グレッグ・S・リード(Greg S. Reid)氏は、アメリカの実業家で、講演家でもあり、著述家としても活躍中の人物。
実業家としては、人材開発会社、マルチメディア制作会社、紳士服デザイン製造会社を設立し、業績をあげています。
また企業や大学でセミナーを開催し、前向きな心の持ち方の大切さを説いて人気を博しているとのこと。
このグレッグ・S・リード氏が、その20年以上に及ぶセールスとマーケティングに基づく教訓と成功体験に基づいて寓話を通して、平易な語り口で仕事と人生の成功法則を説いている本を紹介します。
仕事と人生の成功法則の教訓が成功カードでまとめられるという展開になっています。
本書:「成功者からの贈り物」です。
「大富豪が教えるビジネスの法則」との副題が付いています。
本書は、著者:グレッグ・S・リード(Greg S. Reid)氏による原著の「THE MILLONNAIRE MENTER」について、弓場 隆 氏の翻訳にて、2008年5月に扶桑社より発行されています。
原題の通り、大富豪のメンターが仕事と人生の成功法則を伝授するとの展開になっています。
例えば、、本書の目次ページの下にも書かれていますが、『真の豊かさとは、独り占めにすることによってでなく、人々に与えることによって得られる』といった多数の教訓がカードでまとめられています。
本書の帯には、以下のように書かれています。
全米No1ベストセラー作家が贈る、
成功への切符
著者は、持てる才能と情熱のすべてをかけて、
われわれすべての明るい未来のために尽力してくれる
-----ビル・クリントン
1章から6章までの流れのなかで自分の夢を信じて、その実現に向けて行動を起こすことの重要性を説いています。
オスカーという名の少年が新しい人生の師(メンター)となる裕福な実業家ロイとアイスクリーム店の前で出会うのが出発点です。
オスカーとロイとのやりとりを通してキーとなる教訓が成功カードとして登場し、確認されるといった展開になっています。
ロイがオスカーのメンターになり、月に1回アイスクリーム店で会うことの約束をします。
オスカーは、ロイから成功者が実践すべき「夢を実現するためには」、「極秘の営業テクニック」、「リーダーシップ」、「目標達成への道」などをテーマとした示唆に富んだアドバイスを受けて、好奇心に富んだ少年から物心両面で豊かな大人へと成長する過程が寓話として描かれています。
結果、10年の歳月が経過し、オスカーは、自分の出版社も立ち上げるベストセラー作家になっていきます。
そして、歴史は繰り返し、オスカーは、自分がメンターの立場で新しい少年に向かって、自分がロイから最初にもらった『夢とは、現実に存在するが、まだ行動を起こしていない状態のこと。』というカードを少年に渡すというところでこの寓話は、終わっています。
7章には、1章から6章の物語で登場したロイの成功カードがまとめられています。
共感を覚える印象的な教訓が多数掲載されていますが、2,3印象に残った教訓を紹介します。
「状況を売る→状況が売れる
感情を売る→感情が売れる
感情をともなう状況であれば、確実に売れる」
「自分が望むものを手に入れるためには、
まず、人がのぞむものを手に入れるのを
助けなければならない。」
「持てる力のすべてを注ぐ。
それが人生で望むすべて。」
本書は、1時間ほどで読了できますが、中味は、充実していてなかなか含蓄に富んだ言葉が多く、仕事と人生での成功の知恵が詰まっていると思います。
こういう本は、きっと生活習慣を切り替えるトリガーになると思われますが、三日坊主で元の黙阿弥に戻ってしまわないように、継続的に実践していけるかが成功のキーポイントだと思います。
なお本書の目次は、以下の内容です。
1. 出会い
2. セールスの基本
3. ネコに商談を持ちかけるな
4. リーダーシップ
5. 目標達成への道
6. 十年後
7. 付録 ロイの成功カード
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- 2008年07月18日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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