理系アタマ』というのは、筆者によると、よく言われるところの理系・文系とは少し異なり、「理系アタマ」を構成するのは、以下の4つの力のこと。


  • 「論理力(Logic)」
  • 「抽象力(Abstraction)」
  • 「計算力(Calculation)」
  • 「実験力(Experimentaion)」

この4つの力は、どれもビジネスを中心にあらゆる場面で「物事を体系立てて考える」ために欠かすことのできないもの。


とくに「営業力」や「コミュニケーション力」といった「文系アタマ」の要素が一般的にはビジネスのノウハウとして重視されることが多いが、実際に仕事の現場で成果を出しているビジネスパーソンというのは、どちらか一方の能力だけに偏るのではなく、総合的に両方の能力をバランス良くもっているもの


これまでの最先端IT技術の知識を生かし、起業家・中小企業に対して、企業の独自性を守るための知財・経営戦略のコンサルティング支援を行い、特に、経済産業省の後援により発足した起業家支援サイト「ドリームゲート」にて(専門家280人中)相談数No1を1000日間以上継続しているとの実績を持つ著者:四ッ柳 茂樹 氏は、「理系アタマ」の4つの能力の頭文字をとって『LACEの法則』と命名しています。


この「理系アタマ」のスキルと基本ノウハウについて、新入社員でも、しっかりと習得できるようにとの観点から、ストーリー形式で解き明かしている本を紹介します


<<ポイント>>


ビジネス力を高めるための論理力・抽象力・計算力・実験力(LACE)を核とする「理系アタマ」の発想法を物語り形式で分かり易く解説する書籍


本書では、入社2年目の「文系アタマ」の典型の“国分君”が主人公。


ある日、部長の命を受け、「ヨッツン」という人形を売り出すプロジェクトを任されますが、なかなか思うようにいきません。


そんなとき、名語録とともに”国分君”にコーチングをしてくれる不思議な「理系アタマ」の上司“中川さん”に『LACEの法則』に関わる教えを受けながらついには、プロジェクトを成功させるといったストーリーを通して読者も自身を”国分君”に投影しながら「理系アタマ」の何たるかについて、ステップバイステップで学べるという展開になっています


本書:「理系アタマのつくり方」です。


本書は、著者:四ッ柳 茂樹 氏にて、2009年1月にサンマーク出版 より発行されています。


理系アタマのつくり方
サンマーク出版
発売日:2009-01-07
発送時期:通常4~5日以内に発送
ランキング:2
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 文系アタマの私にも優しい本!?
おすすめ度5 「中川さん」、素敵です。
おすすめ度5 理系って難しくないんだ!
おすすめ度5 ロジカルシンキングを分かりやすく学べます

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯、ならびに表紙カバーの折り返し部には、以下のように書かれています。


風が吹いても桶屋は儲からない!?

「論理力(L)」、「抽象力(A)」、「計算力(C)」、「実験力(E)」

LACEの法則”でみるみる問題解決!

世界一わかりやすい「理系」スキルの物語。

ひとつだけはっきりといえるのは、ほとんどの仕事において、「理系アタマ」と「文系アタマ」の両方が必要とされているということです。


本書は、10章から構成されています。論理力(1,2章)、抽象力(3,4章)、計算力(5,6,7章)、実験力(8,9,10章)について、それぞれ「理系アタマ」の上司“中川さん”が主人公”国分君”へのアドバイスをするといった展開を通じて、”LACEの法則”を活用してプロジェクトの推進過程で発生する問題解決をするといったストーリーとなっています。


そして各章の終わりには、その章の解説がまとめられておりレビューすることができる構成になっています。


理系アタマ」を構成する”LACEの法則”の要素のなかにQC手法マネジメントシステムに関連する手法も興味深く織り交ぜられています。


その一端を紹介してみます。


第1章の「論理力1」として、「なぜ」を繰り返すことで、「真の原因」が見えてくるとし、問題の原因を特定するための方法で「なぜ」を繰り返すとの方法が解説されています。これは、マネジメントシステムで要求事項を満たさない不適合の発生に対して、是正処置を行う際の手法として活用されている方法です。


