環境、運輸などの業界紙で記者として活躍のかたわら、雑誌、フリーペーパー向けに原稿執筆、写真撮影なども行っている著者:奥野 宣之 氏の「情報は1冊のノートにまとめなさい」(「ISOの本棚」でも紹介)に続く第2段の本を紹介します。
A6サイズのノートに情報を集約し、パソコンを使った検索術と組み合わせて行う有効な情報整理についてのノウハウを公開した前著は、27万部と突破したとのこと。
今回は、読書により得られた情報を有効に活用できるように「インストール・リーディング」とネーミングし、100円位のノートとペンをサポートツールとして利用する本との付き合い方を説いています。
「インストール・リーディング」というPCのHDDにプログラムをインストールするようなネーミングとなっていますが、その趣旨は、本のエッセンスが読書を通じて個人的な成長に結びつけ真に役立てられることを意図した手法になります。
苦労して読書してもそれが自分の血肉にならないと意味がないとし、本の情報を着実に自分の「財産化」する方法と筆者は述べています。
<<ポイント>>
本の情報を自分の財産として活用できるようにするためのノートを活用しての情報整理術を説く本。
本を「探す」「買う」「読む」「活用する」といった各段階をマネジメントして、本の内容を頭に落とすための本からの情報整理術を説いています。
本書:「読書は1冊のノートにまとめなさい 」です。
「100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング 」との副題が付いています。
本書は、著者:奥野 宣之 氏にて、2008年12月にナナ・コーポレート・コミュニケーションより発行されています。
読書術と言うより情報管理術
参考になった
著者が使っている探書リスト、、
読書術の王道
ちょっと無理あり<<本書のエッセンスの一部>>
本書の帯ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれてあります。
なぜ読んだのに覚えていないのか?
多読・速読より、本をきちんと「財産」にする知的生産リーディング
多読・速読より一冊ずつきちんと頭に落とす読書術
本書は、6章から構成されています。
第1章では、ノートを活用して読書情報を「財産化」する読書の成果をマネジメントする「1.日常的に接した情報から目的の本をリストアップする【探書リスト作成(第2章)】」→「2.不要であると思われる本を避け、有用と判断される本のみ効率的に購入する【指名買い(第2章)】」→「3.二枚の付箋を用いて重要ポイントをチェックする【マーキング】→「4.『ねぎま式読書ノート』で自分の視点を作り出す【読書ノ−ト作成(第3章)】→「5.過去の本の内容・感想を容易に取り出して、データベースとして活用できるようにする【検索テキスト作成(第4章)】の5つのフローからなる「インストール・リーディング」の概要が解説され、その詳細が上記の2~4章で解説されるという構成になっています。
また第5章では、自分の生活の中でどのように読書と向き合っていくかといった面での筆者の考え方や工夫が紹介され、第5章では、筆者が活用している「インストール・リーディング」のための関連文房具について「キャンパスノート」~「電子辞書」まで23点のインストール・グッズがどんな場面で活用しているかといった点も交えて紹介されています。
筆者は、読んだ本すべてにこの読書情報を一冊の本にまとめる「インストール・リーディング」を読者に奨めていますが、ジャーナリストとして文筆を生業とする立場ならいざ知らず一般のビジネスパースンが本の情報をノートに手間暇かけて記録していったとしてその労力に見合った成果が得られるのかどうかが少し気になります。
筆者は、そこは、「2008年12月29日『○○○○』読了、面白かった。」といった程度の簡単な感想でも効果があるので、そこから習慣化していくことが肝心と説いています。
私のこのブログもそうですがブログ等で書評を紹介されたりしている人には、筆者のこの方法は、興味深いかと思われます。
本書で公開されている幾つかの筆者のノウハウの一端を紹介します。
探書リストを作り、リストアップしてから選別して本を買うことは、「何のためにこの本を読むのか」という読書の目的を改めて考えてみることになる。目的がはっきりしていると、読む早さにも関係する。また自分が本当に読みたい本にも到達できる。筆者は、これをA4用紙にプリントして四つ折りにしてノートに挟んで携帯している。「本に出てきた本」などのハブ本を基点に本をリストアップすれば、読書の幅が広げられる。
読書ノートは、「続けること」に意味がある。ノートに読書メモをつけていくことがインストール・リーディングの核になる。アウトプットすることを前提に書いていくとインプットの能力がアップすることになる。読みながらペンでマーキングするのは面倒だが、2枚の付箋を使えば流れ作業でチェック可能にとなる。筆者は、「抜き書き+自分の感想」でノートをつけている。筆者は、本からの抜き書きと自分の感想を(本の著者との対話型)「ねぎま式読書ノート」と名付けた独自の方式で実施している。
ある程度のところまで読書で連れて行ってもらったら、そこから先へ自分の頭で考えることが大切。自分の感想を書くことは、本を触媒にして自分の考えを作り出すための装置となる。
筆者は、すべての情報を一冊のノートに一元化している。そのポイントは、情報を「分類せずに時系列で書いていくこと。前から順に線で区切って情報を書いていく。ノートがどんどん増えていくので、パソコンを使った参照システムを併用することが必須。このあたりは、前著の『情報は1冊のノートにまとめなさい』の、“100円ノート整理術”の手法。
インストール・リーディングでこまめにノートに「抜き書き+自分の感想」でつけていけば、情報同士が組み合わさって、仕事につながるアイデアを生み出すことも可能になる。
その他、「レファ本読書」、「ツンドク」、「からめ手読書」、「ひきちぎり読書」などの、筆者の独自の工夫による応用読書の方法も紹介しています。
<<本書で何が学べるか?>>
読書情報を有効に自分のモノにするためのノートを活用した書籍の中身の情報のマネジメントの方法についてモノ書きのプロのジャーナリストらしい視点から解説しています。
本書では、読書が着実な成果に結びつくように、有効な読書の計画からスタートする「インストール・リーディング」と名付けた方法を説明しています。
<<まとめ>>
本書では、プロの物書きのジャーナリストらしい色々のユニークな工夫が紹介されており参考になります。
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 「ノート」で読書をマネジメント
第2章 「探書リスト」で主体的・効率的に本を買う
第3章 「読書ノート」で本と対話する
第4章 ノートを活用して「アウトプット」
第5章 生活を変化させる「応用読書」
第6章 インストール「グッズ」
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