マーケッター・神田昌典と経済評論家・勝間和代がこれだけは読んでおきたい「フレームワークのある本」のビジネス書を100冊選び、エピソードを交えながら読みどころを解説しています


10年後あなたの本棚に残る本ということで神田氏が「ビジネスで劇的な効果を挙げる50冊」(−「スピード情報編集法」としてのフォトリーディングの実践」)を、勝間氏が「プロフェッショナルの基礎体力を作る50冊(−「1か月に100冊読む」読書投資法&フレームワーク読書術)を選びリコメンドの背景など解説しています。


両者のカラーが特に反映された特徴的な点としては、これだけは絶対に読もう!「究極の10冊」のなかに、神田氏は「リアルなビジネスの世界を教えてくれる教科書」として自身のコンサルタントとして独立した時代に実は、一番役立ったと振り返りながら『ナニワ金融道』、さらに「今理解できなくとも枕元に置けばいいことが」とリーダーシップの発揮のための『第8の習慣』を取り上げられています。


一方の勝間氏は、これだけは絶対に読もう!「至高の10冊」のなかに、「膨大な調査によって作られた価値あるフレームワークを提示している」として『急に売れはじめるには訳がある』、さらに「自分自身のブルー・オーシャンを見つけよう」として『ブルー・オーシャン戦略』などを取り上げています。


<<ポイント>>


神田氏、勝間氏が厳選した推奨のビジネス書。


本書の「はじめに」で「本の選択は、知識との出合いではなく、人との出会いである」と神田氏は述べています。


良い本(佳書)との出会いについて、安岡正篤氏は、以下のように述べています。佳い人や佳い山水には、なかなか会えないが、佳い書物だけは、いつでも手に執(と)れると。


佳書によって、我々はしみじみと自分自身に話すことができるのであります。天地が壊れる時も、ああ天地が壊れると語れるのであります。これこそ天地の外に立つのであります。」

神田氏、勝間氏のその本とのエピソードを中心に、読者の目的別に推奨本を取り上げ解説しています


本書:「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」です。


本書は、神田 昌典 氏ならびに 勝間 和代 氏の共著にて、2008年10月にダイヤモンド社より発行されています。


10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
ダイヤモンド社
発売日:2008-10-31
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:16
おすすめ度:3.5
おすすめ度4 本に書かれている事は、実践して自分の物にすることが重要。
おすすめ度4 信じる
おすすめ度3 本の紹介の本
おすすめ度2 二大教祖にあやかりたい人向け
おすすめ度5 書評を超えた書評

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの折り返し部には、「神田昌典・勝間和代「いかにして、10年後あなたの本棚に残る本を選んだのか?」」と題した巻頭対談から以下の言葉が紹介されています。


神田昌典

僕はいまもって、ビジネスの発想が料理のレシピなんです
 どんな材料を何グラム入れて、何分かかければ形になるとか。
 「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」なんて、
 まさに『60分間クッキング』(笑)」

勝間和代

私のフレームワーク思考の原点は
 『なぜだろうなぜかしら』シリーズや
 学研の『宇宙のひみつ』『からだのひみつ』など、
 『ひみつ系の本』にあると思います」


本書の「はじめに」で神田氏は、以下のように述べています。


としてはあなたの学びになるだけではなく、友人になれる本を選びました
MBAで使われる教科書のような本ではなく、むしろそこから抜け落ちてしまう、生きるための知恵をくれる本です。
頭でっかちにならずに、道なき道をグングン進められる力をくれるような本をリストにしました。
勝間さんが選択された、混乱する情報を見事に整理し、目の前がパッと開けるような本のリストと組み合わせることで、あなたの仕事上での実力と評価を上げる、力強い味方になってくれると思います。
(略)
本書をきっかけに、あなたの才能と個性が解放され始めるでしょう。本書のリストに、あなたが行動するうえで悩み、ぶつかるたびに手にした自分自身の本を加えてください。そうしてできた10年後の本棚は、まさに未来のあなたを映し出します。本を手に取るということは、未来のあなた自身に出会っているのです


本書のざっとした構成は、巻頭対談に続き、「神田昌典「ビジネス書を読む意義と“スピード情報編集法”としてのフォトリーディングの実践」 」、ならびに「勝間和代「1か月に100冊読む勝間式読書投資法」」との各巻頭インタビューがあります。


そして、「神田昌典が初公開! この本だけは絶対読もう! 究極の10冊」ならびに「勝間和代が厳選! この本だけは絶対読もう! 至高の10冊」と両者がそれぞれ10冊の厳選した本について紹介しています。


さらに ビジネスシーンや目的に合わせ、「神田昌典が語る「10年後あなたの本棚に残る40冊」はこれだ! 」と「勝間和代が語る「10年後あなたの本棚に残る40冊」はこれだ! 」と題して、それぞれの10年後に読者の本棚にきっと残るであろうそれぞれ40冊の本を取り上げています。


また巻末付録として『全国カリスマ書店員9名が語る! 私の思い入れのある1冊』、『神田昌典・勝間和代が明かす「年齢別」読書年表 』 、『神田昌典・勝間和代の厳選オーディオブック37+DVD3選』が紹介されています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書の100冊の本は、まさに著者の個性が反映されたものになっているように思います


読書の秋という言葉も最近では、余り耳にしなくなりましたが、佳書との出会いの契機になる一冊が本書から見つかるかと思われます。


ドッグイアーといわれ10年の変化には激しいものがありますが、果たしてあなたの10年後の本棚にはどんな書籍が残るのでしょうか。


<<まとめ>>


本書は、神田昌典と勝間和代がこれだけは読んでおきたいビジネス書を100冊選び、エピソードを交えながら読みどころを解説している本です。


なお本書の目次は、以下の内容です。
・巻頭対談――神田昌典・勝間和代「いかにして、10年後あなたの本棚に残る本を選んだのか?」
・巻頭インタビュー――神田昌典「ビジネス書を読む意義と“スピード情報編集法”としてのフォトリーディングの実践」
・巻頭インタビュー――勝間和代「1か月に100冊読む勝間式読書投資法」
・神田昌典が初公開! この本だけは絶対読もう! 究極の10冊
・勝間和代が厳選! この本だけは絶対読もう! 至高の10冊
・神田昌典が語る「10年後あなたの本棚に残る40冊」はこれだ!
−大ヒットを飛ばしたいときに読む9冊
−経営マネジメントに強くなる8冊
−未来を見通す力をつける6冊
−1%の本質を見抜く力をつける7冊
−壁にぶつかったときに読む10冊
・勝間和代が語る「10年後あなたの本棚に残る40冊」はこれだ!
−壁を乗り越えたいときに読む8冊
−あなたの潜在能力を開花させる6冊大ヒットを飛ばしたいときに読む5冊
−経営戦略のプロフェッショナルになる8冊
−未来を見通す力をつける4冊
−人間・歴史を知る9冊
・巻末付録1全国カリスマ書店員9名が語る! 私の思い入れのある1冊
・巻末付録2神田昌典・勝間和代が明かす「年齢別」読書年表
・巻末付録3神田昌典・勝間和代の厳選オーディオブック37+DVD3選





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