事業計画等の計画において計画したことがなかなか100%達成されないという面がありますが、経営管理の基本になるのが、日常管理。
計画が100%達成されないことから有効性の継続的な改善活動が必要であり続けることになります。
大きな目標の達成も日々の業務活動の積み重ねから業務目的を手堅く確実に実施できる企業が強い体質を備えた企業ということになります。
この日常管理をテーマに日常管理の着実な実施が確実な目標達成、問題点の早期発見・解決、未然防止の足がかりとなるとして現場・職場の日常管理の内容及び条件から診断について、実践例を交えて日常管理の活動のポイントを解説している本を紹介します。
またISO9000シリーズの「継続的改善」の要は、日常管理として解説しています。
本書の1.「日常管理とは」において、日常管理を以下のように定義してはじめています。
「経営管理の基本的活動であり、業務目的を達成するための日常活動をいう」
すなわち、日常管理は、決められた業務を実施するという維持活動と小改善を含めた活動としています。
本書:「日常管理」です。
本書は、名古屋QS研究会の編集にて、2001年6月に日本規格協会より、同社のシリーズの「実践 現場の管理と改善講座」(改訂版)の第5巻として発行されています。
本書の「まえがき」で本シリーズの編集委員長で本書の執筆者でもある澤田 善次郎先生は、経営においては、現在ほど戦略的対応が要求される時代はないとした上で、企業の体質改善が進まない背景について、以下のように述べています。
1.毎日の仕事を通じての問題点を把握しいないため、問題点の真の原因が明らかにならず、対策が的確性、適時性を失っている。
2.改革・改善は、毎日の仕事に織り込まれ着実に実施されて初めて可能である。また、改革・改善のための営みは地味で基本的なものでなければならない。
3.改革・改善の効果は、その効果を継続して生み続けることによって最大化することができる。
さらに本書では、「頭だけでなく、体を使って総力で勝ち抜くための日常管理について考える。」としています。
本書は、1~5章から成る基礎編と6~19章より成る応用編から構成されています。
本書は、本書の他のシリーズと同様にイラストやフロー図、手順、チェックリスト、体系表、その他の多数の図表を交えて実務的に分かり易く解説されています。
また基礎編が終わった箇所に【コーヒーブレイク】が挿入され、「日常管理に関する視点」とのテーマが取り上げられています。
《基礎編》では、
「日常管理とは」にはじまり、方針管理と日常管理の位置づけの違いについて留意した上で、日常管理活動の中味(製造部門の業務分掌、管理監督者の役割)の確認、日常管理活動の条件として、標準化の推進から管理項目(目標項目)の設定・活用、また問題点の発見・解決などの基本的事項が解説されています。さらに日常管理の充実についてその手順とポイント、管理・監督者の行動基準、品質カードの活用、更には、標準化と品質管理活動の日常管理活動診断について、自己診断のためのチェックリストや改善の進め方に関する手順などが解説されています。
《応用編》では、
具体的な日常管理活動の実践例とその活動のポイントについて解説しています。6章で工場における組織的な日常管理の体系図が提示され、概要(利益管理、原価管理、工程管理、品質管理、安全・環境管理、作業管理、設備管理、資材管理、職場労務管理、標準化と5S、チームワーク強化・士気高揚)が総括されています。7章~17章で上記の各項目について、具体的に活動を推進する上での重点ポイントや手順について事例を交えて解説するという構成になっています。また17章では、「日常管理競争システム導入のすすめ」として、職場内で実施される日常管理だけではなく、各職場間の日常管理の調整」:すなわち各職場内の管理・監督者の方針管理になるとの観点から「日常管理の競争システム」について、その導入・推進のポイントから実施効果、運営の手順、留意点などを解説しています。また19章では、「ISO9000シリーズと日常管理」として、「継続的改善」の要は「日常管理」とし、PDCAのサイクルをしっかりと回すことの日常管理としての定着、是正処置、予防処置などの日常管理活動への組み入れの重要性などを解説しています。
本書は、現場リーダーの皆さん方から管理・監督者の方には、改善活動に関わる基本の確認のためにも読んでおいて頂きたい一冊です。

品質改善活動で
なお本書の概要目次は、以下の内容です。
《基礎編》
1. 日常管理とは
2. 日常管理活動の内容
3. 日常管理活動の条件
4. 日常管理活動の充実
5. 標準化と品質管理活動の日常管理活動診断
《応用編》
6. 日常管理活動の実践例
7. 利益管理
8. 原価管理
9. 工程管理
10. 品質管理
11. 安全・環境管理
12. 作業管理
13. 設備管理
14. 資材管理
15. 職場労務管理
16. 標準化と5S
17. チームワーク強化・士気高揚
18. 日常管理競争システム導入のすすめ
19. ISO9000シリーズと日常管理
(広告)





