2009年 資本主義大崩壊!」が本書のタイトル。


最近は、経済問題を取り扱う本となると特に悲観的で刺激的なタイトルがつけられるようです。


本書の「2009年、金融恐慌は産業恐慌、そして生活恐慌になると」と題した「まえがき」でも筆者の船井氏は、朝倉 慶氏のレポートなど紹介しながら、本書には、普通一般に公開する著書には50%以上のことは本音では書けないものだが、本書では、100%本音を書いたとし、「資本主義は2009年中に大崩壊するだろうと心底から思っています」と繰り返し述べています。


<<ポイント>>


船井 幸雄 氏による経済見通しの展望とその対処法を論じた本。


エゴ優先の経済システムがもたらした未曾有の窮地は、避けがたいとし、その環境下で日本人はどう対処するべきかなど論じています


本書:「2009年 資本主義大崩壊!」です。


いよいよ断末魔の最終章が始まった 」との副題が付いています。


本書は、著者:船井 幸雄 氏にて、2008年12月にダイヤモンド社より発行されています。また本書には、インタビューとして櫻庭 雅文 氏のコメントが多数、挿入されています。


2009年 資本主義大崩壊!―いよいよ断末魔の最終章が始まった
ダイヤモンド社
発売日:2008-12-12
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:23
おすすめ度:2.5
おすすめ度1 宗教?
おすすめ度2 船井氏への回答
おすすめ度2 資本主義崩壊はいいけど・・・
おすすめ度5 これから実体経済で起こる事
おすすめ度2 不況を煽るだけでは…

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯、並びに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれてあります。


株価底抜け、天井知らずの円高で日本はこうなる!

エゴ優先の経済システムがもたらした未曾有の窮地に、日本人はどう対処するべきか?

あの世界大恐慌をはるかに上回る困難が訪れる!

グローバル化した経済のもと、かっての世界大恐慌を比較にならないスピードで経済クラッシュの波は伝播しています。いま、日経平均 5,000円などと言うと突飛な感じがするかもしれませんが、これからは逆にそれが当然だと思われるような事態が続くことになるでしょう。


本書は、『2009年、金融恐慌は産業恐慌、そして生活恐慌になる』と題した「まえがき」に続く、5つの章と、「「有意の人」の意向は矛盾解決!」と題して、筆者の「船井幸雄ドットコム」のホームページでのトピックスを取り上げて紹介している付章から構成されています。


第1章:「いよいよ資本主義が本格的に崩壊しはじめた」と第2章:「日経平均5000円、1ドル50円の時代がくる!」で今回の世界不況の今後の展望を論じています。朝倉慶氏の「断末魔の資本主義」という本にまつわるレポートや、櫻庭 雅文 氏のコメント、藤原直哉氏のレポート、副島 隆彦氏の「恐慌前夜」からの抜粋、船井氏自身の銀行とのやりとり、岡三証券の[2009年度にかけての債券相場見通し」など引用しながら解説しています。そして、今回の世界同時不況は、3年くらいでは回復の可能性はないとも断言しています。


第3章では、「エゴを追求するシステムが人類と地球を追い込んだ
と題して、なぜこのような事態に陥ったのかといった点に関係して、我が国の憂うべき実態として、勉強不足で責任逃れをする政治家と官僚が我が国の病巣であるなど論じた上で、エゴを追求するシステムが人類と地球を追い込んだとし、「天の理」にかなった生き方が問題を解決する方法だと述べています。資本主義崩壊といった大上段の話から少し神秘的な世界へと議論が転じている印象があります。


第4章では、「死をはじめて意識して本当のことがわかった
と題して、筆者の病気の体験談を中心に病気はサムシング・グレートからの警告であり、人には、各自、使命と役割があると述べ、「百匹目の猿」現象を紹介し、エゴを中心とした考え方を捨てて新しい時代の価値観を身につければ、素晴らしい時代の扉が開くはずである。すでに、大勢の人たちがそれに気づき、実際に動きはじめようとしていると述べています。


第5章では、「資本主義崩壊後の新時代を生き抜く哲学
と題して、この危機は、5年や10年で終わることはなく、食糧危機という最悪の事態を迎えると述べ、けれども、各人が「良心」と「天の理」に従って自分の長所を活かし、世のため人のため、自分のためにという哲学の必要性を説いています。日本は食糧を輸入できなくなるそのときのために備えることが必要。日本の次世代を支えるのは本物技術と新しい産業としての農業であると述べています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書で著者が言いたかったことは、今回の世界大恐慌で懸念される事態へのしっかりとした覚悟を持つこと、そしてエゴを中心とした考え方を捨てて新しい時代の価値観を身につければ、素晴らしい時代の扉が開くはずで、すでに「百匹目の猿」現象が起きはじめているとの論になるように思います


<<まとめ>>


本書は、資本主義崩壊といった最悪のシナリオを展望しています。その対処法は、これからさらに悪化していく経済恐慌に対する処方箋というものではありません。


個人としての対処法について、少し神秘的な世界ではありますが、厳しい環境下にあっても生き抜くための船井流の人生哲学を説いています。


なお本書の目次は、以下の内容です。
まえがき 2009年、金融恐慌は産業恐慌、そして生活恐慌になる
第1章 いよいよ資本主義が本格的に崩壊しはじめた
第2章 日経平均5000円、1ドル50円の時代がくる!
第3章 エゴを追求するシステムが人類と地球を追い込んだ
第4章 死をはじめて意識して本当のことがわかった
第5章 資本主義崩壊後の新時代を生き抜く哲学
付章 「有意の人」の意向は矛盾解決!





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