ゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラー、フォードの米国「ビッグスリー」の経営危機と米国政府による救済に向けての取り組みも手詰まりとなりつつあるといったニュースが連日、話題になっています。


ビッグスリーのトップが揃ってテレビに登場していますが、今日の状況を招いてしまった責任は、大きなものがあります。


また米自動車メーカー救済に向けての取り組みが就任を控えたオバマ政権最大のアキレス腱になるかと言われています。


世界最大の自動車メーカーとなったトヨタ自動車ですら、今期の営業利益は七割以上減る見通しと発表されています。


国内の自動車業界でも、減産や人員削減、工場閉鎖といった動きが広がってきています。


企業の社会的責任もないがしろに、最大の経営資源である人をモノのごとく処遇し、簡単に辞めさせるといった安易な打開策は罪悪とも言えます。


しかし厳しい環境を嘆いても状況は、変わらないし、また逞しく前向きにチャレンジしないと道は開けないので、何事にもへこたれず個人として力をじっくりと溜めておくことが肝心だと思います。


ISO/TS16949は、自動車産業で世界的に認められている唯一の品質マネジメントシステム(以降、QMSと略)規格で、ISO9001がターゲットとする顧客満足とQMSの有効性の改善に加え、品質、生産性、コストといった製造業のパフォーマンスの継続的な改善を対象としていることから従来の自動車業界のサプライチェーンに属する自動車部品メーカーに加えて、電子機器・部品メーカーや化学素材関係の企業での認証が増加しています


製造工程のロスの予防や製造工程のバラツキの低減がISO/TS16949の意図する点でもあるため自動車産業だけでなく製造業の質マネジメントの改善に活用できる規格として評価されているためと考えられます。


ISO/TS16949では、ISO/TS16949:2002(TS2)規格の要求事項以外に、顧客固有の要求事項があり、その中にコアツール(core tool)と呼ばれる米国「ビッグスリー」によって準備された参照マニュアルがAIAG(automotive industry action group:米国自動車産業アクショングループ)から発行されています


ISO/TS16949コアツールには、先行製品品質計画コントロールプランAPQP&CP)、製品承認プロセスPPAP)、故障モード影響解析FMEA)、統計的工程管理SPC)、測定システム解析MSA)の5種類が含まれます。


このコアツールは、ISO/TS16949:2002規格およびISO/TS16949規格の指針であるIATFガイダンスでも幅広くその適用が要求されています。


本日は、ISO/TS16949コアツールのなかで、とくに故障モード影響解析FMEA)、統計的工程管理SPC)、測定システム解析MSA)を取り上げ、最新版の参照マニュアルの内容を反映し、分かり易く図解で説明するとともにその実施事例を含めてその活用を解説している本を紹介します


<<ポイント>>


ISO/TS16949のコアツールのうち、故障モード影響解析FMEA)、統計的工程管理SPC)、測定システム解析MSA)の基礎の解説と実施方法の解説書


これまでにも故障モード影響解析(FMEA)、統計的工程管理(SPC)の参考書は多く発行されているが、これらの一般的な技法とISO/TS16949での要求内容は異なっており、また測定システム解析(MSA)の解説書は、ほとんど見あたらないとし、本書でコアツールが理解でき、活用もできるように解説しているとしています。


本書:「図解 ISO/TS16949 コアツールできるFMEA・SPC・MSA」です。


本書は、著者:岩波 好夫 氏にて、2008年11月に日科技連出版社より発行されています。


図解ISO/TS16949コアツールできるFMEA・SPC・
日科技連出版社
発売日:2008-11
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:283705

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙カバーの折り返し部には、本書のお奨め読者について以下のように書かれています。


  1. 自動車産業のビジネス・パスポートとなるISO/TS16949認証取得(審査登録)を検討中の企業の方々
  2. ISO/TS16949のFMEA、SPC、およびMSAの各コアツールについて理解し、自らそれらを実施できるようになりたいと考えておられる方々
  3. 一般的な品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001システムにおいて、FMEA、SPCおよびMSAの各コアツールを活用し、レベルアップさせたいと考えておられる方々

