針穴直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」や、携帯電話の小型化を可能にしたリチウムイオン電池ケースの量産化等により「世界一の職人」としてこれまでにも何回もマスコミ等で紹介されている岡野 雅行 社長。
いまも現役で活躍されている金属加工・金型技術のプロ職人社長が、「世渡り力」としてこれまでたくましく生き抜くなかで鍛え上げてきた人生の知恵:「人と情報のマネジメント」について語っています。
本書の「はじめに」でも述べてしますが、こんなことが「人と情報のマネジメント」で大切なことと説いています。
- 重要な情報が飛び交う集まりに「あいつを呼ぼう」と言われるには?
- 人に「あいつは面白い」と思われるには?
- 上の立場の人を動かす方法
- 1円もかけず、お願いもせず、相手が自分をPRしてくれる方法
- 何倍にもなって返ってくるお金の使い方
- 言いにくいことをキッチリ伝え、意見を通す方法
- お金がなくても一流どころとつきあう方法
- 自分のアイデア・ノウハウを守る
- 「前例がない」を盾にとる人を突き崩す
- ナメてくる相手を返り討ちにする
- 権威をカサに着てくる人をギャフンと言わせる
理を押さえた説得力ある筋論と江戸っ子職人気質の岡野節が炸裂しています。
<<ポイント>>
岡野 雅行 社長の語る人生哲学としての「世渡り力」論
「頭がいい」と「仕事ができる」は違うぞと、町工場の大将として知識を超えたたくましい知恵で生き抜いてきた世界を痛快に説いています。
将来性ある技術を見極めるために大企業から情報を取る方法や自分の資源である腕(スキル)を最大限生かす「世渡り力」の鍛え方などを公開しています。
本書:「人生は勉強より「世渡り力」だ! 」です。
「腕(スキル)を生かす人づきあいの極意」との副題が付いています。
本書は、著者:岡野 雅行 氏にて、2008年6月に青春出版社より「青春新書」の一冊として発行されています。
着想の本、交渉の本、演出の本としての価値大
本音で書かれた成功への指南書
大手企業をギャフンと言わせたいあなたにお勧めです。
一瞬、誤解してしまうタイトルだが中身は面白い!!
<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯には、以下のように書かれてあります。
村上龍氏絶賛!
世界一の職人である岡野さんは、
『人と情報の使い方』でも
世界有数の達人だ!
本書は、7章から成ります。
興味深いエピソードを交えて岡野流の「世渡り力」の話題が満載されています。
小気味よい岡野節が炸裂し読むと元気が出る本となっています。
2,3の印象深いと感じた一端を紹介します。
「世渡り力ってのは、こすっからく生きていく、安っぽい手練手管なんかじゃないぞ。人間の機微を知り、義理人情をわきまえ、人さまにかわいがられて、引き上げてもらいながら、自分を最大限に生かしていく、『総合力』なんだよ。」(「腕だけじゃダメなんだ」より)
「誰にだって嫌なヤツ、気にくわないヤツがいるだろ。理由はそれぞれだろうけど、ふつうだと、そんなヤツとはなるべく距離を置こうとか、つきあわないようにしようとかって思うわけだ。だけど、イヤな人間にも使い道はあるんだよ。
(略)
嫌なヤツに関して、学校じゃ「誰にでも良い面があるから、そこを見ましょう」とか、せいぜい「君子危うきに近づかず」くらいのことしか教えてくれないけど、話にならないね。こういうのが世渡りの知恵、世渡り力ってもんなんだ。」(「イヤなヤツを使いこなす知恵」より)「俺は仕事を頼みに来た担当者が人間として信用できるかどうかで、引き受けるかどうかを決める。大企業だろうが、お金を積まれようが、担当者が、「コノヤロウ、信用できねえな」ってときは、仕事は受けない。
(略)
自分の仕事は安売りしちゃダメなんだ。そのためには、人にできないことをやらなきゃな。誰にでもできることなんてのは、相手の言い値でやるしかなくなるんだよ。できないことだから、値段を自分でつけられるんだ。」(「自分の仕事を安売りするな!」より)
<<本書で何が学べるか?>>
本書は、気楽に読めるのでとにかく読んでみることをお奨めします。
本書には、あらゆるビジネスで必要な人付き合いのツボから自分の強みを生かしたたくましい生き方といった『人と情報の活用』の知恵が溢れています。
<<まとめ>>
岡野社長ならではの着眼点、空気の読み方、自分の強みの生かし方など面白いエピソードとともに自分の鍛え方からしたたかで逞しい生き方を学ぶことができます。
なお本書の概要目次は、以下の内容です。
1章 “おいしい情報”を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の“敵”から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方
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- 2008年11月05日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ
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