「あなたは、どうして仕事しているんですか?」
「どうしてって??
そんなの
生活のために
決まっているでしょ」
もし「生活だけのための仕事」が
「楽しいからしている仕事」に
なったとしたら、いいと思いませんか?
(略)
そんなストレスだらけの仕事が
「楽しいから仕事してるんです!」
と言えるようになる。
とっておきの方法があるんです。
まさか…そんなもんあるわけない…
仕事が楽しくなる最初の一歩は、
こんな簡単なことからスタートします。
それは…
といった問いかけで本書は、始まっています。
そのとっておきの方法とは、「みとめる」こと。
「売上げのため」から「人生を楽しむ」経営ノウハウを提供しあうモエル塾を主宰。また、日本のビジネスマンに「みとめの3原則」を広める「日本みとめる会」代表を務め、また営業コンサルタントとしてセミナー開催や研修、コンサルティング活動を行っている著者:木戸 一敏 氏が「みとめの3原則」について説いている本を紹介します。
<<ポイント>>
筆者が見いだした究極の成功仕事術の「みとめの3原則」を伝授する本。
筆者が命名した「みとめの3原則」というのは、以下の3段階からなるステップのこと。
- 原則1.「受けとめる(=見とめる、見るだけという意味)」
- 原則2.「受け入れる(=認める)」
- 原則3.「受け入れ合う(=皆富(みと)める、お互いが認め合えた最高の状態の意味)}
肝心なことは、「みとめの3原則」を実践することで、これによって、
例えば、
- いつまでたっても、自分で考えようとしない部下
- いばるだけで具体的な指示ができない無責任な上司
- 上から目線で、人の弱みにつけ込む取引先の担当者
に対しても、「みとめる」ための最高の言葉の「ありがとう」を繰り返すだけで
- 人間関係がよくなり、
- 仕事がうまく回り出し、
- 業績がアップし、
- 仕事が楽しい!と言える自分になれる
との仕事の達成感が得られる仕事術を説いています。
本書:「信じられないほど仕事が楽しくなる みとめの3原則 」です。
「人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術」との副題が付いています。
本書は、著者:木戸 一敏 氏にて、2009年1月にこう書房より発行されています。
逆転発想
「みとめ」の実践が楽しみ♪
とてもカンタンだが、効果はとんでもなく高い。
一番大切な人は?
<<本書のエッセンスの一部>>
本書は、6章から構成されています。
ざっとした内容は、以下の通りです。
第1章では、「「みとめの3原則」はこうして誕生した!」
として、筆者のこれまでの中学生向け教材の営業マン、リフォーム会社の経営などを振り返り、仕事への達成感を感じることができなかったり、仕事がうまくいかなかったり、「楽しい!」と言えなかったのは、「みとめる」ことができてなかったため、特にあなたが心地よく思えない相手の行動の裏には「みとめて欲しい!」とのメッセージが隠されているといった気づきにまつわるエピソードが紹介され、「みとめの3原則」とはどのようなものかが解説されてます。
第2章では、「みとめる」ことや【そうですね】、【なるほど】といった「みとめ言葉」がどのようなメリットをもたらすかといった点について、「みとめ」による会議の活性化や、断りを「みとめ」ることで一気の売れる営業マンに変身できた、いつも失敗する部下をどのように再生させたかなどの事例を交えて「みとめ」の効用を説いています。
第3章では、「ほめ言葉」と「みとめの3原則」とを対比して、「みとめの3原則」には、以下のような「ほめ言葉」で従来は必要とされてきた常識(例えば、1.ゼスチャーが必要、2.心の底からじゃないと意味がない、3.タイプ別に考えることが必要、4.タイミングが重要、5.言葉に注意することが必要など)が必要ないので【いつもありがとう】、【なるほど】、【ありがとうございます】などの「みとめ言葉」は「ほめ言葉」と違って敷居が高くなく容易に実践できるはずであるなどここでも具体的に事例をあげて説いています。
次いで第4章と第5章で「みとめ」をマスターするための逆転発想法について、人を介さずに「みとめの3原則」をマスターするための「ステップ1:今日一日の不快な思いをした出来事を3つノートに書く」など3ステップよりなる「ひとり『みとめ』トレーニング法(第4章)」、そして、ターゲットと「みとめ言葉」を絞り込むための「ステップ1:「みとめ言葉」をかけるターゲットを決める」など3ステップよりなる「ワンパターン狙い撃ちトレーニング法」(第5章)」を持続できるための2つの秘訣を交えて説いています。
第6章では、「「みとめ」の実践報告―初心者から達人まで」
として、初心者、初級、中級、上級、達人の「上司」、「部下」、「同僚」、「取引先」、「お客様」への「みとめ」の実践例が紹介されています。また「みとめ」を実践すべき最後の一人は、「あなた自身」とし、ダメな自分や至らない自分、情けない自分を自由自在に「みとめる」ことができると、面白いくらいに仕事がうまくいくとし、最後に「家庭を大事にしない人は、仕事や会社もうまくいかない」と家族への「みとめの3原則」の必要性を強調し結んでいます。
<<本書で何が学べるか>>
本書では、まず相手を「みとめる」ことにはじまる「みとめ3原則」を実践することで人間関係がよくなり、仕事がうまく回り出し業績がアップするとし、そのために「みとめ3原則」を実践できるようにマスターするための方法を説いています。
すでにその内容は、筆者のセミナーの参加者や「モエル塾」メンバーで実践して効果が実証済みの方法とのことで、説得力に富んだ内容となっています。
人間関係において特に人材育成などの面で、褒めることの効用がこれまでにも取り上げられていますが、「みとめる」ことは、「褒められた側」が微妙に感じる不自然さもなく、実践できるように思います。
ただし、本書の「みとめ3原則」は、やはり自身の人間性を磨くことと併せて実践することが大切であるように思います。
心理学的な言葉のテクニックを駆使し、どんなに心地よい言葉を並べてみてもそれがあくまで表面的なテクニックの範囲であれば、この人物はどんな人物か、本物か偽物かといったことは、簡単に見破られてしまうように思います。
【ありがとう】といった感謝の言葉が人間性から自然にでてくるようになると人間関係のスムースな潤滑剤になり、仕事面にも良い波及効果が伝播していくことになると思います。
<<まとめ>>
「みとめ3原則」は、人間関係の潤滑剤として、実践することで仕事がうまく回り出し、業績がアップし、仕事が楽しい!と言える自分になれる効果をもたらすもの。
ただ、安岡 正篤 氏がどこかで述べていましたが、言葉を語らずとも後ろ姿で徳や力は、背中に出ると。
前からは、多少誤魔化せても気品・精神、人間としての格・度量の広さ・包容力は、自然に背中に滲み出てくるのではないか。
やはり自身の人間性を磨くことと両方が大切と思います。
オバマが歴史的な演説とともに第44代アメリカ合衆国の大統領に就任した。
深刻な経済危機など難題が山積しているが、テレビに映った背中のシルエットは実に信頼感が持てる気がする。
なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 「みとめの3原則」はこうして誕生した!
第2章 頑張らないほど効果を発揮するのが「みとめ」だ!
第3章 ほめ言葉vsみとめ言葉 「みとめ」は難しくない!
第4章 「みとめ」をマスターする逆転発想法1 ひとり「みとめ」トレーニング法
第5章 「みとめ」をマスターする逆転発想法2 ワンパターン狙い撃ちトレーニング法
第6章 「みとめ」の実践報告―初心者から達人まで
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- 2009年01月21日
- ビジネス、自己啓発、スキルアップ | 人づくり、人材育成、職場活性化
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