ワイドショーなどでも、秋葉原大量殺傷事件についての背景をめぐる容疑者にまつわる様々な情報が取り上げられています。


容疑者の家族にまで遡っていますがとても心が痛みます。


なぜ人としての心のブレーキを外し、卑劣、極まりないカタストロフィーへの道を選択してしまったのかは、深い謎です。


本日は、「社会が目まぐるしく変化している現代という時代の中で、逆境や困難に直面したとき、それをどう乗り越えていけばいいか。冷静・前向きに自分の人生を切り拓いていくために、何が大切か」について、ベストセラー:「脳が冴える15の習慣」(「ISOの本棚」でも紹介)の脳神経外科専門医:築山 節氏が解説している本を紹介します。


「前向きな自分をつくる」、「思考の整理術−計画・実行力を高める」、「記憶を強化する技術」、「アイデアを生み出す技術」、「気持ちの整理術」について、誰にでも今日から実践できる「脳と気持ちの整理術」を伝授しています。


人生は、思い通りにならない時間が長いものとし、自分の欲しい果実を手に入れるために、目標に向かって努力し、いろいろなアプローチは大切だが、時機がこなければ手に入らない成功もあるとし、手に入るまでは、辛抱強く待つしかないとし、とくにこの「待たなければいけない」ということが分かるかどうかが、現代という難しい時代を生きるために、とても大切と、その「あとがきに代えて」で『待つということの大切さ』を説いています。


時機がこなければ手に入らないような成功が今、手に入らないことに失望して意欲を失ったり、無理な計画を立てて、それを「やらなければいけない」という思いに潰されそうになっている若者が増えている。焦って情報を脳へ詰め込もうとするほど、基礎的な積み重ねを省略しようとするほど、脳を上手く使うことは難しくなる。思考と気持ちを整理し、目の前の問題を冷静に解決しながら、目標に向かって一歩ずつ進んでいく。自分を成長させていく。結局はその方が早いはず。とも述べています。


本書:「脳と気持ちの整理術」です。


意欲・実行・解決力を高める」との副題が付いています。


本書は、著者:築山 節 氏にて、2008年4月に日本放送出版協会より、同社の「生活人新書」のシリーズの一冊として発行されています。


本書の帯には、以下のように書かれてあります。


気持ちがやすらぐ、


仕事がはかどる


前向きな自分を


つくる!


  • 「見えない敵」が脳を混乱させる。
    気になっていることを出力しよう。

  • 明日には、「明日の私」がいる。
    仕事と「私」を多次元的に捉えよう。

  • 情報は少しずつ覚える方がいい。
    「脳の中の小さな机」を意識しよう。

  • アイデアを出力することにより
    「ひらめきの連鎖」を生み出そう。

本書の『困難なときこそ、脳の原則に戻ろう』と題した「はじめに」で本書で、以下のような状況に対応する考え方を示した。


  • 目の前に難しい問題があって、不安にあっているとき、どやって前向きさを取り戻していけば良いか
  • やらなければいけないことがありすぎるとき、思考をどう整理すればいいか。
  • 良いアイデアが出ないとき、欠けているものは何か。
  • 自分を理性的にコントロールするためになにが大切か


とし、正しい脳の使い方に関係して以下のように述べています。


脳はやる気を失いやすいものだとし、見聞きした情報を忘れやすく、思考を混乱させやすいものだということです。
 大切なのは、脳の機能的な制約を理解し、それを補う使い方を心掛けることです。やる気を失いやすい脳にやる気を持たせるために、意識的に良い刺激を与えていく。忘れやすい脳に情報をしっかり覚えさせるために、少しだけ工夫をする、混乱しやすい脳に冷静さを維持させるために、問題を物理的に整理する技術を身につける。


本書は、5つの章から構成されています。


第1章では、「前向きな自分をつくる
として、意欲を高めるための基本原則(健康をベースに、脳を刺激して「欲」、「好き・嫌い」、「ほどよい興奮」のどれかを高める。「できること」が増えると好きになる。)にはじまり、やる気が出ないときの対処法、脳をリフレッシュさせるには、「脳のエネルギーの投資先」を明確にしよう、先ず「誰のために」といった切り口で前向きな自分をつくる方法を説いています。各項目毎に、その項目の終わりで2点の習慣として行うべきポイントがまとめてあります。


