我が国の多くの企業で昇格、人事評価、給与など含めた人事制度が変わろうとしています。


社会の動向に沿って「働くためのルール」:「人事マネジメント」が変化しています


その改革の波を受けるのが経営と現場をつなぐ中間の立場にある旧名:「管理職」で、人事制度改革により呼び名が「マネジャー」と呼ばれ、その仕事が管理からマネジメントへと変わります。


本書の「はじめに」の冒頭は、こういった書き出しで始まっています。


ビジネスコンサルタントとして新しいタイプのマネジャーの養成やマネジメント力の向上に取り組み、また『誰でもできる!マーケティングリサーチ』の著作でも知られる筆者:内山 力 氏 が、人事制度の歴史から説き起こし、管理とマネジメントの違い、新しい時代のマネジャーの仕事では何が求められているのかといった「人事マネジメント」の核となる考え方を解説し、さらにチームマネジメントから人材育成、人事評価などについてケーススタディを交えて実際の現場がどのように変わり、どのような力が求められるかを徹底指南している本を紹介します。


<<ポイント>>


マネジャーのための「人事マネジメント」のガイドブック


企業にあって、働くためのルールとなる「人事の仕組み」を決めるのは人事部や経営者になるが…。


しかしその仕組みを動かし実践することが求められるのは、現場のマネジャー


企業トップの目は、コーポレートガバナンス、CSRなどの社会に向いている一方で、企業の末端で働く人が高学歴化、流動化し、さらに派遣社員、契約社員と多様化してきています。


中間層の管理者は、人事制度改革の激流のまっただ中で、マネジャーへの変身が要求されているが、何をどう変えるか分からず、上下の圧迫のなかで戸惑っている―。


そんなマネジャーのための教科書として筆者が人事の最先端企業のクライアントと共に得た「人事マネジメント」のノウハウをまとめたのが本書とのこと。


本書:「「人事マネジメント」の基本」です。


人材の育成、評価からチームマネジメントまで」との副題が付いています。


本書は、著者:内山 力 氏にて、2009年1月に PHP研究所 より「PHPビジネス新書」の一冊として発行されています。


「人事マネジメント」の基本 (PHPビジネス新書)
PHP研究所
発売日:2009-01-17
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:2179

<<本書のエッセンスの一部>>


本書の帯には、以下のように書かれています。


押し寄せる人事制度改革の波---。

いま人事は「管理」から「マネジメント」へ

現場で使えるマネジャーのマニュアル決定版!

事例満載で解説するスキル&ノウハウ


本書では、以下の人事マネジメントにおける3つの行動原則というのが繰り返し説かれています。


  • 人事マネジメントの第一原則:【マネジメントはサービス提供という仕事】(マネジャーはメンバーに『マネジメントというサービス』を提供するプロフェッショナルで、マネジメントこそがマネジャーの仕事)
  • 人事マネジメントの第二原則:【マネジメントは権限委譲】(マネジャーはメンバーをマネジメントする検眼を上司から委譲されている)
  • 人事マネジメントの第三原則:【マネジメントは明日のために】(人事マネジメントは昨日の反省でなく明日のために行う)

本書は、序章に続く、4つの章から構成されています。


序章では、「人事管理から人事マネジメントへ」と題して、本書のテーマとなっている人事マネジメントに至るまでの日本的人事管理の変遷が最初に総括されています。


さらにマネジメントの考え方として、「PLAN」(計画)−「DO」(実行)−「SEE」(評価)が説かれ、上記の「人事マネジメント」の3つの行動原則が詳解されています。


また第1章~第3章では、人事マネジメントの以下の3つの要素が取り上げられ解説されています。


  • 「チームをまとめる」(第1章)
  • 「育てる」(第2章)
  • 「評価する」(第3章)

そして、第4章では、人事マネジメントの周辺となる人事部、採用・退職、労働法がテーマに取り上げられ解説されています。


本書の特徴の一つは、実際の場面でマネジャーとしていかに行動するべきかとの観点から各節の最初に具体的な人事マネジメントを実行するシーンを会話形式の『マネジメントケース』として取り上げて問題提起した上で具体的な解説に進むといったスタイルが採用されています。


