CSRの入門書である『CSR入門−企業の社会的責任とは何か』(日経文庫)(「ISOの本棚」でも紹介)の著者が、改めてCSR(企業の社会的責任)をテーマに取り上げ、10年先を見たCSR(企業の社会的責任)について俯瞰し、CSRの本質を論じている本を紹介します。


「まえがき」で、本書の趣旨は、以下の点と言及しています。


  1. CSRについて、「コンプライアンス」、「ガバナンス」、「リスクマネジメント」、「法令に沿った環境対応」といった基本部分にとどまらず、「貧困の撲滅」、「生態系・生物多様性の保護」、「先進国の消費の在り方の再考」なども踏まえて、俯瞰的にとらえる必要がある。
  2. CSRの遂行には、CSRを統合化するマネジメント・システムが重要であり、統合化なくしてはCSRによる企業/国家の競争優位は達成できない。
  3. CSRの遂行は、一部門や専門家に任せる事柄ではない。企業経営のなかに、CSRを取り入れなければ対応に遅れをとり、企業間の競争に負けるだけではなく、日本企業、日本国そのものの地盤沈下につながる。

本書では、『「CSR=企業の社会的責任」という言葉が使われて久しいが、その解釈はあいまいで今日では、単に企業の宣伝として使われているケースも多い』と述べた上で、CSRの全体像を俯瞰的に概観しながら、マネジメント・システムのあり方、生物多様性の関連情報としてバイオミミクリー(生物から学ぶモノづくり)、CSRと先進国の消費のあり方、イギリスのCSR事情、新たな消費動向に対する優位性を高めるCSRの在り方といった内容について解説しています。


本書:「進化するCSR」です。


「企業責任」論を超えた〈変革〉への視点 」との副題が付いています。


本書は、著者:岡本 享二 氏にて、2008年7月にジェイアイピーエムソリューション より発行されています。


進化するCSR―「企業責任」論を超えた〈変革〉への視点
ジェイアイピーエムソリューション
発売日:2008-07
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:24813
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 自分なりの「CSR論」を進化させていくための良書です

本書の帯には、以下のように書かれています。


「CSR入門(日経文庫)」の著者が語る

10年先を見た

CSRの俯瞰と本質」


本書は、JIPMソリューションの月刊誌『プラントエンジニア』に「進化するCSR」として連載されたのが本書の発刊の契機となったとのことです。


「一寸先は、闇」というのが政治の世界とか言われますが、社会的な動向についてもなかなか先のことは、予見し難いものです。


先を予見するための方法論としては、一般には、過去の歴史から学ぶこととか、現在に萌芽している兆候を感受性鋭く把握するとか、近似した現象から類似性を掴む、原理原則に立ち返ってあるべき論を考える、先進事例を徹底分析し外挿してみるなどの各種の方法が考えられます。


筆者は、このような難しい側面について、日米欧のCSRについてその背景と違いについて比較したり、金融界がリードするCSRに関わるSRI(Socially Responsible Investing:社会的責任投資)やPRI(Principles for Responsible Investing:責任投資原則)等の動向を分析したり、生物や生態系の仕組みからバイオミミクリーを応用する視点に立脚したり、マネジメントシステムの重要性を強調し、統合化したCSRへの展望、イギリスでのCSRからCR(Corporate Responsibility) 、そしてSD(Sustainable Development)への変遷の経緯などを論じ、CSRの方向性とあるべき像を説得力を持って描き出しています。


ところで、CSRについては、ISO(国際標準化機構)でも、SR(Social Responsibility:組織の社会的責任)に関する第三者認証を目的としないガイダンス規格のISO 26000について2009年11月の発行を目指して推進中です。(日本規格協会のウェブサイトでは、SR(社会的責任)の国際標準化活動の経緯について紹介しています。)


本書では、上記のISOの動向については、特に触れてはおりません。


本書は、CSRについて幅広い視点から概観しており、CSRの全体像がわかるだけでなく、ある程度のCSRの将来の方向性を推測することができるように思います。


本書は、CSRに関心があるビジネスパースンにお薦めの一冊です。


なお本書の概要目次は、以下の内容です。
第1章 CSR(企業の社会的責任)全体像
第2章 CSRの基本部分「コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメント、法令に沿った環境対応」
第3章 金融界がリードするCSR ーSRIからPRIへー
第4章 生物から学ぶバイオミミクリー(Biomimicry)
第5章 CSRと先進国の消費のあり方
第6章 競争優位をもたらすCSRからみたマーケティング考
第7章 統合化したCSR
第8章 日本のCSRの将来を予感させるイギリスのCSR事情
第9章 CSRは社会の変革点
第10章 進化するCSR年表




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