第3章、第4章の「抽象力1,2」として、ルール化する方法と共通点の見つけ方について、層別の考え方や、重点化のパレート図の発想、マトリックス図の考え方が少し形を変えて紹介されています。


第5章の「計算力1」として、おおよその数値から比較・判断する方法が解説されていますが、簡単にはグラフ化の考え方があります。筆者は、フェルミ推定のような目安を把握するような手法など含めて説いています。


第9章では、「実験力2」として、「同じ失敗を繰り返さない」という正に再発防止のための是正処置方法が命題になっています。


第10章では、「実験力3」として、「PDCAサイクルはいつまでも回せ」ということで継続的な改善がテーマになっています。


勿論、上記の例は、あくまで本書の一端で例えば、以下のようなキーワードも含めて、幅広く、フレームワークに沿った発想、AID(M)Aの法則、確率の予測、演繹と帰納、「法則」の活用、「多段ふるい法」、MECEの考え方、数値計算のパターン化、目安を計算してデータを生かす、計算式の分解、仮説と検証、SMARTの法則、問題発生時の原因究明法など興味深い「理系アタマ」の構築の方法がわかりやすく解説されています。


<<本書で何が学べるか?>>


本書では、ビジネスで成功するためのスキルのなかで「論理力(L)」、「抽象力(A)」、「計算力(C)」、「実験力(E)」といった「理系アタマ」のための『LACEの法則』を入社年目の国分君のプロジェクトの物語を通して解説しています


上司の「理系アタマ」の中川さんのアドバイスは、ポイントを突いて、『LACEの法則』についてわかりやすい言葉で説いています。


自分のポジションを国分君に置き換えながら読み進めるなかでビジネススキルを向上させることができるといったことが意図されています。


<<まとめ>>


ビジネスで成功するために角が取れて小粒になるということでなく、自分の個性とカラーを伸ばしながら、少し苦手だったかも知れない「理系アタマ」も補ってさらに成長したいと願うビジネスパースンには本書は、読んで頂きたい一冊です


なお本書の目次は以下の内容です。
はじめに
プロローグ
第1章「なぜなぜ坊やになろう!」
「なぜ」を考えることで、理由がわかる
「論理力1」の解説
「なぜ」を繰り返すことで、「真の原因」が見えてくる
第2章「風が吹いても桶屋は儲からない」
確率の掛け算がつながりを決める
「論理力2」の解説
三段論法の確率と、数学的な証明
演繹と帰納の違いと使い方
第3章「自分法則を発見しよう」
共通点を見つけて、ルールを考える
「抽象力1」の解説
ルール化する方法と共通点の見つけ方
法則のいろいろな種類
第4章「パターン分けしてみよう」
分類すると、わかりやすくなる
「抽象力2」の解説
分類をして、それをパターン化する方法
もれのある分類、もれのない分類
第5章「難しい暗算はやめよう」
正確な計算をせずに、すばやく判断する
「計算力1」の解説
おおよその数値から比較・判断する方法
掛け算と割り算で、すばやく計算する方法
第6章「目安を知ろう」
わかるデータからおおよその範囲をつかむ
「計算力2」の解説
調べられる材料(データ)は用意する
「目安」を計算して、データを生かす方法
第7章「早食いは儲かる?」
売上は掛け算。観察から情報を分析し、比較する
「計算力3」の解説
数値を知るために、計算式を分解する
第8章「とにかくやってみる」
仮説・検証の繰り返しが成功に導く
「実験力1」の解説
仮説の立て方、検証のおこない方
第9章「同じ失敗を繰り返さない」
計画を立てて、原因を突き止めよう
「実験力2」の解説
問題が起こった場合の原因究明の方法
第10章「終わりのない楽しさを味わう」
PDCAサイクルはいつまでも回せ
「実験力3」の解説
改善の「サイクル」を持続させる
エピローグ
文系アタマと理系アタマの相乗効果を発揮しよう
おわりに




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