大前 研一 氏からの「30~40代の現状に満足していない」、「危機感を抱いている」、「上昇志向がどん欲である」などのビジネスパースンに向けての「再起動せよ!」とのエールの書


「休みたいならやめればいい」との日本電産社長の永守重信社長に関わる「ワーク・ライフ・バランス」論争が本書の「イントロダクション」の書き出し。


そこからいつもの大前節が、例えば、以下のように炸裂していく。


いまの日本の社会で中核的な役割を担っているはずの30~40代には、駆動力(トラクション)が全くない」とし、こんなに日本が内向き・下向き・後ろ向きの閉鎖的な状況となったのは明治維新以降初めてで、いわば日本全体がトラクションがなくなった『フリーズ』した状態だとと述べています。


そして、このような現状なので、志のあるビジネスパースンにとっては、大きなチャンスが到来しているとし、周囲が揃ってフリーズしてる状態で、自分が「再起動」してグローバルに通用する人材になれば、日本企業だけでなく、世界中どこへ行っても活躍できるはずと説いています。


すでにはじまっている新大陸(=デジタル時代の新しい経済社会)で生き延びていくためにグローバルに通用する人材になるべく、自分を磨け!と成功方程式について説いています


<<ポイント>>


30~40代のビジネスパースンに向けて、最新のビジネス潮流からフリーズした状態をしっかりと認識し、志を立て「ビジネス新大陸」での成功に向けてリスタートしていくための実践的なメソッドを説いています

「ウェブ2.0」時代がさらに深化する中間管理職が不要なフラット社会のなかで、これからのビジネスは、どう変わっていくのか?

 グーグルに象徴される「新大陸エクセレントカンパニー」の条件とは、どのようなものか? 

さらには、新たに20代の「物欲・出世欲喪失世代」が登場している中で、このような部下をどのように戦力化していくか?

また「ビジネス新大陸」のメシの種は、着眼点は、どこにあるのか? 

そして、これから再起動のなかで習得すべき「中年総合力」とは?。 ……等々、充実したボリュームとなっています。

本書:「サラリーマン「再起動」マニュアル 」です。

本書は、著者:大前 研一 氏にて、2008年9月に小学館 より発行されています。

サラリーマン「再起動」マニュアル
小学館
発売日:2008-09-29
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:18
おすすめ度:4.5
おすすめ度4 新大陸で生き抜くための心構えが書かれています。
おすすめ度5 目線を上げれば、背筋も伸びる
おすすめ度4 おーい?、陸が見えたぞ?、みんながんばれ?
おすすめ度4 300ページ超えの厚さに圧倒され
おすすめ度5 大前研一ファンはもちろん、全ての中高年サラリーマン必読の書!!

<<本書のエッセンスの一部>>

本書の帯には、以下のように書かれています。

日本が“フリーズ”している今こそ、自分を磨くチャンスだ!

こんな方には、ぜひ本書で「再起動」をおすすめします。

  • 「時間がない」が口癖
  • 発想力がなくプレゼンも苦手
  • お金をかけずに英語力を上げたい
  • 「ウェブ2.0」の意味がわからない
  • 部下の若手社員が指示に従わない

ビジネス新大陸の『メシの種』はここにある


本書は、「志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない」と題した[イントロダクション]にはじまり、5つのフェーズ[章]ならびに今日の社会的なニーズを先読みした新大陸の「メシの種」を論じた[エピローグ] とから構成されています。


ざっとした内容を紹介します。


第1章では、「なぜ今「再起動」が必要か? [現状認識]」
として、今の時代背景を分析し、見えない大陸=新しい経済の出現についてアナログからデジタルに、リアルからバーチャルへ、モルタル(現実の店舗)からクリック(サイバービジネス)への大きな転換期を迎えていると述べ、旧大陸の環境に過剰適応した30~40代のビジネスパースンが、新大陸で生き残っていくために、プロジェクトマネジメントができる人材が求められていることなど含めて「再起動」が必要となっているしています。

第2章では、「再起動」のための準備運動 [基礎編]」
として、これからの再起動に向けての準備運動として、タイムマネジメントの方法にはじまり、自己投資に関わる基本的な考え方や時代にマッチした生き方などを説いています。


第3章では、「「中年総合力」を身につける [実践編] 」
として、新大陸の時代のできるビジネスパースンに求められる要件・力量について「中年総合力」を身につけるとして、「プロジェクトマネジメント」の基本から、インプット力の重要性、といった点など交えて、第二の人生が開けるゼネラリストを目指せとそのために身につけておくべき能力について論じています。


第4章では、「 ”新大陸エクセレントカンパニー”の条件  [事業分析編]」
として、「デル」、「H&M」、「鴻海」などの企業事例など分析しながら、これからの『新大陸エクセレントカンパニー』にはどのような条件が必要かを論じています。


第5章では、「 「ウェブ2・0」時代のシー・チェンジ  [メディア編]」
として、「ウェブ2・0」時代にメディアがどのように変貌していくかを「放送」が「通信」のの一部になるとして、「ユーチューブ」の展望など交えて、このような潮流のなかで企業はどのように対応すべきかなどを論じています。


さらに「新大陸の”メシの種”はここにある」と題した[エピローグ] で、21世紀の世相の変化、世界を視野においた時にどのようなビジネスのニーズが拡大していくかについて展望しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書は、まさにビジネスパースンに向けての「再起動せよ!」との強いエールで、ビジネスパースンには、良い刺激を与えてくれる『元気の出る本』と思います。


ただ、本書では、新大陸の社会の前提として自由主義の弱肉強食の世界として取り上げています。


しかしこの価値観もさらに見直すべき激変している環境下にあるように思います。


どうも自由主義の弱肉強食の世界が行き過ぎると今日のアメリカのような状況になる懸念があり、弱肉強食のサバイバル競争で成長してきた企業でも、社会的な影響から自然競争のまま放置できずに公的資金の注入が必要な統制の世界まで突き進むようなことがあるのでさらに新たな秩序を含むウェブ3.0時代を真剣に考えていくことが必要になっているように思います。


とは、言ってもビジネスパースンのこれからの生き方論としては、全くの正論で実に共感させられる本です。


<<まとめ>>


最近は、厳しく指導してくれる上司が減っているようですが、本書は、迫力を持ってそれでいいのかと厳しく叱正してくれるビジネスパースンの生き方についての良い啓蒙書となっています。


コストパフォマンスも優れたお奨めのビジネス書です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
[イントロダクション] 志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない
フェーズ1 第1章 [現状認識] なぜ今「再起動」が必要か?
フェーズ2 第2章 [基礎編] 「再起動」のための準備運動
フェーズ3 第3章 [実践編] 「中年総合力」を身につける
フェーズ4 第4章 [事業分析編] ”新大陸エクセレントカンパニー”の条件
フェーズ5 第5章 [メディア編] 「ウェブ2・0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ] 新大陸の”メシの種”はここにある




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