現場で起こりがちなマネジメントケースが取り上げられているので人事マネジメントのための具体的な行動が実務的で分かり易くなっています。


また章の合間に「コラム」欄が設けられ、筆者の人事マネジメント関連の所感をエッセー的に記載しています。


本書で取り上げられているマネジメントケースの一端を紹介します。


最初に「マネジメントケース」の要点を、そして、→で筆者の人事マネジメントの考え方の抜き書きになります。


「今日、本社の人事部長によばれて、私が来月から静岡営業所長になるという内示を受けた。
(略)
上に立って営業所長としてやっていけるかなあ。ベテランの二人は私についていけるかな。とっても不安だ…。」

という『年功序列が崩れ、多くの企業で若いマネジャーが誕生しています。彼らの悩みは、自分よりもベテランの人がメンバーにいること。こんな時どう考えたらよいか?



【そんな時は、次のように考えましょう。人事マネジメントの第一原則。
「メンバーは『仕事をする』、マネジャーは、『マネジメントをする』という役割を担う、それぞれに独立したプロフェッショナルであり、立場は対等」。
(略)
マネジャーは、意志の優先度という秩序の下で、『チームに関するさまざまなことを意志決定するという』仕事を担うことになる。
(略)
マネジャーになった時に考えなくてはならないのは「メンバーが言うことを聞いてくれるか?」といったことではなく、経営者はマネジャーとしてのあなたに何を期待しているかなのです。】


「B社では、従来マネジャー以上の役職者に目標管理制度を導入していたが、今期から一般社員にもこれを適用することに決めた。
(略)」

という『目標管理制度を導入しても、それが形骸化している企業が多いのが現状です。そしてその原因は、目標管理の中心的役割を果たすマネジャーの理解不足のようです。


【人事マネジメントの第一原則では、マネジャーはメンバーへのサービス業。顧客であるメンバーが求めているサービスは、業績向上より能力向上にあることは納得できるはず。マネジャーであれば、人材育成が人事マネジメントの中核にあることを認識し、PDSのマネジメントをしっかり行うこと。Planのポイントは、自社の人材育成システムを理解して、その求める能力を決定、能力ランキング表に合意すること。Doでは、『仕事の実行』と『教育』で人材育成をマネジメントすること。さらにSeeでは、人材育成における能力評価を目標管理で行うこと。】


上記で紹介したのは、ほんの一端ですが、本書では、人事マネジメントについてマネジャーが知っておくべき基本スキルとノウハウをチームマネジメント、人材の育成、評価まで現場の事例を多数交えて分かり易く説いています


<<本書に関係する書籍>>


「ISOの本棚」のブログですでに紹介した以下のような『人材育成』等に関する本がありますのでご参照下さい。



<<本書で何が学べるか>>


本書では、人事マネジメントの基本を、人事制度の歴史や根本的な思想から説き起こし丁寧に解説しています


分かり易くケーススタディを交えて実際の現場がどのように変わり、マネジャー人事マネジメントを行う上でどのような力が求められるかを明確化しています。


マネジャーに必須となるチームマネジメントから人材育成、評価までを網羅して人事マネジャーのための教科書といったスタイルで解説しています


とくに人事マネジメントの第一原則:【マネジメントはサービス提供という仕事】、人事マネジメントの第二原則:【マネジメントは権限委譲】、人事マネジメントの第三原則:【マネジメントは明日のために】の『人事マネジメントの3原則』は、マネジャーとしての必要かつ十分と思われる要件を簡潔にまとめてあって参考になります。


<<まとめ>>


本書は、すでに「マネジャー」の立場にあるビジネスパースンから、これから「マネジャー」になろうとするビジネスパースンには、是非、読んで頂きたい一冊です


なお本書の目次は、以下の内容です。
序章 人事管理から人事マネジメントへ
0-1 人事マネジメントが生まれるまで
0-2 マネジメントという考え方
第1章 チームマネジメント
1-1 マネジャーという仕事
1-2 権限委譲を受ける
1-3 チームのムードを考える
第2章 人材育成マネジメント
2-1 人材育成の基本
2-2 人材配置マネジメント
2-3 OJTマネジメント
2-4 Off−JTマネジメント
2-5 自己啓発マネジメント
第3章 人事評価マネジメント
3-1 人事評価の基本
3-2 人事評価の目的
3-3 人事評価方法
3-4 人事評価オペレーション
第4章 人事マネジメントの周辺
4-1 人事部と人事マネジメント
4-2 採用・退職と人事マネジメント
4-3 労働法と人事マネジメント





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