本書は、4章から構成されています。I


SO/TS16949コアツールについての概要の解説に始まり、2~4の各章で、FMEASPCMSAの順に各ツールの基礎、その特徴と概要、基本の手順の解説、実施事例を交えての図解解説といった形で、その使いこなし方法を解説しています


全体的に、プロセスフロー図、チェック表、ブロック図、グラフ、概念図などの多数の図表を交えて分かり易く解説しています。


また少し複雑な統計的な計算部分は、基本的にExcel関数を用いて実施されています。


また付録としてISO/TS16949コアツールでよく用いられる用語について「用語の解説」が添付されています。


ざっと概要を紹介します。


第1章では、「ISO/TS16949とコアツール
と題して、本書で取り上げている故障モード影響解析(FMEA)、統計的工程管理(SPC)、測定システム解析(MSA)の3つのコアツールについて、ISO/TS16949における位置づけや特徴について解説しています。また一般的に活用されている技法とISO/TS16949の要求上での相違点を解説しています。さらにISO/TS16949の認証審査に関するコアツール審査のポイントを審査での主な確認事項についてのチェック表など交えて解説しています。


第2章では、「FMEA故障モード影響解析
と題して、故障モード影響解析(FMEA)の基本とFMEAの実施方法を解説しています。とくに自動車用のベアリングの例を取り上げ設計FMEAおよびプロセスFMEAの実施手順を丁寧に解説しています。なおこのFMEAの解説では、最新版となる2008年8月改訂のFMEA参照マニュアル(第4版)が反映されています。


第3章では、「SPC統計的工程管理
と題して、「SPCとは」として、統計的工程管理(SPC)の工程変動の原因、統計的管理状態、工程能力、管理図の基本といった基礎的な事項からはじまり、X(エックスバー)-R管理図などの計量値管理図および計量値管理図の作成手順、工程能力評価、工程能力指数と不良率、損失関数などのSPC技法を解説しています。


第4章では、「MSA測定システム解析
と題して、「MSAとは」として、MSAがなぜ必要か、その目的、MSAの変動の種類とその原因といったMSAの基礎にはじまり、計量値のMSA手法について、安定性、偏りおよび直線性の評価、繰り返し性・再現性の評価(ゲージR&R)、さらに計数値のMSA手法としてクロスタブ(分割表)法について実施例を交えて測定システム解析(MSA)について解説しています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ISO/TS16949コアツールのなかで、とくに故障モード影響解析FMEA)、統計的工程管理SPC)、測定システム解析MSA)を取り上げ、最新版の参照マニュアルの内容を反映し、分かり易く図解で説明するとともにその実施事例を含めてその活用を解説しています


ツールは、活用してこそ、その効力が発揮されます。これらのコアツールについて、その手法を単に理解するだけでなく、実際に読者がこれらのコアツールを活用できるようにとの観点からよく配慮された構成になっています。


本書でのコアツールの解説は、ISO/TS16949だけでなく、自動車以外の製造業でのISO9001の深化の観点からも大いに役立つ内容です。


<<まとめ>>


本書は、その基礎から実務での活用手順までが具体的に解説されている分かり易いISO/TS16949コアツール故障モード影響解析FMEA)、統計的工程管理SPC)、測定システム解析MSA))の入門書と思います


なお本書の目次は、以下の概要です。
第1章 ISO/TS16949とコアツール
1.1 ISO/TS16949とコアツール
1.2 ISO/TS16949コアツールの特徴
第2章 FMEA故障モード影響解析
2.1 FMEAの基礎
2.2 FMEAの実施)
第3章 SPC統計的工程管理
3.1 SPCの基礎
3.2 管理図の基本
3.3 計量値管理図
3.4 計数値管理図
3.5 工程能力
第4章 MSA測定システム解析
4.1 MSAの基礎
4.2 計量値の測定システムの解析
4.3 計数値の測定システム解析








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