環境経済学(Environmental Economics)とは、環境問題を扱う経済学の分野で、環境問題の背景にある経済の仕組みを分析することで環境問題が発生する原因を解明し、環境問題を解決するための具体的な対策を提示するといったことを課題にしています


経済活動と環境問題とは、二律背反的な関係がありますがそこをつなぎ合わせて合理性を持たせてくれるのが環境経済学ということになります。


地球温暖化対策に関する排出権取引や環境税といったものは、環境経済学の分野で誕生したものになります。


環境経済学についての分かり易い入門書を紹介します


<<ポイント>>


多数の図表を交えて環境経済学とは何かを解説している入門書


  • 排出量取引はCO削減に有効であるか?
  • 環境問題と経済との間には、どのような関係があるのか?
  • ライフサイクルアセスメントと環境会計と環境マネジメントシステム
  • 環境の価値評価と環境対策の評価

のように地球温暖化問題やゴミ問題などの身近な環境問題の具体事例を多数取り上げて環境経済学の基本と仕組みについてわかりやすく解説しています


本書:「最新環境経済学の基本と仕組みがよーくわかる本」です。


持続可能な発展をめざす経済学入門」との副題がついています。


本書は、著者:栗山 浩一 教授にて、2008年12月に秀和システム より図解入門ビジネスの「How‐nual Business Guide Book」の一冊として発行されています。


なおこちらが「環境経済学@栗山研究室」のウェブサイトになります。


図解入門ビジネス 最新環境経済学の基本と仕組みがよーくわかる本 (How‐nual Business Guide Book)
秀和システム
発売日:2008-12
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:48532

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の表紙の下部には、以下のように書かれています。


環境問題と経済の関係から具体的な対策まで徹底図解!

  • 「市場の失敗」はどうして起こるのか?
  • 「環境の値段」はどのように決める?
  • 排出権取引はCO削減に有効なのか?
  • ゴミ問題を解決するエコノミクス入門
  • 環境経営と環境マネジメントシステム
  • いますぐ使える環境評価手法の基本

本書は、13章から構成されています。


各章の終わりには、「再生紙の偽装問題」といったコラムが取り上げられています。


緑と黒の2色刷で多数のグラフ、イラスト、概念図などの図表が挿入されていてこれらを参照しながらの分かり易い解説になっています。


また各項目の解説について、『point』が緑色のブロックに要約してまとめられています。


また巻末には、付録として「環境経済学をもっと詳しく知りたい人のための文献案内」として、参考文献が紹介されています。


ざっと紹介してみます。


第1章では、「環境と経済の関係」
として、地球温暖化ゴミ問題を取り上げ、環境問題の背景にある社会経済の仕組みとの関わりについて概観しています。


第2章では、「環境経済学の基礎」
として、「市場メカニズムとは」にはじまり、需要と供給の関係、環境問題と市場メカニズムが機能しない市場の失敗までの環境経済学で用いられる基本的な考え方が解説されています。


第3章では、「環境政策と環境経済学」
として、環境規制、環境訴訟、環境税、排出量取引といった代表的な環境政策について、環境経済学の観点からの特徴を解説しています。


第4章では、「地球温暖化問題」
として、地球温暖化により生じている地球環境の問題を概観した上で、地球温暖化に関わる「京都議定書」、「環境税」、「排出量取引」などを環境経済学の観点から解説し、ポスト京都議定書のこれからの温暖化対策について展望しています。


第5章では、「ゴミ問題とリサイクル」
として、「ゴミ問題とは」にはじまり、容器包装リサイクル法、家電リサイクル法などのリサイクルの仕組みとの関係、不法投棄問題、ゴミ有料化といったゴミ問題について課題と現状について環境経済学の観点から考察しています。


第6章では、「消費者と環境問題」
として、消費者の環境問題への関心が高まっているとはいえ、環境配慮のエコ製品が必ずしも消費者に売れているかというとそうなっていないといった点など交えて、消費者と環境問題の関わりについて環境経済学の視点から分析しています。


第7章では、「企業と環境問題」
として、環境経営と環境マネジメントシステム、ライフサイクルアセスメント(LCA)、環境会計、社会的責任投資といった切り口について、かっての公害問題から地球環境問題や廃棄物問題まで企業と環境問題との関係について環境経済学の観点から解説しています。


第8章では、「環境の価値評価」
として、大気や生態系などの自然環境について市場価格が存在しないためにタダ同然に扱われて環境破壊が深刻化してきた背景があります。そこで環境保護の観点から環境の持っている価値を金額で示すことが必要になります。環境の価値を評価するための手法について、環境の価値とはに始まり、支払意思額、環境評価手法、市場データによる評価(代替法、トラベルコスト法、ヘドニック法)及び表明データによる評価(CVM(Contingent Valuation Method:仮想評価法)、コンジョイント分析)などを解説しています。


第9章では、「環境対策の評価」
として、企業や行政が取り組んでいる環境対策の評価のための公共事業の費用効果分析、環境規制評価、規制影響分析(RIA(Regulatory Impact Analysis)、環境訴訟に関わる環境評価、環境リスク、環境経営の評価などの方法について解説しています。


第10章では、「持続可能な発展
として、「持続可能な発展とは」にはじまり、経済成長と環境汚染との関係を示す環境クズネッツ曲線の成立性、グローバリゼーションなど将来までの持続可能な発展が実現するための要件は何かについて考察しています。そして持続可能な社会への転換には、経済・環境・社会の3要素を考慮することが必要とし、それに向けて環境経済学のアプローチが有効と結んでいます


<<本書に関係する書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような本書に関係する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか>>


環境問題の多くは経済と密接な関係しています。


環境問題を放置したまま経済活動をどんどん進めていくと取り返しのつかない深刻な環境破壊をもたらします。


何らかの環境対策を行うには、ただでというわけにはいかず、コストが発生してきます。


また環境を守る活動を進めたとしてもそれは、企業の利益につながることはなく、持ち出しになります。


こうした環境と経済との二律背反の問題に切り込むのが環境経済学の手法になります。


環境経済学はこうした環境問題の背後にある経済のしくみを分析することで、問題の原因を究明し、持続可能な社会を実現するための具体的な解決策を提示していく方法論になります。


こういった内容を本書では、多数の図表を用いながら分かり易く解説しています


<<まとめ>>


本書は、「環境経済学」の入門書として環境問題に関心があり、環境経済学を学ぼうとする学生・ビジネスパースンには、お奨めの1冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
第1章 環境と経済の関係
第2章 環境経済学の基礎
第3章 環境政策と環境経済学
第4章 地球温暖化問題
第5章 ゴミ問題とリサイクル
第6章 消費者と環境問題
第7章 企業と環境問題
第8章 環境の価値評価
第9章 環境対策の評価
第10章 持続可能な発展





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