化する方法から、6桁ラベルによる日付−タグ−タイトルという検索を考慮しての情報の保存法等について知的生産に活用するアイデアも交えて解説しています。
第5章では、「メモを宝に変える「アイデア術」」
として、ノートに蓄えられたメモ情報を発想法として活用する「発想カード」、「マインドマップ」、「ひとりブレスト」などのアイデア術の事例を紹介しています。またノートに情報を蓄積していくことで将来の発酵活用もあると述べています。
第6章では、「分類せず一発検索する」
として、ノートの情報データについて、パソコンを併用して一発で検索するための検索ファイルの作り方とその活用の方法などを解説しています。
この方法は、「簡単に」「誰でも」「使える」「魅力的」な情報の一元化管理法と思います。
私は、もう10年以上になりますが、野口先生の超整理手帳を発売以来使っています。
しかし一元化ということはできていません。
そのまま両者の合体ということになるとA5サイズになるように思います。
パソコンでは、以前には、PIMソフトのロータスのオーガナイザーを使っていましたが、現在は、メモ的なデータは、エクセルを使った管理をしています。これで、それなりに満足しています。
継続と活用の点からも自分に合って自然と続けられる情報管理が一番ですが、A6の100円ノートを用いて時系列的に情報をインプットしていくという本書の情報管理法は、シンプルでずぼらな私のようなものでもすぐに取り込めそうに思われます。
確かに・・・
やっぱりポケットはひとつに
一見の価値ありです
ポイントをうまく突いている!
かなりの実用性
なお本書の概要目次は、以下の内容です。
1冊にまとめるほうが、結局うまくいく
第1章 複雑なのは続かない、使えない
第2章 情報を一元化する技術
第3章 予定と記録を一元化する「時間管理術」
第4章 ネタになる断片メモの「保存法」
第5章 メモを宝に変える「アイデア術」
第6章 分類せず一発検索する
あとがき
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