第2章では、「思考の整理術──計画・実行力を高める
として、「「見えない敵」が脳を混乱させる」から「仕事を溜め込まないようにするコツ」といった5つの側面から 計画・実行力を高めるための思考の整理術を説いています。例えば、「見えない敵」からの項で思考を整理する時の原則は、「感情的な過大評価が冷静な思考を難しくする」、「沢山の問題を脳の中だけで処理できると思ってはいけない」と述べています。


第3章では、「記憶を強化する技術
として、記憶について、他人の脳の中にある知識としての情報をどのように自分の知識としていくかとのプロセスについて、「記憶は入力でなく、出力をベースとして考えた方がいい」と述べ、脳は、忘れるようにできているので、大事な知識は、「出力+再入力」して、意識的に覚える努力が大切としています。さらに、「脳の中の小さな机」を意識しよう、出力の機会にバリエーションを持たせようなど具体的な記憶を強化する方法について解説しています。


第4章では、「アイデアを生み出す技術
として、アイデアの創造について、無からうまれることはなく、「情報」と「刺激」を脳に与え、自動的な思考の整理を進ませようと説いています。さらに「「ひらめきの連鎖」を生み出そう」、「考えるほど、問題が複雑化してしまうとき」などの各観点から、良いアイデアを生み出すためのポイントを解説しています。


第5章では、「気持ちの整理術
として、感情のリスク・コントロールについて、感情を理性的にコントロールする方法として有効なのは、感情そのものでなく、感情を発生させる刺激をコントロールすることと述べています。その方法として、一つは、感情を発生させる刺激の量を6:3:1(すなわち、自分にとって「好ましいこと、楽なこと」が6、「少し嫌なこと、面倒なこと」が3,「すごく嫌なこと、面倒なこと」が1の割合)になるように予定を調整すること。また「自分にとって「嫌なこと、面倒なこと」を無くすと、次の「嫌なこと、面倒なこと」が発生し、「嫌なこと、面倒なこと」は、無くならないということを、むしろ、あって当然だと考え、受け入れるようにすることが大切と述べています。また「解釈を変え、不快をやわらげる方法」及び「目標を持っている人はなぜ強いのか」など気持ちの整理術について具体的に伝授しています。


本書は、脳の特質、生理のサイエンスに基づき、意欲・実行・解決力を高める手法を説得力に富んだ明快な論理で分かり易く説いています。


本書の脳と気持ちの整理術を日常生活に活用していけば、ビジネスでも家庭でもモチベーション高く、たくましく、ストレスにへこたれず、前向きな自分を少しずつ築いていく良い習慣をつくれると思われます。


脳のために良い習慣を築いていくことの重要性が痛感されます。


脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書 250)
日本放送出版協会
発売日:2008-04
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:214
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 「安心して読める」脳本
おすすめ度5 脱パニック!!
おすすめ度5 生活の基本を見失わないために読む本
おすすめ度4 気持ちを整理するヒントが見つかる
おすすめ度5 「使える・・・脳本!!」

なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 前向きな自分をつくる
1 意欲を高めるための基本原則
2 「やる気」が出ないときの対処法
3 脳をリフレッシュさせる技術
4 「脳のエネルギーの投資先」を明確にしよう
5 まず「誰のために」を考えよう
第2章 思考の整理術──計画・実行力を高める
1 「見えない敵」が脳を混乱させる
2 「気になっていることリスト」をつくろう
3 時間的整理──仕事と「私」を多次元的に捉えよう
4 空間的整理──仕事の効率に差をつける物の整理
5 仕事を溜め込まないようにするコツ
第3章 記憶を強化する技術
1 情報を覚えるためには努力が要る
2 「脳の中の小さな机」を意識しよう
3 記憶を引き出す手がかりをつくろう(キーワード化)
4 風景やイメージとして記憶しよう
5 出力の機会にバリエーションを持たせよう
第4章 アイデアを生み出す技術
1 想像力を高める生き方、考え方
2 「ひらめきの連鎖」を生み出そう
3 脳を休めなければ、大きな思考はできない
4 社会の「必要」に気づくために大切なこと
5 考えるほど、問題が複雑化してしまうとき
第5章 気持ちの整理術
1 脳を安定させる「感情のリスク・コントロール」
2 解釈を変え、不安をやわらげる方法
3 目標を持っている人はなぜ強いのか
あとがきに代えて




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